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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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それから数カ月後。


翔太は大学を退学じゃなく、休学し、モデルの仕事を優先。忙しい日々を過ごしていた…。

美桜は…母に、料理を習ったり家事手伝ったりと…して過ごしていた…。

お腹もだいぶ目立つようになり…毎日元気な胎動に幸せを噛み締めていた…



色々話しをして、産後しばらくは、このまま美桜の家で、お世話になることにした。

翔太の母はあれっきり帰ってこない…海外支部で業績が、認められて、そのまま昇進してバリバリ働いている。

連絡はちゃんとあり…

妊娠したこと、入籍したことを報告すると、泣いて喜んでいた…




美桜「ね、お母さん、味見して!」

母「どれどれ…ん!いいんじゃない?」

美桜「ほんと?よかった!」

母「だいぶ料理もできるようになったじゃない…!」

美桜「うん!よし、翔太もうすぐ帰ってくるかな…」



翔太「ただいまー」

美桜「おかえりー!!」



ご飯もお風呂もすませリビングで、くつろいでると…

お腹に違和感が…


美桜「ね、翔太…」

翔太「ん?どしたー?」

美桜「明日仕事??」

翔太「いや…明日明後日はオフだけど…」

美桜「そっか…」

翔太「なんで?」

美桜「ん…なんとなく…」

翔太「今日…、一緒寝る?」

美桜「…うん!」


そう言って一緒に寝た二人…


朝方…

お腹の痛みで目が覚めた美桜…


美桜「なんか…、痛い…」

翔太「…ん?美桜?」

美桜「翔太…腰さすって…?」

翔太「ん?こう?」

美桜「…っ…」

翔太「えっ…?大丈夫??」

美桜「っ…はぁ……大丈夫…とりあえず…トイレいきたい…」

翔太「いく?」

美桜「うん…今は大丈夫だから…トイレいって顔洗ってくる…」


そう言って部屋を出ていく美桜…不安になった翔太は、さっと着替え…洗面所へ…


するとトイレからでてきた美桜が…

美桜「翔太…少し出血してた…」

翔太「え?それって…」

美桜「多分…、陣痛きてるかも…」

翔太「えっ??」

美桜「まだすぐは産まれないとおもうけど(笑)今は、痛いより重たいかんじ…ずっとお腹張ってる」

翔太はお腹が、さすってみると…

翔太「なに…、こんな硬いの?」

美桜「ん…とりあえず今のうちに、着替えとかすませる…」

翔太「入院準備したやつは?」

美桜「わたしの部屋にあるから…玄関にもっていって…あとお茶!忘れないようにしなくちゃ…」

翔太「お茶買ってくる?」

美桜「ううん。買ってるー!」


臨月入ってから、いつきてもいいようにと、母が用意してくれていた…


意外と落ち着いてる美桜。

戸惑う翔太…


美桜「ね、翔太…」

翔太「ん?」

美桜「ギュして…」

翔太「どしたの…?」

美桜「ん?いいから…」


前から…だとお腹あたるから、横から、抱きしめると…美桜も背中に手を回してきた…


美桜「…やっぱり落ち着く…」

翔太「美桜…」


美桜も、緊張しているようだった…


それから、リビングへ、移動した頃、母が起きてきた…


母「あら、今日は、早起きね…?」

美桜「ん…起こされたー…(笑)」

母「翔太くんに?」

美桜「いや…、…、っ…、きたっ!」

母「え?、もしかして…、」

美桜「そう…陣痛きたみたい…まだ、30分くらい間隔だから…っ…!!し…翔太ー!」


荷物を玄関に運んでいた翔太は、慌てて戻ってきて…腰を、さすったり…いわれるまま…



それから…、間隔はせばまり…

15分間隔になりだした頃には…痛みもつよく…美桜は喋ることもままならない…。


母が病院へ連絡し、状況つたえると、すぐ来るようにとのこと。


母の運転で、病院へ。


美桜「っ!!うっ…はぁはぁ…っ!」

翔太「美桜…大丈夫?」

大丈夫じゃないのわかってても。何もできない歯がゆさがあった…


美桜「翔太…手…」

そう言って手を握ると、すごい力で握り返されていた…

その力が…いま…美桜が必死に我慢してる痛みなんだと…

しっかり握って、

翔太「もうすぐ。つくからな!」


そう言って励ますしかなかった…


病院ついてからは、陣痛室に案内された。

美桜はずっと俺の手を握ったまま…

それをみた看護師さんが…

「一旦、手はなしましょうか…」

そう言うと…

美桜「…やだっ…やだっ…」

泣き出す美桜…

翔太「大丈夫です…これくらい…」

すると美桜が、手を離した…

翔太「えっ?」

美桜「っ!いたっ…」

美桜は、ベッド柵に握りしめながら耐えていた…


助産師さんがやってきて…

「子宮口開いてきたね…分娩室いきましょうか!」


そう言って移動したときだった…


美桜「うー!!いった!あー!!」

今までない声をあげる…


翔太「美桜!!」

そう言ってちかよると…ギューっと、抱き寄せられた…


美桜「…っ…!っはぁはぁ…」


助産師さんが、破水させるよー!といった…ぷちっと音がしてしばらくすると…美桜は痛いといいながら…


看護師さんたちに言われるように呼吸しながら、イキむ…

時折汗拭いたり…やれることをやる翔太…


何回か繰り返していると…


「はい、力抜いてー!息吐いて」


そういう助産師さんの指示…

すると…



『オギャー!オギャー!』


と、元気な産声が響き渡った…



助産師「おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」


そう言って横につれてきてくれた…


美桜「…うわぁ…かわいっ…」

翔太「美桜…ありがとう(泣)」

美桜「やだ…翔太泣いて…(泣)」

翔太「美桜もじゃん!」

助産師「赤ちゃん一旦あずかりますね!」


母子ともに処置がおわり…横に寝かされた赤ちゃん。


身長49センチ体重3000グラムほど。




しばらくして、部屋に案内された。

待ってた母に「おめでとう…よく頑張ったね!」と言われ…

美桜は泣いていた…

ほんと、女の人はすごい…そう思った翔太。





無事に退院する日を迎えた。


名前も決まって、今日、出生届を出しに行く…

外は雲ひとつなく澄み切った青空がキレい…

くすみブルーの、シャーペンをふと思いだした…

あの日も今日みたいに澄み切った青空だったな…


これから3人。幸せな家庭を、築いていこう…


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