都芹「そんなに驚かなくてもw」
椹斗「そうですよ~。」
沙爾「まぁ僕達も最初は驚いたけどね~。」
濔羅「こうして5年前に来れたのも、不思議な祠のおかげだね。」
土井「祠?」
香杳「はい!森の奥にある不思議な祠。」
遊叉「その祠に願ったんです。」
楼叉「僕達を5年前の世界に連れてってくれって。」
山田「しかし何故そんな事を、」
翔「僕達は一年生たちに夢の中で出会ったんです。」
雅彦「そして依頼されたんですよ。」
一年生の彦四郎からは考えられない冷たい笑みを浮かべた雅彦に、その場にいるひととせ以外の者は冷や汗を浮かべた。
雅彦「‥‥未来を変えてほしい。貴女方が生きている未来がほしいと、」
その言葉に、皆固まってしまった。それではまるで、
仙蔵「‥‥未来には私達は存在しないというような言い方だな。」
翔「はい。この任務をするにあたって、いずれバレてしまうので言いますが、5年後の未来に、忍術学園は存在しないんです。」
「‥‥‥え?」
誰かの震えた声が響く。
紫乃「アハハハハ!何をそんなに驚くことがあるんですかぁ?」
楼叉「僕達一度も忍術学園の生徒だなんて言ってませんよ~?」
紫乃と楼叉は見たこともない笑みを浮かべながら、先輩方を見る。
奈多「5年前、忍術学園はある城によって落とされました。」
遊叉「先輩方は、僕達を守って死んだんです。」
香杳「俺達はただ見てることしかできなくて、」
佐稀「あのときほど、自分の無力さを憎く思ったことはありません。」
都芹「俺達はあの日から、復讐のためだけに生きてきました。」
都嶌「タソガレドキ軍に拾ってもらって、必死で勉強しました。」
来依「この5年間、力だけを求めました。」
闌香「結果俺達は、先輩方の知っている無力で純粋な一年生じゃぁなくなったんです。」
初雅「復讐に駆られた僕達は、」
椎那「数え切れない程の命を奪いました。」
濔羅「手当すれば助かる人を沢山見殺しにしてきました。」
眞弦「助けを乞う人を殺しました。」
沙爾「気づいたら後戻りなんてできなくて、」
椹斗「僕達の手は真っ赤に染まってました。」
翔「僕達は、貴方方の生きている未来が欲しい。」
雅彦「例えこの身が滅びようと、変えてみせます。」
翔「ですので皆さん、しばらくの間、」
『よろしくお願いします。』
あなた達の瞳には、僕達はどううつってるのだろうか。
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