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投稿遅れてごめんなさい!


・オリキャラあり

・駄文

・とあるplottコラボ動画の発言があります


それでもいい方はGO!

――


ここは魔界。魔の全てを混ぜ込んだ、最低最悪の場所。人間が紛れ込もうものなら一晩と生きていけないであろう。


そんな世界の静かな夜。

乾いた風が木々を揺らす音に携帯の機械音が連れあった。


「…はい、どうされましたか」


魔物の死体が積み重なるその頂上に似合わぬソプラノが響いた。

ミルクティーブラウンの髪を靡かせながら、端末から発せられる言葉を聞き漏らさないように耳を澄ませている。


「……分かりました。今、向かいます」


腰掛けていた魔物達から降り立ち、歩き出す。

そこには静寂だけが残っていた。


――


「動画になってなきゃ、答えられる訳無いじゃなあい!!」


クイズに敗北した彼女の体から解放された個性が光を帯び、部屋を包んだ。

ペナルティを受けた彼らが姿を現す。

それぞれ開放されたことによる安心感やクイズに関しての文句など反応様々だ。


「そろー…」

「おい、どこに行こうとしてんだ?」


その騒ぎに乗じて逃げようとする彼女を見つけたカゲチヨとペンギンが詰め寄っていく。

だが、瞬間彼女が光に呑まれ姿を消した。


「僕の駒を虐めるのはやめてくれるかな?」


天井の至る所から幼い少年の声が降った。感情を押し殺したかのような声色だ。

2人は突如の横槍に反発し、疑問を投げ付けたが彼はどうでも良さそうに遮った。


「そう焦るな。近いうちに会えるさ………楽しみにしてるよ」

「あ、おい!話は終わってない!」


ペンギンが抗議したが声は応えない。通話音声を切っているのだ。

イラつきを抑えたカゲチヨが舌打ちを零す。

すると突然、ヤルミナティーのキリンがあたふたと叫び始めた。


「てかどうやって帰るんだ!?」

「そうっすよ!何も起きないじゃないっすか!」


突きつけられた巨大な問題に全員が取り乱していると、愉快そうな低音ボイスがその場を律した。

声の正体とはブラックだった。


「一応こんな事もあろうかと、助っ人を呼んでおきました!」

「えっ、どこどこ!?」

「そろそろ着く筈ですけど───」



「お待たせ致しました、ブラック様」


鈴のような可憐で静かな声。

全員が居所を探すと何処からか現れた少女が、ブラックに片膝をつき顔を伏せていた。


「おや、魂《たま》ちゃん。お疲れ様です。崩して大丈夫ですよ」


魂《たま》と呼ばれた少女は声掛けに応じ立ち上がり、ぺこりと綺麗なお辞儀を彼らに向けた。

plottキャラ達は謎の展開に声1つ発せないままだった。


「Ravi de vous rencontrer(初めまして)、皆様。私、ブラック様の専属メイドの魂《たま》と申します。以後よろしくお願い致します」


飴色のショートヘアにインディゴブルーの眼。極めつけには能面のような表情。

体は痩せ細っていて、スカートから覗くふくらはぎは骨だけかと思うほど細い。

こんな少女がこの状況をどうにか出来るとはとても思えない。


「ね、ねぇブラック。ほんとに大丈夫なの…?」

「カカカ!!ならここで一生を過ごします?オレちゃん達は出ますけど」

「えっ、や、やだよ!……あ、」


さとしの視界には、こちらをじっと見詰める魂が居た。

彼女は何も言わず、視線を外し口を開いた。


「ご安心ください、命令ですので」


ふぅ、と一息ついた少女は凍え冷えた声でボソリと呟く。誰にも聞こえぬ音量で。


「…”おいで”」


ぐらり、大気が畏怖し蹌踉《よろ》めく。

ブラックと少女を除く全員が”ソレ”に意識を手放した。


「相変わらず、随分と懐かれてますね」

「えぇ、嬉しくはありませんけど。……ご命令は彼らを元の世界に戻すことですか」

「はい」

「貴方様が契約書を介しないなど珍しい。話をお聞きしたいものですね。……さぁ、”帰りましょうか”」


ぐにゃりと空間が音を立てながら捻じ曲がる。


――


カゲチヨ、ヒサメ、シディの面々は自身たちが経営するカレコレ屋のソファで目を覚ました。

先程の出来事など無かったかのように、普段と変わらず時計の針は動いている。


「ほ、本当に帰って来れたな…」


カゲチヨが立ち上がり感嘆の意を零す。

2人は黙っているが表情からは驚きが滲んでいるのが分かる。


「…また、会ってみたいね」


窓越しから青く澄み渡った空を見上げ、そう笑った彼女に二人は軽く頷いた。


――


「これで宜しかったでしょうか。ブラック様」

「えぇ、今回はありがとうございました」


闇夜に包まれた魔境に、二人の声が反響し染み込んでいく。

紅が妖しく枯れ木を照らし、呻いている。


「またお願いしてもいいですよね?」

「強制ですかソレ。……まぁ勿論、貴方様の仰せのままに」


影が闇に浸透していく。ゆっくり悠然とした波のように。

数分後には何もいなかった。悪魔、魔物さえも───。




――


閲覧ありがとうな!

気が向いたら続き書くから、いいねやコメント宜しくな( ¯﹀¯ )


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コメント

2

ユーザー

面白かったです!!!!なので1000まであげまっせ!!!

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