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fwak
fw視点
今日はあきなと散歩していた
理由はあきながずっとしてたゲームに飽きてうるさかったから
「飽きるのはやくない?」
『飽きるから楽しいんだよ!飽きないゲームなんて面白くないでしょ?』
「そうか?飽きないから楽しいんじゃん」
やっぱりあきなと俺はあまりあわない
仲は、まぁいいんだけどさ
俺らは家の近くの公園にいき、ベンチに腰を下ろした
「…なぁ、あきな」
『ん?』
俺はあきなにずっと言いたかったことがあった
「…俺さ、あきなに出会えて変われたよ」
『そう?あんま変わってなくない?』
「最初はなんだこの口の悪いガキの不法侵入者って思ってたけど」
『少し盛ってるよね?』
「今は結構違ってさ、俺は、今…」
ゆっくりと息を吐いて、言いたかったことを言う
「幸せだよ!」
それが引き金となることも知らずに
あきなからの返事は帰ってこない
その代わり、あきなはどこか驚いたような、悲しそうな顔をしていた
「あきな!…それ…」
その事を頭で理解するには少し時間がかかった
目の前の人が消えかけていることに
『あ…』
「ま、まってあきな!すぐ止めてやるから!だから!」
そうやって俺が伸ばした手を、あきなは掴んだ
消えかけているのに、触れる、温かい体温を感じられる
それなのに、あきなはだんだんと口角をあげていき…
『…よかったぁぁぁぁぁ』
あきなは自分が消えかけていることにはなにも言わず、安心したように息を吐いた
「なに…いって…」
『ふわっち!今幸せっていった!幸せって!』
そのとき気づいたんだ
あきなの使命の事、それは、俺が…
『俺の使命はふわっちが心の底から幸せだと思えるようにすること!叶ったよ!』
「なんで…?消えるんだよ…?」
『まぁ、そうだけどさ!俺は嬉しいよ!今まであーんな暗い顔してたふわっちがそんなこと思ってくれてさ!これも俺のおか…』
「あきな!!!」
俺が肩を掴んだことに驚いたのか、あきなは唖然とした表情で俺を見つめている
『…ふわっちは、幸せって思えてたんだよ…?だからさ、そんな顔…しないでよ… 』
「確かに嬉しいことなのかもしれない…でもそれは!あきながいたから…お前がいるから…俺は…」
今俺は酷い顔をしている
『…ふわっち』
顔を上げたとき、少し俺より低いあきなが俺の首に手を回し、抱きついてきた
「…あ、きな」
もう目を凝らさないと見えないほどまで消えかけている
『…俺ももう少しそばにいたかったなぁ…なんて言ったら神様に怒られちゃうね…でも大丈夫、ふわっちにはたくさんの友達がいる、これからは俺のことを忘れて、幸せになってね』
「なれるわけない!いやだ…いやだよ…」
ゆっくりとあきなは離れていく、いや、その前に、あきなは姿を消した
まだ温もりが、俺のなかには残っている
「…なんで、」
俺が幸せも思わなかったらあきなはいまも、俺のそばにいてくれたのだろうか
そう思うと、抑えてたものがだんだんと込み上げて気がして、目の前が見えづらくなってくるのがわかった
そこからだんだんと地面に落ちていく雫
もう戻ってこないと分かっているのに、戻ってきてほしい、またあの笑顔をみたい
そんな願いはもう一生叶わないのかもしれない