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あれって誇張表現じゃなかったの……?
煜峰の脚の間でそそり勃つ男根を前に、麗霞は目をパチパチとさせる。
女性の顔ほど大きく描かれていた春画のアレは絶対、男画家が大袈裟に描いているんだろうと思っていた。だってあんなもの、どうやったって女性の中に入らない。
だが麗霞の前にあるソレは、あれら春画の表現があながち嘘ではなかったと、現実を突きつけてくる。
「恥じらいもなく、そんなにまじまじと見られるとは思わなかったな」
「ご……ごめんなさい……」
だってその大きさにびっくりしたんだもの。
と心の中で呟く麗霞の脚を持ち上げた煜峰は、「そうだった」と笑う。
「今後の創作の為によく見ておかなければならぬな」
「え……いえ……それは」
「目を逸らすな。しっかり見ておけ」
半ば強制的に視線を自分の腹の下へと向けさせられると、硬くなったものがヌチヌチと中へと侵入してくる。
指を入れられている時とは全く違う圧迫感に痛みが少し加わって体が強ばってしまう。
「ふっ……んん……」
「痛いのか?」
目を潤ませながらコクコクと頷く麗霞の頬に顔を近づけると、煜峰は軽く口付けた。
「少しだけ我慢してくれ」
上半身に煜峰の温もりが伝わると安心する。この痛みが煜峰から与えられたものなら、これ以上幸せなことはない。
「大丈夫」ともう一度頷いた麗霞を見た煜峰の熱杭が、さらに奥深くへと穿つ。
「入った。少しだけ動くぞ」
「はい……」
痛みと同時にやってきたのは、先程よりももっとずっと深い快楽。煜峰の腰の動きに合わせて、下腹の奥が勝手にぎゅうっする。
「はっ……あっ……」
「ほら、きちんと見ないと参考に出来ないだろう」
見るようにともう一度促されて視線を移すと、胸の間から更に下で煜峰のモノが何度も麗霞の中へと抜き差しされている。それも動かれる度に麗霞の胸がフルフルと震えているのがなんとも言えない。
とんでもなく卑猥なアングルに、やはり想像だけでは限界があったのだと改めて思う。
痛いのか、気持ちがいいのか、恥ずかしいのか。心も体もぐちゃぐちゃになって、溶けてしまいそうになっていると、煜峰が苦しげに小さく声を漏らした。
「ふ……うっ……自分がされているとこを見て興奮しているのか? 中が熱くなって搾り取られるようだ」
言い終えるやいなや、「ほらまた」と付け加えてきた。
「煜峰殿下の……はっ、あっ……せいです……!」
激しくなる抽挿に口と指との愛撫が加わり、もう見ている余裕なんてない。苦しくなるくらいに攻め立てられ、視界が涙で霞む。
「あっ……やぁっ……!」
「くっ……!!」
下腹の奥に熱いものが広がり満たされる。その全てを飲み込みきれず溢れ出してきそうなのに、麗霞の首元に顔を埋めた煜峰は信じられない言葉を口にした。
「すまん……もう一度だけ」
「も……もう一度って……?」
麗霞の中で精を放ったはずのモノは、変わった様子もなくそそり立ったまま。
長年宦官として過ごしてきたせいで溜まっていたのは分かるけど、元気すぎでは?!
絶句する麗霞をよそに煜峰が笑顔で宣った。「今度はもう少しやさしくするから」と。
#異世界転移
花月夜れん
2,559
設楽理沙
880
耀聖(ようせい)
269
耀聖(ようせい)
855
その晩いつ麗霞は自分が意識を失ったのか覚えていない。
それでも覚えているのは言葉では表しきれないほどの幸福感と、麗霞を抱く煜峰の姿。それから無いと思っていた所に付いていた煜峰の…………まあ職業病のようなもので。じっくり観察させてもらっただけあって、色も形も大きさもはっきりと記憶に残っている。
そんな幸せの中にだって懸念はある。
胡一族の勢力が完全に衰えたわけではなく、火種は消えていない。皇帝の意向だけでは決まらないのが朝廷というもので、巻き返しをはかる為、あの手この手で暁明皇太子を陥れようと画策してきている。
それでも固い絆で結ばれた皇太子夫妻ならばきっと、これから起こるどんな困難も乗り越えられるだろう。
それに皇太子夫妻には両陛下はもちろんのこと、急速に支持を集めている煜峰が味方についているのだから。
枷が外れ自由になった煜峰は、これまで抑えていた己の能力を再び存分に発揮しだした。お陰で今や煜峰は、皇太子派を率いる筆頭として朝廷で勢力を拡大している。
そして王妃となった麗霞は、皇太子派と皇帝夫妻を支える影の立役者として、実は裏で指示を集めていることは本人は全く気付いていない。
なにせ両想いになってからの煜峰が甘くて、それはもう激甘でそれどころじゃない。
「よし、我ながらいい出来ね」
仕上がったばかりの春画を顔の前に掲げてニマニマとしていると、例によっていつの間にか部屋に入ってきていた煜峰に背後を取られていた。
「どれどれ」
「あっ!」
手にしていた絵は上からかすめ取られ、煜峰の手中に。顎に手をやりながら妻の描いた春画をまじまじと見ている。
「なるほど。こういうのも趣味なのか」
悪巧みをする前の子供のように煜峰はニヤリと笑った。
「い、いえ。別に私の趣味と言うわではなくてですね……?」
煜峰は人の話も聞かずに、麗霞の帯の上に付けていた飾り紐をスルりと解く。
「煜峰殿下……?」
「麗霞はして欲しいことがすぐ絵に出るから分かりやすい」
「ちっ……違くて……!!」
麗霞の両手首を掴んだ煜峰に、先程解かれた紐を巻き付けられていく。がっちりと。外れないように。
「さて、次はどうされたい?」
「外してくださいっ!」
「体の方は正直なのに?」
両脚の間を愛撫されると、グチュグチュといやらしい水音が響く。縛り上げられて興奮した麗霞の膣口からは、既に蜜で溢れていた。
「あんんっ……!」
「お前が変態なのは知っていると言っただろう」
堪らず仰け反ると、卓の上の絵がはらりと床へ落ちた。
両手を縛られ拘束された女性の股の間には、頭を埋める男性。
麗霞が描いた絵を今まさに再現しようと、煜峰に脚を開かされる。
「だっ……だめだめだめだめっ!」
「往生際が悪いな」
「――――っ!!!」
外で待機する宜辰は、『また始まった』と同じく控えの侍女と顔を見合わせて苦笑する。
「「大変仲がよろしいようで」」
そう同時に言って、忍び笑いを洩らしていた。
――おわり――
コメント
1件
ああ、第54話、読み終わりました。もうもうもう……とにかく熱量がすごかったですね!麗霞の「誇張表現じゃなかった」という衝撃から始まって、痛みと快楽が混ざる描写がとても丁寧で、二人の信頼関係が沁みました。特に「この痛みが煜峰から与えられたものなら幸せ」という感覚、すごく共感というか、ああこの二人はそういう関係なんだなと腑に落ちました。春画を描いてる現場を煜峰に押さえられて紐で縛られるオチも、職業病と愛情が綺麗に混ざっててニヤニヤしちゃいます。宜辰たちの「大変仲がよろしいようで」で締める余裕、憎いですね。素敵なエピソードをありがとうございます!