テラーノベル
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本日二回目の投稿です!!
あらすじ:
大変だ!(二回目)中也がちっちゃくなっちまった!!
どうやらジョナサン・スウィフトって人物の異能力「ガリヴァー旅行記」のせい!!
太宰さん大喜び!!!
最近コメントとハート少なくてかなちい(´・ω・`)
「ねえ中也、そんなに壁を叩いてもグラスは割れないよ。防弾ガラスとまではいかないけど、結構頑丈なやつを選んだからね」
太宰はそう言いながら、卓上に置いたグラスの前に頬杖をついて座り込んだ。中には身長十センチほどになった中也が、両手でグラスの内側をぽかぽかと叩き続けている。真っ赤な顔、涙目寸前の目、それでも屈しない口の悪さ——太宰はその一部始終を、まるで珍しい昆虫でも観察するような目で眺めていた。
「うっせぇ……! こんなおもちゃみたいな器に人を閉じ込めてんじゃねえよ、変態!」 「人聞き悪いなあ。ちゃんと保護してるだけだよ、元相棒として」 「保護してる人間の扱いかよそれが!」
中也は叫びながら、グラスの縁に飛びついてよじ登ろうとしたが、ツルツルのガラス面に手が滑って、ずるずると底まで滑り落ちてしまった。小さな体がぽふん、と力なく着地する。中に敷かれているのは、太宰がわざわざ用意したらしい柔らかいハンカチだった。至れり尽くせりだ。腹立たしいことに。
「危ないなあ、もう。落ち着きなよ、豆粒みたいな中也くん」 「豆粒言うな! つーか、お前がさっさと触れば済む話だろうが! 分かってんだろ、力が触れたら発動無効化して元に戻るって! だったら今すぐこの指でつつけ!」
中也は縮んだ両手を握りしめ、グラスの底からありったけの声で怒鳴った。太宰は「うーん」と長く伸ばして、わざとらしく人差し指をグラスの縁に近づけては、すっと引っ込める、を三回繰り返した。
「触ってあげてもいいんだけどさ」 「だったらさっさと——」 「今のサイズの中也、僕はけっこう気に入ってるんだよね」
にっこり、と満面の笑みで言われて、中也は言葉に詰まった。太宰の目はいつもの胡散臭さの奥に、隠しきれない愉悦を滲ませている。
「掌に乗せたら、多分すっぽり収まっちゃうよね。ポケットに入れて連れ歩けそうだし、寝るときは枕元に置いておけそうだし。……ああ、名刺入れくらいの箱を買ってきて、そこに寝床作ってあげようかな。中也専用ベッド」 「ふざけんな! 誰が箱で寝るか!」 「今のサイズだと選択肢ないと思うけど」
正論だった。悔しいことに、正論だった。中也は歯を食いしばって黙り込む。それを見て太宰は満足げに笑い、頬杖をやめて立ち上がると、部屋のクローゼットの方へ歩いていった。
「どこ行くんだよ」 「中也の服、今のサイズじゃボロボロになりかけてるでしょ。針と糸持ってくるよ」
言われて中也は自分の格好を見下ろした。確かに、縮んだ体に合わせて縮小したはずの服は、動くたびに縫い目がほつれかけていて、袖の部分などはもう半分ずり落ちている。屈辱的だ。裸同然の格好で恋人——一応、恋人ということになっている男——の前に晒されているという状況が、今更ながら中也の羞恥心を刺激した。
「お、おい、見んな!」 「今更? 付き合ってどれくらい経つと思ってるの。中也の裸くらい何度も——」 「うるせえ黙れ!!」
真っ赤になって叫ぶ中也の声は、しかし体が小さくなった分、以前よりずっと高く、可愛らしく響く。太宰は裁縫箱を持って戻ってくると、その声にくすくすと笑いを堪えながら、テーブルに座り直した。
「大丈夫、ちゃんと新しい服作ってあげるから。……ああでも、採寸のためにちょっとだけ触らないといけないなあ。困ったな、触ったら戻っちゃうのに」
わざとらしく困った声で言う太宰に、中也はハッとして身構えた。
「ま、待て。それとこれとは話が別だろ、今は触れんな。服はそのままでいい、破れたって知ったこっちゃねえ」 「そんなわけにはいかないよ。恋人が寒い思いするの、僕は嫌だからね」
その言葉に、一瞬だけ場の空気が和らいだ。からかい半分、それでも根底には本物の気遣いがあるのが、長年一緒にいた中也には分かってしまう。悔しいけれど。
「……別に、寒くねえよ」 「強がっちゃって。まあいいや、とりあえず今日のところは、このハンカチにくるまってて。明日にでも異能力課の方に連絡して、スウィフトのやつ見つけ出して解除させるから」 「今すぐ探しに行けよ! なんで暢気に裁縫箱広げてんだ!」 「今から夜だし、中也をこんな状態で放っておけないでしょ。それに——」
太宰はそこで言葉を切ると、グラスに顔を近づけて、中也と視線を合わせた。悪戯っぽい光を浮かべたまま、けれどどこか本気の色も混じった声で続ける。
「小さい中也と二人きりの夜も、悪くないかなって思っただけ」
不意打ちのその一言に、中也は言葉を失った。顔はさっきよりもっと赤くなっているのに、口からは強がりの罵倒すら出てこない。太宰はそんな中也の反応を見て満足そうに目を細めると、鼻歌交じりに針に糸を通し始めた。グラスの中で、中也はハンカチを引き寄せて顔の下半分を隠しながら、小さな声で「……バカ」とだけ呟いた。窓の外はもうすっかり日が暮れていて、太宰の部屋の明かりだけが、縮んだ恋人のいる小さな世界を、ぼんやりと照らしていた。
なんか続き書きたくなっちゃったから続き。
書きたいことしか書いてない。
グラスの中でしばらくジタバタと暴れていた中也だったが、いくら手足を動かしても、つるりとしたガラスの壁は指一本かけさせてくれない。息が上がり、汗ばんだ前髪が額に張り付く。太宰は頬杖をついたまま、その様子をただじっと見つめていた。
「……見てんじゃねぇよ」
中也が肩で息をしながら睨みつける。だが縮んだ体でどれだけ凄んでみせても、迫力どころか可愛らしさが増すばかりだということに、当の本人はまだ気づいていない。太宰は微動だにせず、じっと、本当にじっと、瞬きすら惜しむような目で中也を見つめ続けている。その視線の圧に耐えかねて、中也の方が先に居心地悪そうに身じろぎした。
「……なんだよ」 「ねぇ中也」 「クソ太宰しね」
即座に飛んでくる悪態にも、太宰はまるで動じない。それどころか、口元の笑みが心なしか深くなった気がした。中也は嫌な予感がして、自然と後ずさろうとする。だが逃げ場などグラスの中にはどこにもない。
その時、太宰の指先がグラスの縁にかかった。
「お、おい、何す——」
言い終わる前に、太宰はグラスを、くら、と大きく揺らした。中也の足元が突然傾き、必死に踏ん張ろうとした体はしかし小さすぎて、重心をうまく保てない。あっという間にバランスを崩し、
「うわっ……!」
情けない声とともに、中也はハンカチの上にすとんと尻餅をついた。柔らかい布のおかげで痛みはなかったが、屈辱感だけは十分すぎるほどあった。頬を膨らませて起き上がろうとする中也の頭上に、影が差す。見上げれば、グラスの縁ぎりぎりまで顔を近づけた太宰の瞳が、すぐそこにあった。
「ねぇ中也」 「今度はなんだよ……」
尻餅をついたまま、片手をついて中也が睨み上げる。太宰は笑みを深めたまま、ゆっくりと、まるで秘密を打ち明けるような声で言った。
「キュートアグレッションって知ってる?」
一瞬、中也の頭の中が真っ白になった。だがすぐに、以前どこかで聞きかじった知識が引っかかってくる。
「え、確か……可愛いものを見ると、いじめたくなるみてーな……」
言いながら、中也の顔からさあっと血の気が引いていく。今、この状況で、太宰がその単語をわざわざ持ち出す意味。目の前でハンカチにくるまって尻餅をついている、身長十センチほどの元相棒。そして自分をじっと観察していた、あの粘着質な視線。
「……おい待て。それを今言うってことは……」
冷や汗が中也のこめかみを伝った。声が震える。太宰は答える代わりに、ただにっこりと、これ以上ないくらい綺麗な笑みを浮かべた。それが答えのすべてだった。
「まさか……お前、まさかとは思うが」 「うん」 「まさかまさか、可愛くていじめたくなったとか、そういう」 「大正解」
あっさりと肯定されて、中也は絶句した。太宰は指先でグラスの縁をこつん、と弾きながら、心底楽しそうに続ける。
「いやー、我ながら我慢してたと思うよ? さっきからずっと、中也がジタバタする度に、抱きしめて頬擦りしたい衝動と戦ってたんだから。でも触ったら戻っちゃうしなあって思うと、なんかこう、行き場のない気持ちがどんどん溜まっていってさ」 「知らねえよそんなもん! お前の欲望のはけ口にされてんじゃねえよ俺は!」 「はけ口だなんて人聞きの悪い。むしろご褒美だと思ってほしいな。こんなに可愛がられてるんだから」
中也は反論しようと口を開きかけたが、うまく言葉が出てこない。可愛がられている、という表現に対して真正面から否定できるほどの反論材料が、悔しいことに見当たらなかったからだ。頬が熱くなるのを感じて、慌てて俯く。
「……揺らすのはやめろ。危ねえだろうが」 「はいはい、ごめんごめん。でもさ、中也がびっくりして尻餅つく顔、すごく良かったよ。写真撮っておけばよかったな」 「撮ってねえだろうな!?」 「撮ってないよ、安心して。……今度、撮ろうかな」 「撮るなっつってんだろ!!」
グラスの中で全力で叫ぶ中也の声は、やはり以前より高く可愛らしく響くだけで、迫力はまるでない。太宰はその声を聞きながら、頬杖をつき直し、幸せそうに目を細めた。まるで、世界で一番のお気に入りの玩具を手に入れた子どものような顔だった。
「ねえ中也、もう一声じたばたしてよ。もっと見ていたいから」 「ふざけんな見世物じゃねえんだぞ俺は!」 「見世物にしてるのは僕だけどね」
悪びれもせずに言い放つ太宰に、中也はぐったりとハンカチの上に倒れ込んだ。抵抗する気力すら、キュートアグレッションという単語のインパクトに削り取られてしまったらしい。それでも太宰から目を逸らさず、じとりと睨みつけながら、小さな声で呟く。
「……絶対に、元に戻ったら覚えとけよ」 「うん、楽しみにしてる」
太宰は満面の笑みでそう答えると、そっとグラスに頬を寄せた。ガラス越しに伝わる体温はほとんどないはずなのに、なぜか中也の頬は、また少し赤くなった気がした。夜はまだ長い。
どっかのエロ漫画で小さくなった中也を歯ブラシとか綿棒とかでいじめる夢小説読んだから書いちゃった
100カノおもしれぇ
コメント
5件
小っちゃくなった中也♀可愛すぎました!! グラスから出ようと一生懸命によじ登って、滑り落ちて尻もちを付いちゃう所がほんと可愛くて好きです!! 太宰さんの気持ち、めちゃ分かりみが深い!!
「キュートアグレッション」って単語をあのタイミングで出してくる太宰、ほんとずるいし狡いし天才すぎる……。ちっちゃな中也がグラスの中でじたばたする姿、想像するだけで尊死する🥀 からかわれて真っ赤になりながらも「……バカ」って呟くの、反則でしょ。太宰がグラスに頬寄せるシーン、こっちまでドキドキした……。続き絶対読むって決めた。読みたい欲が止まらないです🌙
霰石
1,010
じこまん
49
怜
206
碧瑠(みどる)&理雨
44