ガラガラと扉が開き
樹が教室に入ってきた
樹「おう!北斗おはよー」
北斗「あぁ、」
樹「なんだよ冷てぇなぁ」
俺が適当に返すと
樹は別の奴らと絡み出した
俺はハイカーストの人たちは苦手
だから黙って本を読むことにした
そして数分経ったところで
突然、樹が大声を発した
樹「あ!〇〇ちゃん!」
樹の目線は明らかに
廊下にいる斎藤先生へと向いていた
いくら先生が怒らなくてもそれはないだろ、と思った
「え、〇〇、ちゃん、?」
恐る恐るそう聞くと
樹「うん、そう!なんか昨日、部活の時にノリで言ったら結構しっくりきた」
北斗「そうなんだ、」
それから先生は教室に入り
『田中くん、そんな大きい声出さないでください』
樹に近づいてそう言った
樹は「はーい」と反省なんてしていないですよ
というような返事をした
樹「あ、授業始まっちゃいますよ?」
『もう、次からはやめてよね』
樹「はーい」
先生はだらけた樹の返事に呆れて
教卓の方へ戻った
授業が終わると
樹は一番に席を立ち
先生のところへ向かった
樹「〇〇ちゃん!次の授業の持ち物は?」
そうだ、俺たち英語係だったんだ
『えっとー、いつもと同じでいいよ』
樹「わかりましたー!」
完全に先を越された
なんでも樹が最初だ
なんかそれが嫌だった
俺も〇〇ちゃんと呼びたい
俺って先生の事好きなのかな
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