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4.これ…?


カルヴァリーに案内されたのは、私が行きによった骨董屋だった。


「そうそう、これ…」

「これなんていいんじゃない?」

「え、は…?は?」


トウカが差し出したのは、全身真っピンクのうさぎのぬいぐるみでした。

目には眼帯が付いていて、いかにも「地雷系」


「いや、おい、待てって、これは」

「似合ってるわよ?カルヴァリー“ちゃん”?」

「…嫌だ」


「そう、これにするのね、ありがとう」

「いやだから、違」

「こんな趣味してたなんて…ちょっと驚いたわ…カルヴァリー“ちゃん”…w」

「だから、違うって言ってるだろw」


その後大人しくピンクのうさぎに取り憑いたカルヴァリーは、しばらく不機嫌だったとか。

もちろん、スタジオは大盛り上がりでしたよ。


5.痛い… その2


「…わかったよ…。僕の負け。いいよ、雇ってあげる。」


そう言ってやると、2人は顔を上げてあからさまに嬉しそうな顔をした。


曇りのない眼で見つめられては、断るものも断れない。


「よっしゃあ!」


ランの振り上げた拳が、アルカの鼻にクリーンヒット。

椅子に座っていたアルカが飛び上がります。


「いったあぁ?!」


痛々しい叫び声が、スタジオ内に響きました。



「あ、さーせん…」

「こんな助手やだー!クビだよクビ!!!」


涙目で喚くアルカに、アオトが一言。


「手にメリケンサックなんかつけるからだろ」

「メリケンサックぅ?!君そんなの付けてたの?!」

「いいだろ別に」

「よくない!」


撮影中はメリケンサックは外しましょうね


5.詐欺


ジリリリ、ジリリリ


耳をつんざくような騒音が、部屋に響き渡る。

私がカルヴァリーを起こし、顔を洗おうとしている時だった。

大きくため息をつきながらも、電話の設置してあるリビングへと向かった。


「電話?」

「えぇ。電話よ、誰かしらね。」


相変わらず、鳴り響く騒音にうんざりしながらも、受話器を取った。

どうでもいい用事だったら、さっさと切ってしまおう。


「もしもし?トウカちゃん?」

「なに?」

「あ、私、私。」

「は?」


「だから、私だよ」

「そんなこと言われてもね?」

「あのねおばあちゃん、私ちょっと事故っちゃってさ」

「誰がおばあちゃんだよ」


どこかおかしいヒスイさんの電話。

受話器の向こうからは笑い声も聞こえます。


「それで、お金必要になっちゃったんだ」

「帰れ」


勢いよく受話器を降ろしたトウカさん。

読者の皆様も、オレオレ詐欺にはお気をつけて…

Re:主人公は愛されたい

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コメント

1

ユーザー

久々(?)のNGシーンきたぁ!!! 本編のわちゃわちゃも好きだけど…こういう自然的でおっちょこちょいな感じも癒される🥰

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