テラーノベル
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ヒロくんが病院へ行ってからのシェアハウスは、普段の賑やかさが嘘のように静まり返っていた。
どぬは、リビングの隅で静かに絵本を読んでいる。いつもなら楽しそうに声を出して読むのだが、今はヒロくんとゆあんくんのことが心配で、どこか上の空だ。時折、不安そうに大人たちの顔を見上げている。
ゆあんくんは、のあさんの部屋で眠り続けている。熱のせいか、時折うなされているようだが、のあさんが優しく頭を撫でてやると、少し落ち着くようだ。幼い体で必死に病気と闘っている。
そんな中、病院から連絡が入った。ヒロくんは点滴を受けて、熱も少し落ち着いてきたという。一晩入院することになったが、命に別状はないとのことだった。その報告に、シェアハウスのメンバーは心底安堵の息を漏らした。
しかし、彼らの心には、漠然とした不安が広がっていた。なぜ、彼らは小さくなってしまったのか。そして、なぜこんなにも体調を崩しやすいのか。この異常な状況が、いつまで続くのか。
からぴちメンバーの夏休みは、予期せぬ困難と、小さな仲間たちへの心配で幕を開けていた。彼らは、この謎を解き明かし、日常を取り戻すことができるのだろうか。
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