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ヒロくんが病院に運ばれてから数日後、点滴と看病のおかげで無事にシェアハウスに戻ってきた。まだ少し顔色は優れないが、るなちゃんのそばで静かに絵本を読んでいる。ゆあんくんも熱が下がり、いつものようにのあさんに甘えていた。
「どうやら、今回のショタ化には、おまけで病弱と頻尿もついてくるらしいな…」
じゃっぴが大きなため息をつきながら言った。体調を崩しやすい上に、幼い分、トイレの回数も増える。まさに「ショタ化の代償」とでも言うべき現象に、からぴちメンバーは頭を抱えていた。
「これじゃあ、本当にどこにも行けないじゃん…」
うりが天井を仰ぐ。夏休みだというのに、外にすら気兼ねなく出られない状況は、彼らにとってかなりのストレスだった。
ショタ組の日常と、彼らの変化
ショタ化した3人の生活は、ある程度パターン化されてきた。
どぬは、相変わらず穏やかで、えとさんの隣で図鑑を読んだり、もふくんと静かにパズルをしたりしていることが多い。トイレが近いため、えとさんが常に気を配っているが、その度に「ごめんね…」と申し訳なさそうに謝る姿は、メンバーの心を締め付けた。
ヒロくんは、病み上がりで普段のやんちゃさは影を潜めているが、るなちゃんの姿が見えないと不安そうに「るなちゃーん…」と呼ぶようになった。体調が優れないときは、少しだけ癇癪を起こすこともあるが、るなちゃんが優しく抱きしめてあげるとすぐに落ち着く。
ゆあんくんは、のあさんにベッタリだ。元気になるとすぐに走り回ろうとするが、熱をぶり返さないかとのあさんが目を光らせている。少しでも体を冷やすとすぐに体調を崩すため、メンバー全員で過保護気味に接していた。
彼らは見た目だけでなく、体質まで幼くなってしまったようだった。