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・一部キャラ崩壊してます。
・キャラが偏ってます。
・腐ってます。
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では、どうぞ!
「うわぁ、天使だ…。」
俺の名前が十色でよかったと思った。正直今まで散々なニックネームをつけられたが、彼のおかけで親に感謝できる。逆さにしたら似てる名前になるからだ。
「ロイ…。といろ…。」
そして俺と瓜二つの外見だった。
澄んだ青色の瞳、炎のような髪、そして15歳なのかぁ…。この年齢でよく戦うことができるなとしみじみ思っている。
俺は画面の向こうの人物に恋をした。
「おはよ、十色。」
「あ、ああ。おはよ。」
俺はそこそこな数の友達を持っている。別に好意を抱いたことはないが。
普段から何気ない会話をして、高校生活を共に過ごして、暇つぶしに遊んで、勉強して…、親友とかではなかったけれどこの距離がちょうどよかった。
「最近ゲームやってる?」
「まぁそこそこかな…。」
「持ってればいいんだけどさ、スマブラやらね?」
「ああ、俺強いよ!」
「まじ?よければ放課後やらねぇか?」
「あぁ、それはちょっと…。」
俺はスマブラでロイに出会った。正直原作で出会いたかった。
ロイを傷つけたくない一心で練習を重ねていたらスマブラが上手くなっていた。おそらく2年前にロイに出会ったため、同時に使い始めたのだろう。
しかし、俺は一人でやる方が圧倒的に好きなのだ。ロイと二人きりな気がするからだ。
「あ、じゃあいつかやろうな。」
「う、うんうん!」
「ホームルーム始まるし座ろうぜ。」
「そうだな。」
なんだか断ったのは申し訳なかったが、しょうがない気もするので、普通に1日を過ごした。
「ふぅっ…。」
誰もいない部屋に帰ってくる。遠い高校に行きたかったので一人暮らしをしている。ゲームに熱中できるので一人暮らしをしていて本当に良かった。
今日は自炊するのが面倒だったのでスーパーで買った惣菜と冷凍していたご飯を解凍して夕飯にすることにした。
夕飯をささっと食べ、シャワーだけ浴び、コントローラーを持った。ようやくゲームができる。
疲れた。1日は長すぎる。
はぁ、とため息をつき、スマブラのタイトルが出た後にコントローラーを持ちながらそのまま寝てしまった。
「ここは…?」
周りを霧が囲んでいる。まるで夢の中みたいでぼやけている。いや、寝たから実際に夢かもしれない。
夢は夢だと思いながらみることもある。そう思いながら立ち上がった。霧がかかっているのにじめじめはしない。
なんとなく人に会えそうなので霧の薄いほうへ進んでいく。そして石畳が花畑に変わった。通路を歩けていないのだろうか?
そして霧が晴れた。
「え…?」
目の前の人物は驚いた。それは瓜二つの人物を見たからだろう。
俺の目の前に…ロイがいる。
頭がぐらぐらしてきて、鼻血も出てきた。視界が暗転した。
すごく寝た気がした。いや、ロイに会えるなんていい夢すぎる。一生覚えておくように日記でも買おう。
目を開けると…ロイがいた。悲鳴を出した。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
「だ、大丈夫かい?」
夢ではなかったのか…?本当になんだこれ。
俺はレトロな洋室に寝かされていたようだった。そして近くにロイがいる。
「君、死んだように寝てたけれど…。」
少し困った顔で俺の方を見る。また鼻血が出てきそうだった。
「だ、大丈夫…。」
「そうか、それならよかった。」
彼は微笑んでくれた。心臓が破裂しそうだった。
部屋のドアが開いた。誰かが入って来た。
「大丈夫だったかい?ロイ。」
「ええ、大丈夫そうです。」
入って来たのは二人だった。ああ、知ってる。
マルスとアイクが来た。ああ、もう俺は死んだのか。
マルスとロイはなにやら話しているが、アイクはこっちを無愛想に見てきた。心配されているのかよくわからない。
そして少しだけ開いているドアからピチューが入って来た。そして俺の上に乗り、首を傾げた。ロイと見分けがつかないのだろうか。
「それにしても本当に君たちは似ているね。」
「不思議ですよね…知り合いでもないのに…。」
マルスとロイがこちらを見た。
「ゔっ……!」
俺は顔を押さえて悶えた。夢みたいだ。
「本当に大丈夫なのかい…?」
「先ほど大丈夫と言ってたはずなんですけど…。」
こんな俺は無礼だ。俺は乗っかっているピチューを持ち、飛び起きた。
「俺、十色って言います!」
「といろ…名前も僕に似ているね。」
「へへへ…。」
俺はにやけてしまった。初めて好きな子と話した男子のようだ。非常にダサい。
「で、どこから来たのかな?」
マルスが問いかけてきた。
「あ、ええと寝てたら来ちゃった…みたいな。」
「…どういうことかい?」
「いや、俺も本当にわからなくて…。」
本当に何もわからない。突然ゲームの中に入ったのか?まぁとにかくこの最高のひとときを楽しむことにしよう。
「ええと、僕たちのことは知っているの?」
今度はロイが問いかけてきた。
「あ、ええとゲームだから、その…。」
こんなこと言ってしまったらとてもメタい。けれどロイは分かっていたようでこう言った。
「ああ、そういえば君は画面の向こうにいたね。鏡みたいだったな。」
「ええっ!?見えてるの!?」
「うん、大切に扱ってくれてありがとう。」
「画面から見えても音声は聞こえない…よね?」
「ま、まぁそうだけれど…。」
よかった。俺は愛の告白をしながらプレイすることもあるのでそんなことを聞かれていたら恥ずかしい限りだ。
「ええと、何かあるのかな?」
「実はロイのことす…。」
好きと言いかけた途端、マルスとアイクがこちらをじっと見つめて来た。
もしかして見定められているのか?
「十色、そこまでだよ。」
「ああ、そうだな。」
二人は俺に声をかけてきた。…止められたのか?
そしてロイは頭の上にはてなを浮かべているようだ。そんなところも可愛い。
「ええと、どうかしましたか…?」
「君には関係ないことだ。」
「そうだな。」
俺は確実にロイの両親…というか兄のような存在に見定められている。これは試練だ。作戦を練らなければいけない。
「俺、少し疲れたから寝るね。」
「あ、ああ。起こした後にこんなに話させてごめんね。」
「別に大丈夫。」
「じゃあおやすみ。」
おやすみと言われた。…実質同棲ではないか。
目を閉じるまでマルスとアイクに見つめられていた。普通に怖かった。
ああ、夢じゃないってことでいいか。
目を閉じても声が聞こえる。楽しそうだ。早く疲れを無くしてロイと話がしたい。できれば俺の住んでる現実でデートでもしたい。そんなことできたら贅沢かもしれない。
そんなことを考えながら寝た。快眠だった。
ああ、「おはよう」とロイに声をかけてもらいたい。
【人物紹介】
十色
・ロイを愛する高校生。メンヘラかもしれない。
ロイ
・可愛いとかっこいいの塊。
マルス
・この話ではロイの兄のような存在。過保護。
アイク
・この話ではロイの兄貴のような存在。過保護その2。
ピチュー
・この話ではロイの弟のような存在。ロイと十色が似ていて困っている。