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ある日の出来事だった。
雨降る夜に駆け出して行った。
「待たせたね」君はそう言って、少し濡れた服を、はたいていた。
待ちながら吸っていたタバコを押し潰すと、君をそっと抱きしめた。
「行こっか」向かった先はもちろんBARで、俺のツレだと自慢するためだけに。
「じゃ、急いでるからまた」そう言ってBARを後にした。
「用事ってなんだったの?」と聞く君の話が聞こえなかったかのように「次行くぞ」といって、ホテルへ向かっていった。
「え?ホテル?今日は行かないって言ってたじゃん」と君に言われたが、「服、濡れてるだろ」と言い訳をしてホテルへ連れていった。
「いつも断るけどなんで?」と聞くと君は、「恋人じゃないでしょ」と言った。「恋人だったらいいんだ」そう返すと「そういう訳じゃないけど」と続けて、「それに、恋人いるし」と言われた。「じゃなんで俺と会ってくれるの?」と聞くと「あなただからよ」と言われた。「答えになってないだろ」そういうと「何も分かってないのね」そう返された。