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『三千世界』original story
三千世界… それは遥か昔の、御伽噺のようなものだった。
これは、貴方たちからすると、少し、知らない世界の物語なのだった。
未来、過去、現実。それは存在しなくてもよいほどに。
本当のことは誰も知らない。
それが、butEndになるか、happyEndになるかなんて、本当に誰にも判らない。
理解が付かないこの世を『三千世界』に出来たなら。
「魔法」なんて。使えるわけないよね。
この世界には、理など存在しない。
貴方が思った。夢の「セカイ」だったから。
始まりが終わり、始まりが終わる。
私には何もわからなくて、関係ないと思っていた。
そんなはずだった。
「ルカちゃーんご飯だよー」
あっ、朝なのか。何か夢を見てたような…
「スープ冷めちゃうよー」
あっ、スープが冷めちゃう! と思って起きたのはルカ。
さっきから、お母さんみたいなことを言っているのはユイ。
あぁ見えて実は2人とも高校生だ。
「ご飯食べないとね」
ルカは頭の中に、ゲームとご飯しかないらしい。
「そろそろ学校行かなきゃ」
「スープ飲んだらパンくわえて学校行くよ」
ユイは真面目なんだけど、私と一緒に住んでから、一緒にゲームもやるようになった。
ユイは私と一緒に住んでいる。
何で一緒に住んでるかは覚えてない。
日常の話に戻るが、いつもこんな感じでお姉さんだ。
「はーい」
ルカは、普通の返事をしてスープを飲む。
「はぁ、スープおいしぃー。」
「学校休んでこのままスープのみたぁい」
ルカは学校めんどくさーいという雰囲気で言っている。
「はいはい、早く学校行くよー」
ユイはいつも私と一緒に行ってくれる。
ユイは彼氏を作るより、友達を作るより、私のことを想ってくれているそう。
ユイにとって私はどういう存在なのかはわからないけど。
少なくとも、私は今一番、本当に幸せ者だと思った。
学校に着くと、いつもの様にうるさい男子たちが先に来ている。
耳が死にそうになるのはもはや当たり前のクラスだ。
(一組はもっと静かなのに…)
と絶望する日もある。私たちは2組なのだ。
あぁ さっきのパンおいしかったな。後でコンビ二寄ってこ。とか思いつつ、授業をする。
今日の授業は比較的楽に終わった。
数学がないからだ。
授業が終わって帰るときユイは、居残りがあるみたいだから先に帰ってと言われた。
美術の絵が終わってないらしい。
昨日、早く帰って私とゲームしたからだろう。と考えた。
「よし、半額の時間帯になった!」
「今がチャンス!」
といって、駆け足でスーパーマーケットにいって、おいしいと言っていたパンを買った。
「よっしゃぁぁぁ!」
このパンが半額で食べれるなんて…とのんきに見とれていたら、もう日が暮れていた。
もう街灯がついてしまっている。
「やべぇ…」
学校に怒られるのはもう嫌だと思って、早く帰った。
家に着いたら、まだユイは帰っていなかった。
「パンは食べなくていいや」
もう体力が限界になっているから、家に帰ったらそのままベッドにダイブしようと考えているため、お腹が空かないため、大きな問題はないそうだ。
「そのまま、今日は寝よう。」
そんなことを考えている次の日に起きた、謎の出来事だった。
朝になると、自分の家のベッドではないところにいた。
「ここはどこだろう。」
気付いたころには遅かった。
窓を覗くと、天国のような綺麗な建物がたくさん並んでいた。
「うぇっ! なんなんこの建物」
「私… 死んだの…( ノД`)シクシク…」
目の前には知らない建物がたくさんあって、現実感がなかった。
「マシュマロみたいな生物が浮いていたり、輪っかが付いた人もいる…」
「何なのぉぉぉぉ!」
「ルカさん。」
白い生物が話しかけてきた。さっきルカが、マシュマロみたいと言った生物の中の一人だろう。
「ええっ! あんた、話すのぉぉぉぉ。」
「食べ物だと思ったのに…( ノД`)シクシク…」
相変わらずルカはバカだ。
「えっと…」
白い生物も困っているように見えた。
反応にどうしようと迷っているのかもしれない。
はぁ…とため息をつくと、
「これからあなたはこの世界で暮らさなければいけません。」
白い生物は表情を戻して言った。
「えっ。」
「とても無理ゲーなのですがっっ!」
冗談だとルカは思っていた。
「頑張ってくださいね。」
「意外と魔法の習得は難しくないですよー」
「ではっ!」
そういって、消えて行ってしまった。
「魔法の習得…」
「えーっと… えっとー…」
「なんでかわかんないけど… 覚えてるようなぁ…」
「うーんと… えーっっと…」
そんなことを一人でぶつぶつと話していたら、
「どうしたの?」
と、優しそうな女の子が話しかけてきた。その後ろには、また優しそうな男の子がいる。
一瞬にして、さっきよりもふんわりした雰囲気に包まれた。
ルカは反応していた。
「魔法の習得って言われてもピンと来なくて。でも、何か覚えてるような… 覚えてないような…」
と自然に話してしまった。
こんなこと言ってもわかんないだろぉぉぉぉとか、心の底から後悔していた時
「まずは、魔導書を読むのが最適です。」
そう言われると、分厚いしっかりとした本が置かれた。
タイトルは、『三千世界』
よくわかんないタイトルだなぁ。とか考えていた。
本を開いてみると、よくわからない言語の文字が沢山、綴られていた。
何て読むの…と固まっていたルカにやさしく教えてくれた。
「貴方はどこから来ましたか?」
優しい女の子はどこから来たかを聞いてきた。
「えっと… 地球の日本と言う場所です。」
女の子は対応がよくて、しっかりしていた。
「では、日本語をお話しされているようなので、日本語で文字ガイドを作りますね。」
そう言った女の子は魔法?なのかはわからないけど、紙を生みだしていた。
「これを読んでたくさんお勉強されてくださいね。」
そう言ってあの子は消えてしまった。
男の子も頷いて消えてしまった。
「寂しいなぁ…」
ルカは少し寂しくなった。
「魔法の習得は難しくないとか言ってるけど、全然難しいじゃない!」
次の日、ルカは騙されたと思った。
だって、本当に何を言っているかわからないとか、分かるとか。
合っている確証がなかった。
本当に使えるわけがなかったのであった。
「この魔法とかいつ使えるわけ!」
そのうちに、魔法自体に文句を言うようになってしまった。
魔法は難しいものだということを教えられた…気がする。
そうしたら、ある日突然。
魔法が使えるようになっていた。
Level 1は使えるようになってしまった。
文字の書き取りと読みは曖昧だが、基本的な簡単な言語は少しだけ読めるようになった。
その時、
「なんで、魔法ってあるのだろう。」
と、大きな疑問を感じてしまった。
誰にもわからない。深く考えても導き出せない。
それは、きっと貴方にも分からなくて、地球規模の考え事かもしれない。
空を見上げても、答えが書いているわけではないのに空を見上げてしまうように、謎の現象だった。
一言でいうと、よくわからない。が近いかもしれない。
世界で一番大きな謎。かもしれない。
Ⅰ話 魔法社会と現実 End