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神風は、九州全土を太平洋へと動かすための術式を発動した。しかし、その力の使い方を誤れば、全てを失う可能性があった。彼の心の中で葛藤が渦巻いていた。
「この術式…本当に大丈夫なのか?」透が心配そうに尋ねる。
「やらなきゃ、誰も救えない。」神風は覚悟を決めた。その目は、闇を抱え込んでいた。
一方、呪詛の王はその動きを感じ取り、冷笑を浮かべる。「君たちの小細工がどれほど無意味か、教えてあげよう。」
神風は呪詛の王の言葉を無視し、全力で術式を続行する。「九州の人々を救うためだ、私は絶対に諦めない!」
術式が発動するにつれ、神風の体は徐々に疲弊していく。周囲の景色が歪み、次第に九州全体が海に沈んでいく感覚が広がる。
「神風、無理しないで!」朱音が叫ぶが、神風はその声を背に、力を振り絞り続ける。
その瞬間、神風は意識を失うような感覚に襲われる。彼は無意識に「九州ごと沈めてしまえ!」と叫び、術式が暴走する。
「な、何が起きている!」透が驚愕し、周囲を見回す。九州の土地が波の中に飲み込まれていく。
神風は力を失い、術式の影響下に入ってしまった。「これが…呪詛の王の力…!」と感じながら、彼の意識は崩れ落ちていく。
「神風!」声が遠くなり、彼の視界が暗くなる。九州はその運命を迎え、呪詛の王もその様子を冷静に見つめていた。
神風が目を閉じる中、彼は心の中で叫んでいた。「私は…何をしたのだろう…」その瞬間、全てが消え去る感覚が広がり、彼の意識は完全に失われていく、はずだった。彼は計画時点で彼の好物明太子を食べたおかげでいつもの2倍は体力がある。