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せっせと山のような荷物を持ち、 とぼとぼと学校への道を進む。
さっき駅で合流した双子と涼風くんも一緒です。
雪「もうすこし〜」
蒼「はるちゃん大丈夫そう?」
なんだか双子がすごく気にかけてくれてる。優しいな。
あれかな、女子は荷物多いっていうし…明らか私の方が荷物多いもんね…。
は「大丈夫!へいきへいき〜」
凛「…はぁ」
みんな息も絶え絶え、涼風くんなんか最初は不服そうだったのにもうそんな余裕も感じさせないくらいの様子。
徐々に学校への道のりが短く、同じ方向に向かう同じ制服を着た生徒も増え、その全員が大荷物を持ってげっそりした顔で坂を登っている。
いやこの学校、普通に正門前が上り坂なの鬼すぎきっつぅ。
周りの木々は桜が大分散って緑が増えてきた。
蒼「このまま緑風館だぞ〜」
は「そうじゃーん、靴は履き替えなくていいよね?」
雪「そんまま!緑風館の靴箱にぶちこんで靴下で待機や!」
ハァ、とみんな息を切らして正門をくぐり、緑風館への道をぞろぞろと歩く。
いつも通る渡り廊下は今日は渡らない。
そのまま突っ切って緑風館へ直行。
緑風館につくと、みんなで靴を下駄箱にぶちこんで自分のクラスのところへ向かう。
夕「おはよ〜はるちゃん..に雪ちゃんと蒼くんと涼風くんも一緒なんだ!このまま班ごとに座るんだって!だからみんなこっちね〜」
楓「みなさんおはようございます、こちらですよ〜」
夕海は私たちにこっちこっちと手招きをしており、そこには樋口さんもいた。
2人とも私と変わらない量の荷物とともに座っていた。
は「やっぱ女子は荷物多くなるよね〜」
夕「私アイロンまで持ってきちゃった」
は「まじで?貸して〜家遠くて持ってくるの諦めちゃった、重すぎ〜」
楓「アイロン..私も持ってきましたよ」
さっそく2人のそばに荷物を置いて座り、ガールズトークに花を咲かせる。
その後ろでは、男子が3人座っていた。
涼風くんは疲れたのかソッコー三角座りで寝てる。なんかかわいい。
双子はしおりを見てあーだこーだと喋っていた。