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むだしき
ちゅうい
むだしき ( 教師 × 生徒 )
体調不良
少し長め
( カギカッコだけは四季です )
私の推し様達、見てくれる人が
少しでもこれを見て
元気を出してくれる、きゅんとしてくれることを願ってます。
朝日の光が当たって 、 目が覚めた 。
いつものように起き上がろうとするが 、
どうも身体が重い 。 倦怠感とやらだろうか。
今日は朝から授業があると言うのに 、
どうしても起きる気になれない 。
皇后崎 「 おい起きろ 」
「 … あとちょっとしたら行く 」
皇后崎 「 俺は起こしたからな 」
そういうと皇后崎は制服を着て
早々に部屋を出ていった 。
あと15分で授業が始まってしまう 。
あと10分だけ 、 寝よう 。
そう思って目を瞑った 。
アラームがうるさく鳴る 。
携帯を探ってアラームを止める 。
寝る前より頭痛が酷くなっている 。
「 頭いてぇ … 」
のそのそとベッドから降り 、
制服の袖に手を通し 、
部屋を出て教室に向かった 。
本当に体調が悪い 。
頭痛と吐き気が特に酷い 。
ぼんやりとする意識の中で時計を見ると
まだ15分しか経っていなかった 。
どうするか 、 気持ち悪いって言うか ?
「 … き、 」
でもそうすると次の修行に参加出来なくなるし 、
「 四季 」
低い声を聞いて顔を上げると 、
そこにはむだ先が目の前に立っていた 。
「 ぁ、 すんません、 ちゃんと … 」
そう言いかけると 、 むだ先は俺のおでこに
手を当てた 。
その手は冷たかった。
けれど優しさが詰まっているようだった。
無陀野 「 … 熱があるな 」
「 屏風ヶ浦、 こいつを保健室に連れていけるか 」
屏風ヶ浦 「 あっ、 はい! 」
ガタン 、 と席を立って 、
屏風ヶ浦は俺のところに来てくれた 。
屏風ヶ浦 「 立てますか…? 」
「 まじ悪ぃ、 肩貸してくれると助かる 」
屏風ヶ浦 「 えっ、 わ、私でいいのなら… 」
そう言い 、 屏風ヶ浦の肩を借りて
教室を出て保健室に向かった 。
「 ごめ、 もう大丈夫、 」
屏風ヶ浦の肩から腕を離し 、
保健室の扉の前に向かう 。
屏風ヶ浦 「 ほ、 ほんとですか? 」
屏風ヶ浦が顔を覗き込んでくるが 、
それどころじゃなくて 、
吐き気と冷や汗がとてもすごい。
保健室の前でうずくまっていると 、
ヒラヒラと白衣を揺らしながら近づいてくる人影を視界の端に捉えた。
花魁坂 「 あっれ〜! 帆希ちゃんと四季くんじゃん…って、 顔赤!!大丈夫!? 」
「 すんませ、 きもちわるいっす、 」
花魁坂 「 おっけおっけ 、 まず椅子座ろっか 」
屏風ヶ浦 「 すいませんもっと早く連れてきたら良かったですよねほんとにごめんなさい、、、 」
花魁坂 「 ははっ、 全然大丈夫 !
あとは任せて〜〜? 」
にこにこと笑うチャラ先を見て 、
少し安心した自分が居た 。
頬に当たる冷たい感覚 。
… あれ、 いつの間に寝ていたのだろう 。
さっきよりは吐き気も頭痛も
マシになっている 。
薄目で目を開けると 、 そこには
黒い髪を揺らして
こちらを見つめてくるむだ先が居た 。
花魁坂 「 ダノッチはほんとに四季くんのこと好きだね〜〜、笑 」
無陀野 「 … 生徒だから心配はするだろう 」
花魁坂 「 素直になればいいのに〜〜 」
そんな会話が聞こえてくる 。
「 … ね、 おれ、むだせんのことすきだよ 」
目を開けて 、
まだぼんやりとした意識の中 、
手を伸ばし 、 むだ先の頬に手を添わせる 。
無陀野 「 ! … 起きたのか 」
むだ先は一度目を見開いて 、
また鋭い目つきに戻る 。
そんな顔するなんて思っていなくて 、
それが可愛くて 。
「 んはは、 むだ先驚いたっしょ 」
無陀野 「 … 何がだ 」
「 俺がむだ先のことすきって、 」
無陀野 「 … 本当なのか 」
「 俺が嘘つかないって、 むだ先が
いちばん知ってんじゃねーの? 」
無陀野 「 … あぁ、 そうだな 」
そう言って 、 むだ先は立ち上がり 、
俺の頭を撫でて 、 出ていこうとした 。
「 なあ、むだ先 、 返事は…くれねーの、 」
俺が声を張り上げて言うと 、
むだ先は立ち止まった 。
無陀野 「 … 卒業したらな 」
むだ先はこっちを見ずに 、
保健室を出ていった 。
俺の恋はまだ 、 お預けされたみたい 。
おまけ。
花魁坂 side
前々から 、 四季くんがダノッチのことを好きだということは聞いていた 。
だけど、その恋心をバラすつもりは無いらしい。
なのでその恋を密かに応援していた 。
四季 「 … ね、おれ、むだせんのことすきだよ 」
その言葉が耳を通った時 、
俺は思わず四季くんの方を振り返った 。
エッ言っていいのーーーー!?!?
ってなったけどね ! 笑
もうこの時には俺はおじゃま虫になりそうだったから密かに部屋を出て保健室の扉の前で
盗み聞きしてたんだよねーーー、
はやく付き合えばいいのにさ!!
っていう話 。
コメント
5件
めちゃくちゃに尊かったです… 弱ってる四季くんめっちゃかわいいです… 返事を卒業後にする感じ無陀野さんっぽくてめっちゃ好きです…
誤字あったらすいません ‼️