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M!YU🍼💙
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つばめ
2
夕食会場では、外の景色が見渡せる窓際の素敵な席に通された。
次々と運ばれてくる和食のメニューは、昨日とは違ったものばかり。
てっきり連泊だと昨日と同じ料理になると思っていたから、なんだか凄く得をした気分で嬉しくなる。
「北海道って、まじで何を食べても最高だな」
「あはは、じゅう、それ今日だけで何回目なん?」
「だって、まじで最高なんだもん。美味しいものしかない」
「ほんまやなぁ。……なぁ、じゅう。俺、じゅうとまたここに来たいなぁ」
「うん、来ようよ! 絶対に来よう」
「え、約束な!? じゅうから言ったからな?指切りやで!」
「うん! 約束!!」
何度も何度も念を押してくるしゅんが愛おしくて、僕は何度も大きく頷いた。
「あかん、やばいわ。俺、幸せすぎて全部夢みたいやわぁ……」
「ふふっ! ……でも、その気持ち分かるよ。俺も、こんなに心の底から幸せな気分になれたの、本当に久しぶり」
「……ほんま?」
「うん。しゅん、本当にありがとう」
「こちらこそやわ!!! ほんまにありがとうな、じゅう!」
僕も彼も、同じだけの幸せで胸がいっぱいになっている。
言葉にしなくても、通じ合う同じ気持ちがそこに存在していることが、たまらなく愛おしくて嬉しかった。
今日も文句なしに大満足の夕食を終え、僕たちはお腹をさすりながらロビーへと戻る。
「今日はちゃんとお酒我慢したから、夜泣きそばも露天風呂もまだまだ全力で楽しめるね!!」
「ほんまやわ〜」
「もう、昨日みたいな同じ失敗は絶対にしないから。……昨日はバタバタさせて本当にごめんね?」
「俺は全然いいんよ! じゅうが無事ならなんでもええ!」
「しゅんは本当に仏だね~!」
「でもな? やっぱり心配やから、俺がおらん時にあんまりお酒飲んだらあかんで?」
しゅんが少しだけ過保護な目を向けてくる。
「大丈夫だよ。俺、信頼してる人としか極力飲みに行かないようにしてるから」
「ほんま〜? 心配やわぁ、こわいわぁ」
「ちょっと! 過保護すぎ!!」
「まぁ、何事もほどほどにしときや?」
「わかってるって!!」
口を尖らせて反論してみるけれど、内心は嬉しかった。
僕が我慢を強いられていたあの地獄のような事件があったからこそ、彼は僕の安全を誰よりも心配してくれているのだ。
その過保護さすら、今の僕には特等席のように思えた。
「あ! そうだ、しゅん。お土産見に行こ!」
売店に並ぶ木彫りの熊や可愛いお菓子に目を輝かせながら、ショップの中へと足を踏み入れる。
「お土産? 誰に買うん?」
「うーん、職場と……あとは、はやちゃんくらいかなぁ」
「あー……せやな。俺も営業部のみんなに買ってこうかな」
しゅんは少しだけ声を低くした気がしたが、目の前のお土産の数々に、その違和感をスルーし、 棚からひとつのお菓子を引っ張り出す。
「あ! 見てこれ、いいじゃん!」
定番の温泉まんじゅうを手に取ってしゅんに見せると、彼の手には有名なお菓子があった。
「あ、白い恋人か! やっぱり北海道だもんな。俺もそっちにしよっと!!」
「あはは、匂わせやーん!! 」
「いいじゃん! 俺らが会社で仲良いことなんて、みんな知ってるんだし!」
「確かにな〜!」
部署は違えど、僕たちの仲の良さは周知の事実だ。
堂々とカートにお菓子の箱を放り込んで、さらに奥の雑貨コーナーへと進む。
「あ!! これ見て! シマエナガ!!! まんまるでめちゃくちゃかわいい!」
「ほんまや、雪の妖精やな!」
棚に並んでいた、つぶらな瞳のシマエナガのマスコットキーホルダー。
その愛らしさに一目惚れした僕は、迷わず2つカゴに入れた。
はやちゃんの分と、ついでに僕の分。
こういうまんまるのフォルムの可愛らしいキャラクターが、僕は昔から好きなのだ。
「なぁ、じゅう。それって……はやちゃんにもあげるん?」
すぐ隣から、じっとカゴの中を見つめるしゅんの視線が突き刺さる。
「あ、うん! はやちゃん、案外こういう可愛いマスコットとか好きだから!」
「……いいなぁ、はやちゃんは! じゅうからプレゼントもらえて!! しかも、じゅうとお揃い!!!!」
しゅんは分かりやすくぷくーっとほっぺを膨らませると、がっしりとした腕を組んで、こちらをジト目で睨みつけてきた。
もう、さっきから本当に分かりやすすぎる。
ヤキモチを焼いて全力で拗ねる彼の仕草が、子供の大型犬みたいでたまらなく可愛い。
「なに? しゅんもシマエナガほしいの?」
「……別に〜、はやちゃんが羨ましいだけやし〜」
「もーう! いじけないでよー」
「別にいじけてないわ!」
ぷいっと顔を背ける彼。
その横顔を見つめながら、僕はクスクスと笑いながら別の棚へと手を伸ばした。
「ねぇ、しゅん。これ、お揃いにしない?」
「へ? お揃い??!!」
『お揃い』というキラーワードが響いた瞬間、しゅんは弾かれたように目をキラキラと輝かせてこちらを振り向いた。
さっきまでのジト目が嘘のように輝いている。
もう、本当に愛おしい。
to be continued…
コメント
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かわいっ