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10 - 午前三時、最後の奇跡

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2025年06月12日

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ICU第3病室。再び心停止のアラームが鳴り響いていた。


「心室細動!電気ショック準備!」


京本がAEDのパッドを素早く貼り付ける。

モニターに映る心電図は、暴れるように波打つカオスの線を描いていた。


「チャージ完了!」

「ショック1回目──放電!」

機械が低く唸り、患者の体が跳ねた。


「再度、CPR継続!」


髙地が胸骨圧迫を引き継ぐ。

その手は既に何人もの患者を救い続けて限界を超えていたが、動きは一切乱れない。


「電解質異常も進行中!」

慎太郎が最新の採血データを読み上げる。


「カリウム8.2、乳酸20超え、代謝性アシドーシス重度!」


「重炭酸投与開始!」

樹が即座に薬剤を用意する。


「心臓マッサージ、続けろ!次、ショック2回目!」

北斗の声が鋭く響いた。


「放電!」

再び体が跳ねる。


モニターは──まだ荒れていた。



午前3時10分──


この蘇生は、すでに常識を超えていた。

心停止から30分を超える蘇生に挑んでいる。

しかし、京本は諦めていなかった。


(ここまで来た命だ。繋がない理由なんて、ない)


「エクモ増圧、流量5000mlに上げて!」

慎太郎が人工肺の流量をさらに上げる。


「アドレナリン3本目!」

樹が素早く投与する。


「人工心肺の補助で微弱な自発収縮出てきたぞ!」

北斗が叫ぶ。


「脳波、わずかに反応あり!」


京本の目が一瞬、大きく見開かれる。

光が──命の小さな光が、そこにまだ残っていた。




午前3時20分──


「ショック3回目!」


「放電!」


心臓が跳ねる。

そして──


ピッ……ピッ……ピッ……


規則的なQRS波がモニターに走り始めた。


「……心拍再開!」


スタッフの誰もが、一瞬呆然と立ち尽くした。

だが次の瞬間、全員が同時に動き出す。


「脳保護開始!」

「抗菌薬継続投与!」

「酸素化良好!循環維持!」

「透析継続!」


まるで総合オーケストラのように、全員が完璧に連携して命を繋いでいく。




午前3時30分──


一段落ついた現場で、静かに全員が息を吐いた。


「……助けたな」

北斗が低く呟く。


「本当に、助けたな……」

髙地の声も震えていた。


「お前ら…よく倒れないな」

樹が乾いた声で笑った。


ジェシーはゆっくり椅子に腰掛けながら言った。

「だって俺たち、救命チームだから」


慎太郎も、わずかに笑顔を浮かべた。


「まだ、あと数時間は立ってもらいますけどね!」


全員の顔に、僅かな笑みと涙が浮かんでいた。





午前4時──


外の空が、わずかに白み始めていた。

長かった長かった夜が、ようやく明けようとしていた。


しかし──彼らSixTONESの救命は、まだ終わらなかった。


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