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🦊×🦥「素直になれない」
※付き合ってる設定
「あっちゃーん!」
明るく元気に話しかけるやまと。
俺とは正反対で可愛げのあるいいやつ。
これじゃ、あっちゃんがやまとに目移りしちゃうかも。
でも、俺は今日も素直になれない。
「ゆうたー、俺疲れたなぁー、」
「知らんし、」
「いや冷た!」
ほら、今絶対あっちゃんとふれ合うチャンスだっただろ。
「…あっちゃ、」
「あむぎりぃー!」
俺の少しの素直さはひゅうがのバカみたいにデカイ声によって搔き消された。
やっぱ、俺には運がないかも。
「なに、ひゅうが声でかいな」
口ではめんどくさそうにしてるけど、めっちゃ楽しそうにしてるあっちゃん。
なんで、俺といるときより楽しそうなの。
俺といるより、みんなといた方が楽しいのかな。
そりゃそっか。だって俺、素直じゃないし、かわいくないし。
あれ、あっちゃんってホントに俺の事好きなのかな。
なんか、モヤモヤする。
「ゆうた?」
「あっちゃ、!」
「なんで泣いてるの?なんかやなことあった?」
「あ、れ…?」
なんで、声にならなかった。
気づいたら泣いていた。
「え、ごめん。俺なんかした?」
「かま、って、。」
「ゆうた、寂しかったんだ。」
そっか、俺、寂しかったんだ。
だからモヤモヤしたんだ。
「いーよ。たくさん構ってあげるから、こっちおいで。」
そのあとは、たくさんぎゅーってしてもらって、たくさん好きって言ってもらった。
「あっちゃん。」
「ん?」
だから、今度は俺の番。
「だいすき!」
そういったとき、多分、俺はとんでもなく赤いかおをしていたと思う。