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【REI side】
『もうすぐ着くよ』
と哲汰から連絡を受けて
何とか身体を起こして
入口まで迎えに行く
扉を開けると
「玲」
久しぶりの哲汰の顔に嬉しくなる
少しの間も離れたくなくて
傍にいて欲しくて
普段は言えないような
ワガママな事ばかり言ってしまう
楽しい時間はあっという間で
壁にかかった時計を見て
「じゃあ、俺はそろそろ…」
と、ベットから立ち上がろうとする哲汰
「え、帰っちゃうの」
「……え、な、…え?」
分かりやすく動揺する
哲汰の 服の袖をそっと掴む
なんだか頭がぼーっとする
ご飯を食べて、薬を飲んだせいか
凄く眠い
「……いてよ、傍に」
自分でも何て言ってるかよく分かってない
「…」
「…だめ?」
「…」
「哲汰?」
「お前さ…誰にでもこうなの?」
「…何が」
「誰にでもこんな事してるの?」
「……」
誰でも…?そんな事する訳ない
俺が甘えられるのは…
「こんなんさ、勘違いされるよ?」
「勘違いって…俺は別に…」
「玲?」
「……だけ…だよ」
「え?」
「哲汰だけだよ」
そう言って
繋いだ哲汰の手の温もりに
安心して
気付けば眠りについていた
「ん…」
手になにか違和感を感じて
目を開けると
目の前には哲汰の顔
「…哲汰?」
「あ…おはよ、玲」
「お、はよ…え?なんで…いるの」
「なんでって…覚えてないの?」
「…何が」
「傍にいてって手離してくれないからさ」
と、繋がれた手を見せられる
「は!?」
急いで手を離して
昨日の事を必死に思い出す
どんどん自分の顔が赤くなるのがわかる
あぁ…やってしまった…
「…思い出した?」
そう聞かれ
「…ッ//」
思わず哲汰に背中を向ける
「……忘れて…本当に//」
「玲、こっち見て」
「…無理」
絶対気付かれた
俺の気持ち
どう言い訳しようかと
必死に考えていると
後ろから抱きしめられた
「ちょッ、なに、離し…」
「玲、好き」
その言葉に思考が停止した