テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
【REI side】
「…ッ」
1人になってもまだ涙が止まらない
「玲、好き」
そう呟いた哲汰の言葉が
震えながら抱きしめる腕の温もりが
悲しそうな哲汰の顔が
ずっと頭の中にこびり付いて離れない
好きって言われて
凄く嬉しかった
でも、
凄く…悲しかった
怖くなってしまった
ワンエンが壊れるんじゃないかって
大好きなメンバーから
拒絶されるんじゃないかって
哲汰と
このまま一緒にいれなくなるんじゃないかって
「俺も」って
そう言えたらどんなに楽か
悲しそうに帰る背中に
本当は思いっきり抱きつきたかった
「…俺が泣くのは…ズルいよな…ッ」
自分で選んだ事
もう仕方ない…
そう思って
顔を洗ってベットに入ろうとした時
ピンポーン🎶
「…誰………え?」
画面を覗くとそこにいたのは
「…なおや?」
思いもしない来客に驚きつつ
なおやを家に入れた
「…ごめんね、突然来て」
「…いや、大丈夫」
「体調は?」
「…だいぶ良くなったよ」
「そっか、良かった」
「どうしたの?」
「……」
「なおくん?」
「…哲汰の告白、断ったって本当?」
「なんでその事…」
哲汰が言ったのか…
「ねぇなんで?哲汰の事好きなくせに」
「…何言ってんの…好きじゃ、ないよ」
自分で言いながら
悲しくなって涙が出そうになって咄嗟に俯く
少しの沈黙が流れた後
なおくんが口を開いた
「玲、あの日の事覚えてる?」
「…あの日?」
「……男を好きになった事ある?って
俺に聞いた事あったじゃない?」
「……うん」
「あの時俺、
何も言えなかった事ずっと後悔してるんだ」
「…後悔?なん…」
「哲汰の事、言おうとしたんだよね?」
「え、?」
なんで、その事…
「俺、玲が哲汰の事好きなの知ってた」
「え」
「なのに俺…あの時何も言えなくてさ…
玲の辛い思いを救えなかった事、
ずっと後悔してたんだ」
「…」
「2人が決めた事なら、
何も言わないでおこうって思ってたけどさ
やっぱり、やだよ俺
大好きな2人が悲しい思いするのは…ッ」
大きな瞳から涙を流しながら
真っ直ぐに見つめてくる視線に
耐えられなくて俯く
「ねぇ、哲汰の事…好きでしょ?」
「…ッ」 フルフル(首を横に振る)
それでも言えずにいる俺の手を
ギュッと握って
「玲、聞いて?俺の目を見て?」
「…ん、?」
「俺ずっと…伝えたかった。
ワンエンは何も変わらないし、壊れないよ
もし何かあっても俺らはずっと味方だから
守るから、だから…お願いだから…ッ
一人で背負わないで、
もう我慢なんてしないで、
好きな人に想いを伝えて…?幸せになって」
時々言葉を詰まらせながら
必死に紡いでくれた
なおくんの思いに
今までの背負ってきたものが
軽くなったのを感じて
もう…いいのかなって
安堵して涙が止まらなくなる
ずっと、本当は辛かったんだなぁと
「…ッ」
涙が止まらない俺を
そっと抱き寄せてくれた
「玲、もう一度聞くよ
哲汰のこと…好き?」
「……………………好き……好きッ」
“好き”と初めて口に出して言えた
「…うん」
「俺、ずっと哲汰の事好きだった…ッ」
「うん、それ哲汰に伝えてあげて…? 」
「でも俺、哲汰に…」
「大丈夫だよ、
哲汰がどんだけ玲の事好きなのか
嫌という程俺知ってるから」
「…なんだよそれ//」
「ふふ、付き合い長いからね。ほら早く」
「…電話してみる」
「うん」
緊張しながら
電話を掛ける
コメント
1件