渚side(一寸E組side)
次の時間は体育だ。体育といっても、普通の中学生のする様なものではない。暗殺技術を磨く為の体を鍛えたり、射撃やナイフ術を教わる。暗殺者の為の体育だ。今日は転校してきた、太宰君達の力量を測る為の時間だ。先程の質問タイムで二人が強い事だけは分かった。でも、どの位強いのか皆んなも気になる様でワクワクしている様だ。そんな中、チャイムが鳴り太宰君達が校舎から出てきた。そして授業が始まり、烏間先生が今日の授業の内容を話していく。
烏「今日は太宰くん達の力量を測りたいと思っている。暗殺に必要な技術をどう教えるかの基準となるから、本気で来るようにしてくれ。」
先ずは中也君からだ。制限時間10分間で烏間先生にナイフを一回でも当てる事が出来れば勝ち。
磯「よーい。始めっ!」
其の瞬間に中也君は烏間先生の目の前に居た。中也君がナイフを心臓に当てる。烏間先生は反応が遅れ避ける事が出来なかった。
中「俺の勝ちだな?」ニヤリ
烏「あぁ、俺の完敗だ。」
皆んな、次は太宰君に期待をしている様だった。中也君がこんなに強いのなら、太宰君はどれ程なのだろうか。中也君は、太宰君と話している様だった。
中「次は手前だろ?頑張れよ。」
太「当たり前じゃないか。何処かの脳筋とは違って無駄な事はしないよ。」
太宰君はそんな事を云いつつも少し嬉しそうだった。応援されて機嫌がいい様で照れ隠しの様に皆んなは見えた。
中「ンだと!もやし野郎!!」
中也君は照れ隠しのことを分かっているのか居ないのか、いつも通りキレていた。
磯「よーい。始めっ!」
太宰君は中也君と違って、少しも動かない。唯、悪戯な笑みを浮かべて居た。
烏「来ないのなら俺から行くぞ。」
太「勿論。構わないですよ。」ニヤリ
太宰君はまるで狙い通りとでも云う様な笑みを亦浮かべる。そして、烏間先生が直ぐに太宰君の間合いに入った。太宰君が負ける。皆んなそう思った。しかし、太宰君は何故か、烏間先生の後ろにいて、其の儘ナイフを首に当てる。
太「僕の勝ち。」
此の2人は強い。此れなら殺せんせーを殺れるかも知れない。皆んな太宰君と中也君のそばへ行き、質問を投げかけている。僕はカルマ君に声をかけられて居た。
赤「ねー。渚君、あの2人暗殺はしないけど殺しはするって云ってよね。」
潮「うん。そうだね。其れが如何したの?」
赤「一寸気にならない?2人がどんな人なのか。」
茅「じゃあ、放課後に一緒に帰れば佳いんじゃない?」
茅野が話す。皆んな戻って来て居た様だ。太宰君と中也君は先に教室に戻っているそうだ。
潮「佳い案かも知れないね。」
赤「じゃあ今日予定ある人で2人と帰ろうか。」
前「じゃあ俺行くよ。」
磯「俺も、気になるしな。」
赤「渚君も来るよね?」
潮「うん、行こうかな。2人について知りたいし。」
片「私も行こうかな。」
茅「私も行く!」
太「僕達と帰りたいのかい?佳いよ。一緒に帰ろう。」
E「「うわあっ!」」
突然太宰君が僕の背後で、話しかけて来る。足音や気配すら無かった。
太「如何?吃驚した?」ニコニコ
物凄い色んな意味で佳い笑顔を太宰君が見せる。中也君も来た様で、呆れた様子で話をする。
中「気を付けろよ。其奴偶にえげつない悪戯して来るからな。」
これはカルマ君とくっつけたら大変な事になる。皆んなそう思ったが、遅かった。もう、カルマ君と太宰君が悪魔の様な不敵な笑みを浮かべて何かを話し合って居た。僕達にはカルマ君達の周りにドス黒い気配が見えた。中也君は身の危険を感じて居た様だ。
後日、殺せんせー共にE組の悲鳴が上がり、中也君がブチ切れ、殺せんせーが暫く怯えて暮らす事になるのは亦、別のお話。
to be continued
コメント
4件
同じく其の悪戯受けてみたい…( 何時も見てます!頑張って下さい!