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僕と貴方の恋物語 。

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僕と貴方の恋物語 。

2 - 2 、一年後の予算会議 ①【愛され】

♥

122

2025年04月24日

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今年もやってきた予算会議の日 。








やや緊張や緊迫した状況の会計委員会に伴い



躍起とした他の委員会の姿が見られた










そんな様子を 、卒業生達は懐かしく

また 、羨ましく屋根裏から聞いていた。
















体育委員会







『さぁ!我が体育委員会は六年生が居ない

だがしかーし!!この平滝夜叉丸が

体育委員会委員長代理をすることによって

今回の予算会議では予算全てが通ることに

なるだろう!!なぜならこの私___


「あ、一年生 .. これ聞かなくても大丈夫だから」


『なっ 、三之助!!!

一年生に変なことを教えるんじゃない!!』


「まぁまぁ 、落ち着いてくださいよ 。」


『シロまでッ…..』


「滝夜叉丸先輩 、予算会議がんばりましょう!」


『〜っ!!!!』

『そうだなっ金吾〜!!!!』






私たち体育委員会は

この平滝夜叉丸がいる限り 、

決してひるむことなく 、

優雅に予算を頂けることだろう


そして別件で、ひとつ心配なのは



我が同室の綾部喜八郎の委員会 。

作法委員会がどうも心配であった



彼は立花先輩が去って以来 、私と同様

作法委員会の委員長代理となった 。




ヤツはとんでもなく飽き性で 、天邪鬼で

とても委員長代理が務まるとは思えない


後輩である藤内に 、健闘を祈ることしか

為す術なしということだろう 。











保健委員会






『さぁみんな!予算はこの保健委員会が

がっぽり貰ってきちゃおう!!』


「 「おー!!」 」


「あれー?

善法寺先生も一緒なんですかぁ?」


『本当は 、任せたかったんだけど 、

まだ数馬が四年生って言うのもあるし 、

何より不運で何が起こるかわからないからね』


「そうだよ 、一年生 。

この委員会は….不運委員会、、、、、」


「もー伏木蔵っ!!そんな事言わないでッ」


「まぁまぁ 、ほらっ!気を引き締めて!」






僕 、善法寺伊作は昨年にこの忍術学園を

卒業生として出ていった 。


………が 、またなんという不運で 。

僕の勤め先であるとあるお城が使い物に

ならなくなってしまっていた 。


職を失ってしまった僕は 、

仕方無く忍術学園に戻りいまはまた学園で

今度は教師として働くことになった




そんな僕が 、心配しているのは

保健委員会のことだけじゃない 。


五年い組 、綾部喜八郎のこと 。





彼は 、委員長代理として彼なりに頑張ってて

でも無理をしすぎている節があった 。

それでも彼は動くものだから 、頭を抱えた



今回の罠だって 、流石のものだった



だから 、その頑張りの分 。

心配が出てきてしまう










用具委員会






『よぉし!お前ら!!

これは勝負だー!!気合いを入れろよ〜!』



「 「 はーい! 」 」


『いい返事だ!!よし 、作兵衛 !

俺達が先陣をきって 、一番に予算を貰おう!』


「はい!!…..あ”

一年生共ッフラフラほっつき歩くなよ!」


「富松先輩ったら怖!怖!!!」


「しっ!しんベヱ声がでかいよぉ?」


「一年生も 、予算会議でチビらないようにね。」


「聞こえてるぞしんベヱ、喜三太ぁ」









今日もいい予算会議日和だ!!!


委員会のみんなも元気で何より!!!



でも 、どこかモヤモヤがある 。


そして 、その中で一番に浮かぶのが

喜八郎だった 。


きっと 、喜八郎が心配なのかもしれない

あいつも俺と同じ委員長代理で同じくらい

大変な思いをしているから 、


勿論 、他の五年生も心配だけど ..

やっぱり喜八郎はもっと心配なんだ 。



だってそれは 、、

喜八郎が好きだから











火薬委員会







『よし、皆 … 準備はいいかな 。』


「も〜久々知くんは不安がり過ぎっ!!」


『そ、そうかな、、でもやっぱ…』


「なーに弱い気になってるんですか!」


「がんばりましょう!!」


『…みんな 、そうだね 。頑張ろう!』








後輩み勇気づけられるなんて 、

委員長として 、い組として情けないな 。


なんて 、自分のことばっかり考えて居るけれど

綾部はどうしているかな 。


去年 、俺も委員長代理を経験していたから

あの辛さはよくわかる 。



でも 、綾部のことだから ..

そんな心配は要らないんだろうな


だけど 、何かあったら遠慮せず 。

俺に … 頼って欲しいと思う










生物委員会







『よーし!お前ら!!予算会議へ出__


「竹谷委員長!大変ですッ

狸のオハマンが抜け出しました!」


『なに!?!

それは大変だ 、急いで探そう!!』


「はい!!」


「ちょ 、一年生!その檻はちがッ!!」




『あ〜!!!!!!!』








予算会議当日早々とても騒がしいが 、

それでこそ生物委員会 。(笑)


って、笑ってる場合じゃない!

オハマンが、オハマンが抜け出したっ

もし勘右衛門と鉢合わせてしまったら、

どっちがどっちか分からないじゃないか!?

はやく見つけ出さないとっ!!!




そう考えているはずなのに 、なぜか頭の片隅から

喜八郎が頭から抜け出せなくなっていた

別に 、理由がわからないわけじゃない 。

喜八郎を好きなのだから 、当たり前の事だけど


せめて 、予算会議くらいはこの

胸の騒々しさは如何かと思うけど!?!











学級委員長委員会






『んー、あんましうちの委員会は

予算とか要らないんだよなぁ』


「ま 、お菓子代って思えば良いだろう」


「 「 お菓子っ!!! 」 」


「一年生はお菓子で釣れる、、メモメモ 。」


「庄左ヱ門は相変わらずだね 。」









別に 、学級委員長委員会は委員長とかない


学園長の補佐をしたり 、無理難題な命令を

遂行したり 、通達したりするのが仕事だから


だから 、今年の予算会議も適当に頑張ろう 。




そう考えていたけれど 、昨年は作法委員会に

まんまとかかり 、金楽寺に辿り着けず終い


だから今年度はそうはさせない 。


絶対にS法委員会に勝って 、あの喜八郎の

悔しそうな顔を拝んでやる 。そう決めた










図書委員会









『まぁ 、最善は尽くそうね 。

僕達は変な予算案とか作ってなかった筈だし』



「ですね〜!!!やってやりましょう!」


「一生懸命頑張りましょう……」


「新しい一年生も加わったんです!

二年生も!気合い入れていこうよ!」









みんな頼もしいなぁ 。僕も頑張らなくちゃ 。


そう思い 、気を引き締めた 。



すると 、ふと喜八郎を思い出した 。



喜八郎 、予算案を僕に相談してきたっけ



「ここの白粉は 、この資料によると__」


『あぁ 、でも___』



役に立てたかは分からないけれど 、

喜八郎が僕を頼ってくれたことが何よりも

嬉しかった 。


僕にそんな重役を任せていいのか 。

なんて思っていたけど 、他のみんなより

一歩リードしているみたいで

とても嬉しくて幸せだった




だから 、今回の予算会議も

上手くいくといいな 。











会計委員会








『お前ら 、元気してるか 。

気を引き締めて臨んで行けよ』


「はい!!ギンギンです!!!」


「こら〇〇!ギンギンじゃない!

元気してるか。だ!」


「それじゃあ前会計委員長みたいだ 、笑」








この様子じゃあこの後起こることにも

なんとかやっていけそうか 。



なんて思いながら 、

各委員会の予算案をもう一度目に通す




こいつら 、舐めてるだろう 。




なんて考えていると 、やっぱり何度見ても

作法委員会に目が止まってしまう 。



忍者にとって 、私情は要らない 。

けれど 、どうしても私は喜八郎に甘いみたいだ



やや丸っこくて 、でも綺麗な字で

とても読みやすいものであった 。


年々綺麗に仕上がっていく彼に 、

心配と胸の鼓動が増えていく一方だった




だからといって 、予算会議は予算会議 。



委員長代理であるこの田村三木ヱ門が

完璧で正しい予算をお通ししてやる











作法委員会




「綾部先輩〜っ」


『おやまぁ 、×× .. 廊下では走らない 。』

『あと 、急に抱きつくとびっくりするよ』


「あ!ずるーい!!僕も!!」


「ぼ、僕だって!!」


「俺もっ!!

…..って違う!今日は予算会議ですよ!」



『….おやまぁ 、そうだったね』


「安心を!浦風先輩ー!

昨日僕の絡繰と綾部先輩の罠を

たっっっっくさん仕掛けました!!!」


「お、おぉ、おぉお!!」


『ねーへいだゆう 。』

『それに 、今回の予算案は

不破先輩と作ったから 、きっと大丈夫』



「他力本願….」


『んー??わかんないなぁ』










まぁ 、僕たちなら大丈夫だよー



そう伝え 、僕が先陣を切り

颯爽と作法室をでた 。


今日はとても暑くて 、金楽寺になんて

行きたくもないくらい暑かった







でも 、今日 .. というかこの予算会議で

僕は名誉挽回をしたい





みんなが僕を下に見すぎて 、

僕に委員長代理は無理だと思っている 。



僕だってもう五年生なのに 、



心配心配うるさいから 、今回の予算会議で ..

僕も優秀さをわかってもらわないとね







『だから 、楽しみにしててくださいね』

『立花せーんぱいっ』





「ふっ 、流石だな .. 私の喜八郎は 。」
















____________________




「……今回の予算会議は、、」


“ちょっと待ったああ!!!!!!”









続く














僕と貴方の恋物語 。

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コメント

4

ユーザー

気になるよおおおおうわああああああん

ユーザー

うわぁぁ! 続きが気になる〜〜( ´›ω‹`)💕

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