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「お頭、いいじゃねェか。一度くらい連れてってやっても」
「おれもそう思うぜ」
「そーそー、特にエマなんてこんな天使だもんな〜?」
「おお」
『ん』
「じゃあかわりに誰か船を下りろ」
「「「さあ話は終わりだ、飲もう!!」」」
「味方じゃないのかよ!!」
『ざんねん』
またも肩を組んでがははは、と笑いながら去っていくルウを見て大声で突っ込むルフィ。
「要するにお前はガキすぎるんだ
せめてあと10歳年とったら考えてやるよ」
「このケチシャンクスめ!!言わせておけば!!俺はガキじゃないっ!!」
『ししっ17歳か、楽しみだね』
「まァおこるな、ジュースでも飲め」
「うわ!ありがとう!」
「ほらガキだおもしれえ!!エマも飲んでいいからな」
「きたねえぞ!!」
『やった、ありがと』
だっはっはっはと笑い飛ばすシャンクスにルフィはガーンという効果音をつけながらつかみかかる。
「ふうっ!!もう疲れた、今日は顔に大ケガしてまで頼んだのに!!」
『くんしょうの傷ってやつだね』
「そうさ!やっぱりエマは分かってくれるか!?」
「ルフィ、お頭の気持ちも少しはくんでやれよ」
「副船長!シャンクスの気持ち?」
「そうさ…あれでも一応海賊の一統を率いるお頭だ。海賊になる事の楽しさも知ってりゃその反対の過酷や危険だって一番身にしみてわかってる」
「『?』」
「わかるか?別にお前の海賊になりたいって心意気を踏みにじりたい訳じゃねェのさ」
「わかんないね!!シャンクスはおれをバカにして遊んでるだけなんだ」
「ぷぷっカナヅチ」
「ほら!!!」
ルフィがシャンクスを指さしながら言うと、ベックも呆れた。
するとカウンターの方に裏から酒樽を持ってきたマキノがにっこり笑いながらやってきた。
「相変わらず楽しそうですね、船長さん」
「ああ、こいつをからかうのはおれの楽しみなんだ。あとエマを可愛がるのもな〜」
『ししっ』
「確かに楽しんでるな」
「エマとルフィ、あなたたちも何か食べてく?」
「ああ、じゃあ"宝払い"で食う」
『マキノ、酒樽持つよ』
「でたな"宝払い"!お前そりゃサギだぜ、エマを見習え」
エマがマキノの方へ駆けていくと、「ありがとうエマ。でも重いよ、持てる?」と空の酒樽を渡した。
酒場のマキノでも町のお姫様は心配でどうしようもなく可愛いのである。
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