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ねむ
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橘靖竜
「何で私は自宅のベットにいる?何で裸?」
私を目を覚ましたら自宅のベットで裸で横になり眠りに着いていた。お隣りには昨日、見た女性が気持ち良さそうに裸で私の腕を枕にして寝ている。
エッチな想像が頭を過ぎる。
今の状況は…まるで事後…いや流石に違うか
生まれてこの方モテた事がないからね
恐る恐る彼女の肩を叩いて起こしてみる。
「あのー、起きてくださいコウモリさん」
「んっ…んん、なぁに?」
コウモリさんは寝ぼけながらも返事をして
赤い瞳で私をぼんやりと見てくる。
「…おはようございます。コウモリさん。昨日の事を聞きたいのですが、その前に、なぜ私達は裸でベットに?」
「あー、その前にお風呂入らない?貴方も私も汗かいてて不快でしょ《《身体》》?」
…はぐらかされた?…まぁ、良いか
確かに全身に汗をかいていて不快感がある
私はコウモリさんの意見に従う事にした。
「はぁ…そうですね。汗流しに行きましょうか。ほら立って下さいコウモリさん」
「はぁい」
眠たげそうなコウモリさんの手を引き、お風呂場まで移動する。お風呂場に着いたら先にシャワーで汗を流しつつお風呂にお湯を張る。
私が洗ってる最中にコウモリさんは楽しそうに私の身体にベタベタと触ってくる。恥ずかしい気持ちが湧いてくるが、嫌な気持ちにはならなかった。
なんか子供みたいだなぁ。
二人共洗い終えると次はお風呂
二人で入るにはちょっと狭いが仕方ない
コウモリさんに抱きかかえてもらう形でお風呂に浸かる事にした。
「ふぅ…気持ちいいですねぇ」
「そうね、久しぶりに入ったけど良いわね」
彼女は楽しそうに笑いながら私のお腹に腕を回して抱きしめて、私の後頭部に自分の頭を乗せてくる。
「さっきの続きなんですけど、昨日私が寝ちゃた後のお話聞かせて頂けますか?」
「ん〜そんなに話す事ないわよ、貴女が吸い殺した男は私が適当に処理して、気持ち良さそうに寝てる貴女を私が連れ帰って終わり」
「なるほど…裸で寝かされていたのは?」
「貴方が暑そうにしてたから脱がした」
「なるほど〜、寝てる間に何もしてない?」
「ふふ、何もしてないわよ。動かす時に少し体に触れて胸に当たったりしたぐらいよ」
コウモリさんは笑顔で楽しそうに答える。
私の勘違いか…汗にしては変な感じだったけどな。私は一旦思考を辞めて背中から感じる和柔らかい感触を背に疲れを取る事にした。
シャワーで汗を流し終えてリビングにてカップラーメンを作り食べる。ちゃんと味があって安心した…コウモリさんはカップメンは初めてらしく美味しいそう食べていて子供みたいで可愛いなぁと思った。
「コウモリさん、名前あるんですか?」
「ん、名前教えてあげたいけどまだ、無理だと思うわよ」
「—————聞こえたかしら?」
コウモリさんが喋った言葉は私の頭の中では規制音の様な音に変換された。私は思った事直接的に伝える。
「最初の言語は変な音に聞こえて、後半は普通に聞こえましたね。日本語お上手ですね」
「やっぱり私の名前は聴こえないみたいね…ある程度の魔力が無いと聞こえない様になってると思うわ。日本語はね、異世界言語ってスキルのおかげかしらね」
私の魔力が低いと言う事はレベルを上げて魔力を増やせば聞こえる様になるのか。
異世界言語、やっぱダンジョンって異世界から来た何かなのか…論文出せば金になるな
「名前分からないと面倒くさいので、このままコウモリさんって呼んでいいですか?」
「ん〜、良いよ〜」
コウモリさんはソファに寝そべりテレビを見始めた。私はこれからどうしようかと考える
あの男が居なくなって12時間は経っているだろう。もし行方不明で警察等の捜査が始まり私に辿り着いても大丈夫だと思う…私の録画映像には男が私にナンパしてからの一部始終が記録されているが、提出義務無い。
配信を選択しなくて正解だったな
不意に私のお腹がギュルルと音を鳴らす。
先程、カップラーメンを食べたのにお腹が空いたと頭が信号を送っている。
お腹が空いたな…血肉、やっぱ血液かなぁ
「お腹空いたの?」
「はい、やっぱ私って血吸わないとお腹膨れない感じですか?」
「いや、人間の食料でも膨れるわよ。多分貴女の燃費の問題と吸血鬼になったばっかりだからじゃ無いかしら……仕方ないわね」
コウモリさんは立ち上がり私の前に膝立ちになり顔を横に傾けて首元を私に見せてくる。
「はい、どうぞ」
首の血管、頸動脈が浮き出ている。
口の端からヨダレが垂れていくのが分かる
心臓の鼓動が早く動いている。
今すぐ噛みつきたい。
「ほらほら、我慢しなくて良いわよ〜」
「いっ…いただき…ます」
私はゆっくり近づき彼女の右首に歯を立てる
ごくっ、ごくっと擬音が聞こえる音がする
私は血を吸う事に全力で集中する。
今までの人生で一番、美味しいと感じる。
あの男の血はドロドロで飲みづらかったが。コウモリさんの血はサラサラとしてて甘い味がする。
飲み続けていると身体中が沸騰したかの様な熱さを感じる。私は目の前の血を飲む事しか考えられ無くなっていた時、ふと後ろから引っ張られる感覚に襲われて後ろに倒れる。
「んっ!!」
「はーい…そこまでね〜」
「っんっんん、すっ…すい…ません」
「はいはい、深呼吸して落ちつきなさい。
私の血をいっぱい飲むと酔っちゃうよ」
コウモリさん言われた様に深呼吸して自分を落ち着かせる様に勤める。落ち着いてきたが身体が熱くてムズムズする…
「落ち着いた? 可愛くて止めるの遅くなっちゃった、ごめんなさいね。」
「んっ、私こそ飲み過ぎたみたいでごめんなさい…あの、身体が熱くてムズムズするのですが、これって普通ですか?」
「体が熱いのは私の血を飲み過ぎたからね。
血液を飲むと《《気分》》が向上するから、飲むなら少しづつ飲まなきゃ」
なるほど、《《気分》》が向上ね、さっきからコウモリさんがニヤニヤしながら見てくると思ったらそう言う事か。
「身体冷ます為に、ちょっと走ってきます。」
「ん〜、残念…いってらしゃい」
コウモリさんを見てるとまずい気がした私は飛び出すように家を飛び出て近所をジョギングして気分を落ちつかせた。
その日の夜、テレビを見ながら2人で夜ご飯を食べている時テレビからニュースが流れる。
「昨日、福音ダンジョン1層にて24才男性の行方が分からないとして知人から警察に通報が為されました。男性は1層にて探索をしてる最中にトラブルに巻き込まれたと警察は考えているようです。情報をお持ちの方は近隣の警察署までお電話をお願い申し上げます」
遂に事件として発展しちゃったか…
でも、証拠も無いから大丈夫だろう
「念の為なんですけど、コウモリさん家に誰か来たらコウモリに戻る事は出来ますか?」
「ん、だいひょうぶ」
「了解です。ゆっくり食べてくださいね」
今日の夜ご飯はもやしに玉ねぎと挽肉を
いれて炒めた野菜炒めに豚の挽肉ハンバーグ。
隣では美味しそうに食べてるコウモリさん
「私も頂きますか…」
私の食事だけ少し特別。コウモリさんが出来上がったハンバーグに自分の血を上から掛けた代物だ。側から見たらケチャプが掛かった様にしか見えないハンバーグを口に入れる。
「っん、んむ…美味い…」
たった2日で人間から吸血鬼になり目の前には
血まみれなのに甘い匂いがするハンバーグ
私はもう人間では無いと思い知らされる。
私は内心落ち着いてる自分に呆れながら
ハンバーグをまた口に入れた。
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