テラーノベル
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蕩けた表情で見つめ合い、もう一度軽く触れ合わせるだけの優しいキスを交わす。そうこうしているうちに、ナギの冷たい手の平が太腿の付け根に触れて、スッと撫でる様に動くものだから、ゾクゾクと背筋が粟立ってくる。
「ちょっ……ナギ、此処、外だよ?」
「知ってるよ?……だから?」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら、彼は更に際どい部分に指を這わせた。
「ははっ、もう勃ってる……。凄いねガチガチになって……」
「く……ッキミは……っ」
クスリと笑って、耳元で囁かれる声には確かな熱が籠っていて、蓮はカッと顔が赤くなった。
「あまり、煽らないでくれ。僕だって色々と我慢してるのに」
困ったように眉を寄せて苦笑すると、「わかってるよ」と言ってナギは再び触れるだけの軽いキスをする。
「ねぇ、ちょっとだけ抜け出しちゃおっか。明日の朝までに戻ればよくない?」
悪魔のような甘い囁きが鼓膜を揺らし、蓮はゴクリと唾を飲み込んだ。
「……っ、本当にキミはずるい子だね」
「……嫌いになった?」
「まさか。積極的なのは大歓迎だ」
そう言ってニッコリと微笑んでみせると、視線が絡んで再び唇が触れ合う。まるで誘うように薄く開かれた隙間から忍び込んできたナギの舌先を迎え入れ、優しく歯を立てながら吸い付くと、腕の中で彼がピクンと身体を震わせるのがわかった。
「――行こっか」
唇を触れ合わせたまま、そう囁いて立ち上がって手を差し伸べると、彼は嬉しそうにその手を握り返した。
ホテルを抜け出し、辿り着いた先は、山奥にひっそりと佇むラブホテルだった。
タクシーを止めてから此処まで、互いに何も話さず無人のパネルで適当に部屋を選んで案内に従いエレベーターに乗り込む。
扉が閉まるとほぼ同時、上昇するエレベーターの中で、ナギを抱きしめ唇を奪った。
一瞬、驚きに瞳を大きくさせた彼だったが、すぐにうっとりとした様子で全身の力を抜いて背中に手を回してくる。
「部屋まですぐなのに……っ」
「待てない。……今すぐキミが欲しい」
耳元で囁きながら蓮が手を差し入れると、ナギの身体が大きく跳ねた。
「あぁ……ダメ、まだ……っ」
「部屋に着く前に、一回抜いちゃう?」
「っ――馬鹿じゃないの!? 変態ッ!」
ドゴッ。
唐突に響いた鈍い音。
油断していた腹にナギの膝蹴りがめり込み、蓮は呻き声を上げてその場に崩れ落ちた。
ちょうどその瞬間、エレベーターが到着して扉が開く。
ナギは涼しい顔で蓮の顎に手を掛け、頬を軽く叩いてやる。
「なんで!? みたいな顔しないでよ。……嫌なんだよ、こんな……AVみたいなこと……前にも言わなかった?」
頬を赤く染め、膨れ面をしながらそう言うと、ナギはプイッと顔を逸らしてスタスタと歩いて行く。
怒っているのか、恥ずかしがっているのか。どちらにせよ――可愛いと思ってしまうあたり、完全に重症と自分でも思う
まだジンジンと痛む腹を押さえつつ立ち上がり、後を追ってその背に「ごめん」と小さく謝る。
「たく……調子に乗りすぎ。……べ、別にしたくないわけじゃないんだから……。普通にしようよ」
チカチカと点滅する部屋の前で立ち止まり、俯いたまま不貞腐れた声。思わず苦笑する。
「普通、ね……。まぁいい。わかった、言うとおりにする。だから、機嫌直してくれないか?」
「……ばか。別に俺は怒ってるわけじゃないし……」
そう呟いたナギは勢いよくドアを開け、さっさと部屋の中へ吸い込まれていった。
慌てて後を追えば、入った途端にナギが蓮のコートに手を掛け、脱がせ始める。
「おい、いきなり追い剥ぎみたいなことするのが普通なのか?」
「……ッ、うるさいなっ! 部屋に入ったら何してもいいんだよ!」
何だその理屈は、と心の中でツッコミを入れながらも、されるがまま服を脱がされ、腕を引かれてベッドの端に座らされる。
ナギは自分のコートを脱いで椅子に放り投げ、自分の服に指をかけながらゆっくりと近づいてきた。
「……本当は、シャワーくらい浴びたかったんだけど……」
目の前に立つ彼の姿に、蓮の喉がコクリと鳴った。
白い肌に女性のように細い華奢な体つき。それで居て男らしい筋肉のついた胸板と綺麗に割れた腹筋に思わず見惚れてしまう。
――……相変わらず反則的な程にいい体つきをしている。
「……あんまり見ないで」
視線に気付いたナギが恥ずかしそうに身を捩る。そんな仕草一つとっても愛おしくて堪らない。
「どうして? こんなに美味しそうな身体してるのに」
「言い方がオヤジ臭いよ。お兄さんっ、ぅ、んん」
目前にある胸の飾りを撫でて軽く摘まめば、ピクンと身体が跳ねて甘い声が上がる。腰を引き寄せもう片方に唇を寄せると、舌先で舐めて軽く甘噛みをした。
途端に上がる声に気を良くしながら、更に強く吸い付いて執拗に刺激を与えると、そこはツンと固く立ち上がり紅く色づいてくる。
「ふ、っ……ん……っ、もう……そこばっかり……しつこい」
「だって、気持ち良さそうだし。それに、ほら、こっちは触らなくてももうこんなになってるよ?」
それを指で弄びつつ、もう一方の手で脇腹や臍の辺りを撫で下ろし、ベルトを外しチャックを下げて下着の中へ手を滑り込ませる。既に反応を示し始めているモノに触れると、ナギはギュッと蓮の首に抱きついて来た。そのまま何度か扱くと、それは徐々に熱を持ち質量を増し硬く張り詰めていく。
「ひゃ……ぁ……ッだ、だめ……っ」
既に硬く反り返ったそれを優しく掌で包み込みユルリと上下に扱くと、ナギは切なげに眉根を寄せ酷く色っぽい溜息を吐いて身を震わせた。
ち去った。