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莉乃ちゃん
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「ひろに、俺もひろのこと〝いつか嫌いになるかもしれない〟って言われたとき……結構、堪えたんだ」
「…っ」
思わず言葉に詰まった。
しゅんを傷付けてしまった、自分が身勝手に吐いた言葉だったからだ。
それでも、敦は相変わらず優しかった。
「ひろ、顔上げて」
「…う、うん」
「俺さ、ひろを責めたいんじゃないよ。ただ……俺も悲しかったってこと、知ってほしかったんだ」
「しゅん……っ、ぼ、僕…しゅんの気持ちとか考えずに言ってた…一人で暴走、しちゃった…本当にごめん」
僕が再び頭を下げると、敦は包み込むような声をかけてくる。
「ひろは、どうしてあんな風に思っちゃったとか、聞いてもいい…?」
彼の問いに、僕は一呼吸置いてから口を開いた。
「…怖かった、だけなの」
「怖かった……?」
敦に見つめられ、僕は自分の服の袖を握りしめながら、僕は独白を始めた。
「…なんか、不安で…しゅんに迷惑かけちゃうのが申し訳なくて、この間お皿割っちゃったとき…浜崎くんに凄く怒られたときのこともフラッシュバックしちゃって…っ」
上手く言えないけど、ただ敦に、正直に話したいと思って
なんとか言葉を絞り出した。
「しゅんにまで、そのうち面倒だって思われたらどうしようって、思って……」
「全部、悪い方向に考えちゃって…っ、しゅんに、当たっちゃった…の。ごめん…っ」
自分の胸の内にあった不安を喋っているうちに、また涙腺が緩んできたが
そんな僕を察してか、敦が頭をポンポンっと撫でてくれた。
「…そっか。…だから、俺も変わるかもしれないって、怖かったんだ…?」
「ぅ、うん…で、でも、しゅんを信頼してないとか、本当にそういうのじゃないっていうか…っ」
どうしてもそこだけは誤解されたくなくて、必死に弁明しようとするが、それは敦の優しい言葉に掻き消された。
「うん、分かってるよ。あのあと、ひろが怖いのは俺自身じゃなくて、未来なんだろうなって思ったから」
まさにその通りだった。
僕は敦に嫌われる未来を想像して酷く怯えていた。
「…僕、しゅんに嫌われたくなくて、しゅんとずっと一緒にいたくて…それしか考えられてなかったんだと思う。しゅんの優しさとか、知らないうちに蹴っ飛ばしてたんだって気付いた…」
「…きっと…ひろもいっぱいいっぱいだったんだよね」
「…っ、でも…僕のせいで…こんなことになっちゃったし……」
「でもひろはさ、自分のこと責めすぎなんだと思うよ」
「…え?」
「ひろってさ、自分が面倒になったらとか、浜崎が変わったのも自分のせいって言ってたでしょ?」
「そ、それは…責任みたいなの感じちゃって…」