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Lyrix_リリックス
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maki
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「あっつー!!!」
夏が始まった。
外は暑く、蝉が鳴いている。
「涼ちゃん、顔赤くない?」
「え?そう?」
MV撮影中、若井に言われた。
撮影は外で行っており、もちろんスタッフさんが日傘を差してくれたり、ハンディーファンで熱中症対策はしてくれている。
「え、でも熱中症じゃないよ??」
「まぁ普通に暑いもんね、涼ちゃんなんか変だったらすぐ言ってね!」
元貴に軽く返事をしたところで、撮影が始まる。
「若井これ見て!可愛くない?写真撮って撮ってー!」
川での撮影、小さくて可愛い魚を見つけた。
可愛いねー!と若井と話していると元貴が水をかけて来た。
「うわっ!」
「なに2人だけで話してんの!!!俺も入れて!!!!」
可愛らしい理由だ。
「ねぇ涼ちゃんやっぱり顔赤いよ?」
「えー?なんでー!」
撮影が終わり、バスに乗ったのにやっぱりまだ顔が赤いらしい。
僕自身はすっごく元気でなんの問題もない。
「全然元気だよ?ほら!」
俺は隣に座っている若井の手を取り自分のおでこに当てる。
「…!びっくりした、ほんとだ熱くないや」
若井は安心したらめちゃくちゃ喋りかけてくれた。嬉しいけど僕は眠くて途中寝てしまった。
若井のスマホのシャッター音が聞こえて、僕は焦って起きた。でもシャッター音が鳴ったということはもう遅い。また寝顔を撮られてしまった。
「おはよう涼ちゃん」
「おはよ……」
まだ眠い僕は小さな声で挨拶をした。
「涼ちゃんって俺が隣に来たらすぐ寝ちゃうよね…なんで?あ、もしかして安心しちゃう?」
「うん…若井が隣にいるって思うとなんか安心するし、若井の匂いとか体温とかで眠くなっちゃう」
自分で言ったくせに若井は照れたのか顔を赤くして目を逸らした。
僕の眠気がなくなった頃、若井は元気な声で喋りかけた。
「ね!涼ちゃん、『熱中症』ってゆっくり言って!」
「ゆっくり?」
懐かしい。よく子供の頃何回も引っかかってたな……少年のような若井に少しイタズラをしてみる事にした。
僕は上目遣いで右手の人差し指を唇に当てる。
「ね、ちゅーしよう?」
「……ッ///」
よっしゃ効いた!とニヤけていたら若井にキスをされた。舌を絡め音が出る。
幸いスタッフさん達は話し合っていてきづいてなかった。
「んっ……ッ//」
「ッ家帰ったら、覚えとけ……//」
これはやりすぎたわ
コメント
2件
ああ〜もう、涼ちゃんったら小悪魔すぎる!「ね、ちゅーしよう?」の上目遣い、完全に分かっててやってるでしょ(笑)でもその後の若井くんの反応も最高で、「家帰ったら、覚えとけ」って…ニヤニヤが止まらないです。暑い夏の日のバスの中、ちょっとしたイタズラから始まる甘いやりとりに胸がきゅんとしました。2人の距離感が自然で、読んでるこっちまで体温上がりそう。次回も楽しみにしてます!