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みろ🌈ミロプロオタ🌷
287
あこ
42
ー玲奈。彼女が私の築き上げた全てを崩していった張本人だ。なぜ、私とあの子が一緒に過ごすようになったのだろうか……
元々は、玲奈と私はほとんど関わりはなかった。たまたま同じ講義を受けていて、たまたま隣になっただけの人だ。あの時は……確か班ごと話し合いをする講義のあとだった気がする。
「ねえ、どうしてあなたはいつも1人なの?」
私に話しかけて来た彼女は、本当にそのまま思った通りの疑問を投げかけるような、単純に、疑問に思ったことをそのまま言うような、そんな言い方だった。
「………不幸体質だから、かな」
特に奥深いことを聞かれるようなことでもないし、いつも通りのことを聞くような言い方をされたので、私も普段と変わらずに答えた。
「………そう、なんだ」
ーやっぱり。やっぱりみんな、同じような聞き方をしてくる人はみんな同じだ。『不幸体質』と言う言葉から汲み取って、関わろうとする気持ち、というか、なんだろう。その言葉にはきっと、人を寄せ付けないような効力があるのだろう。その言葉を聞くだけで自ら離れていく人も一定数いた。当然だろう。『不幸』なんだもの。みんな『幸福』でいたいはずだ。………ほら、早くあなたも、此処から去った方がいいよ。
「どんなことが起こるの?」
「え、?」
突然彼女に問われた。初めて聞かれたその言葉に、私は戸惑う。本当のことを言うべきなのか、少しオブラートに包むべきなのか、どちらを取ればいいかわからなくて、私は固まる。………どうして、そう思うんだろう。
「………一緒にいると、身体のどこかに怪我を負う。あとは、友達よりも深い関係値を築くと、、大きな事故や事件に巻き込まれて、良くて入院、最悪、、死ぬ。」
「結構重大ね。そりゃ1人になりたくなるわけだ。」
彼女は私の言葉に驚きも、恐れも、冗談だと嘲笑いもしなかった。ただただ平然として、いたって何も変わらない彼女がそこにいるだけだった。
「そうだ、私自己紹介してなかったね。」
思い出したように彼女が言った。
「別にこれから一緒にいることもないだろうから、しなくていいよ。」
「あなたがいらなくても私は知りたいから。教えて?あ、私から名乗るべきか。」
そう言って彼女は私の方へ身体を向けた。
「私は川崎玲奈。好きなものはくまのぬいぐるみ。嫌いなものは………櫛。」
くまのぬいぐるみ、、意外と可愛いところがあるんだな。と、私は思う。櫛が嫌いだなんて、珍しい。女子と言ったら大体櫛を片手にきゃぴきゃぴしているイメージなのだが、彼女………玲奈はそこらへんにいる女子が絶対通る道を通ってこなかったのだろうか。
「次は貴女が自己紹介する番ね。」
「私はしたいって言ってないよ。」
「私は貴女のことが知りたいのよ。お願い、してくれるかな?」
「………夏目瑠花。好きなものは、花。嫌いなものは特にない。」
「なんの花が好きなの?」
「………白いゼラニウム。」
「なかなかなものを出すじゃない。珍しいね。色も指定なんて。」
この花は昔、母と共に花屋に行った時見つけた花だ。とても綺麗でなんて儚い花なのだろうかと思った。最後の一輪だったのか、花瓶の中にはその一本しかなかったのだが、孤独でもめげずにブレない軸、と言うものがあった。母に言っても怪訝な顔をされて理解されなかったのだが、私は確かに感じたのだ。あの花の、強さを。
「昔、花屋で見た綺麗な花だったから。すごく強そうだった。」
「なるほどね。ねえ、その不幸体質っていつからなの?」
「小学校6年生から。いつも通り過ごしてたら突然こうなった。最初は偶然だと思ってたんだ。だけど、私と遊んだ次の日は毎回帰り際怪我をするって言う子がいて。その子だけだと思ったんだけど、別の子も私と遊ぶと絶対怪我をしてる。って。そっから周りの子が私のことを避けるようになっちゃった。クラスでも浮いて、遊ぶ人もいなくなって、小6の1年間は寂しかったな。中学でも私の学校の子が噂を流したからどんどん人が離れていった。別に今はなんともないんだけどね。その時はなぜ避けられるのかもわからず、寂しさと孤独と、不安に潰されそうな毎日を送っていた。」
玲奈が聞いたのは「いつから」だけだったが、私はその後のことも言った。玲奈の聞き方は本当に深くを聞くようなものではないのだが、それゆえに私はきっと聞かれていることよりももっと深いところまで言ってしまったのだろう。
「ねえ、これからも話していい?貴女の話、もっと聞いていたいから。」
「え、?ああ、えっと、大学で会うぐらいなら、できるけど。」
「そっか。よかった。じゃあ講義の時間教えて。私会いにくるから。」
「わざわざ会いにこなくてもいいよ。今日みたいに講義が同じ時間だけでいいから。」
「私が会いに来たいの。別に貴女に迷惑をかける気なんてないから。安心して。」
「そう。まあ、いいよ。」
コメント
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みぅだよ🖤🤍 第2話、読んだよ……。 玲奈が「どんなことが起こるの?」って、ちゃんと聞いてくれたところ、すごく印象に残った。 今まで誰も踏み込まなかった所に、平然と入ってくる感じ、好きだな。 白いゼラニウムの話も、孤独だけど強い花って表現が美しくて切なかった……。 この2人がこれからどう距離を縮めていくのか、すごく気になる🌙