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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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会議に参加した国が全員帰り、各部屋の明かりも消されていく最中の、静まりきった会議室に、アメリカとイギリスは居た。

ただ、その光景は奇妙なものだった。

あのイギリスが、アメリカによって壁に追い詰められている。互いの間にはジリとした空気が流れていて、不穏を思わせるような雰囲気をしていた。

「最近随分とロシアと仲良しじゃないか」

「あ、いや…上司が仲良くしろって言うから…」

「ふーん、上司からの命令だったら平気でロシアに体を売れるんだ」

不機嫌さを満開にしたアメリカが吐いた言葉に、イギリスは言葉を失った。

「な、で…」

「ああなんで知ってるかって?ロシアが教えてくれたんだよ、全部ね。随分とお熱いみたいだね、たかが上司からの命令で」

イギリスの頬を伝う冷たい汗が床に落ちた。焦りが止まらないのだ。

上司からの命令は嘘だが、それでも傍から見ればただの痴女にしか見えない行動だ。イギリスはアメリカに軽蔑されたと信じて疑わない。

しかし、アメリカが吐いた言葉にまたも言葉を失う事になった。

「ねぇ、ロシアに自分の体を売れるなら、俺にも売ってくれるだろ?」

「…え?」

「まさか、ロシアに売れて俺に売れないってことは無いだろ?ねぇ、イギリス」

アメリカの鋭い目を見て、イギリスは驚きのあまり何も返せなくなった。

「もう二度と、他の奴に体を売れないようにしてあげるぞ」

その言葉が吐かれるのとほぼ同時に、暗く静まった部屋に小さなリップ音が響いた―――


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「ぅ…く、ぁっ、あっ、ひぅ…っ」

誰も居ない、静まり返った会議室にはイギリスの甘い声と水を帯びた音が響いていた。

アメリカはといえば、受験勉強に向き合う学生の様にイギリスの中を執拗に指でいじくり回している。

「君のここ柔らかすぎやしないかい?どれだけロシアとヤったの?」

「っるさ…ぁっ、や、そこだめっ、ぅ…あ”ッ」

慣らされきっている其処は、アメリカの指が動く度に快楽を拾う。兄としてのプライドか、それとも恋心をバレたくないのか、イギリスは必死に声を噛み締める。どうしても出そうになれば、自身の指を強く噛んだ。

そんな様子を見るアメリカは、何処かつまらなさそうな顔をした。

「声我慢しなくていいよ、俺とイギリスしか居ないんだから」

「むりに、きまって、ぅ、んぅ…」

「ロシアには聞かせたのに?」

アメリカは先程からロシアの名前を出してばかりだ。その名前を聞く度、イギリスの脳内にはロシアとの情事の光景が浮かび上がり、より口を噛み締める力を強くしてしまう。

アメリカのその様子は、まるで嫉妬に狂ったようだった。そんな訳ない、とイギリスは力無く首を横に振って正気を保とうと専念した。

「こんなにゆるゆるなら、俺のも入るよね?」

「っ、ま、まて、あめりかっ…だめ、戻れなくなるからっ…だめ、待って…」

お願い、と泣きながら懇願するイギリスに、アメリカは関係ないと言わんばかりの顔をして笑った。

「戻れなくなる?何に?俺達は兄弟でも友達でも無い。失うものなんてないよ」

冷たく嘲笑う様にしてそう呟けば、自身のモノを勢いよく入れられた。

「〜〜っ、あ”…ぐ、ぅ…っあぇ…あめりか、だめっ…ぬい、ぁ…ぬいてっ、ん”っ〜!」

「はは…可愛いよイギリス。俺ので感じてるんだ」

「ひっ、ぁ”、やめっ…みみもとで、喋るなぁッぁ”、んん”っ…!」

声を抑えることに必死なイギリスは唾液を飲み込むことさえ忘れていて、口の端からはその飲み込まれることのなかった唾液が流れ落ちていた。

そんなみっともないといえる姿すらも、アメリカの目には愛おしく見えていた。今のアメリカの目に映るイギリスは、全てが愛おしいのだ。

「好きだよイギリス、本当はちゃんと告白してからこうしたかったけど、ロシアに先を越されたなんて聞いて、いても立っても居られなくなったんだ」

「そ、なの、ぅ”…信じるわけっ…!」

「好きでもない人を犯す趣味なんて、俺には無いんだぞ」

アメリカの動きが緩む事はなく、イギリスは変わらず快楽に犯されていた。もう既に自力では立てない。アメリカの男らしいガッシリとしたその手が離れれば、イギリスは床に座り込む羽目になるだろう。

だからそうならないように、イギリスも力無い手で必死にアメリカの背に抱きついていた。

「ぁ”っ、だめ、そこいや、あたま”っぁ、ぐ…っ、おかしくな”るから”っ!ひ、ぅ”う”っ」

「いいよおかしくなったって、そういうの全部まとめて愛してあげるから」

「や”っ、あ、ぃあ”、イく、イっちゃうから!動くな、ひ、ぁあ”っ」

ひっきりなしに「辞めて」「止めろ」と嘆くイギリスを他所に、アメリカはより一層動きを早めていく。

しこりの部分を突くたびに、イギリスの声から発せられる声はどんどん甘くなっていく。

「やっ、イっ〜〜〜!」

噛み締めたのか、快楽のあまり発せられなかったのか、どちらにせよその甘い声とともにイギリスの性器から白濁が吐き出された。

アメリカの背に回されていた手は、自身とは色違いのその軍服に皺を作った―――。


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短い?これが私の限界です。

タイトルの割に全然清くないですねこの恋。でもそのあとの恋は清いですから!

投稿バカ遅くなってごめんなさーい!!反省してます!良ければ100♡くらい押してってくださると嬉しい…

2話完結でした!ありがとうございました!

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