この作品はいかがでしたか?
802
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アラームの音が部屋に鳴り響く、重い瞼を開けると太陽の光が目を刺す布団からの誘惑を断ち切り行きたくもない学校に行くための準備を進める。
なぜ行きたくないのかって?、その理由はありもしない理由を流されたり、陰口や冷たい視線簡単に言えばいじめ。どこに行っても俺の気は休まらなかった。
それでも行く理由はでも”アイツ”がいるからだ。アイツと話している時だけは気が休む気がする。
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登校してる間も以前より異様に人の視線が気になるようになってしまった。その視線に脅えながらも学校に着くと俺を見て影で笑う声が聞こえる、耐えきれなくなった俺は急ぎ足で教室の扉の前まで向かうがここからが厄介なんだ。
「ふぅ…よし」
唾を飲んで決心すると俺は教室の扉を開ける。
教室の扉を開ける音と同時に一斉に俺の方に視線が集まる。
俺は自分の席へ向かう、机に書かれた暴言に思わず溜息を零すが俺は気にせず席に座ると周りのヤツらが俺に聞こえるように陰口を言いながらこちらをジロジロと見てくる。腹が立つがここで何か言ったところで悪化するだけだ。
教室の扉が開き”アイツ”が来た。
「おはよー葛葉」
「はよ、叶」
雄一叶だけは虐められている俺を気にかけてくれる、何故かは分からない。
「葛葉それ、誰がやったの?」
叶は俺の机に視線を向けると机の話になった瞬間に周りのヤツらは関係ないと言わんばかりに俺らから顔を背ける。
「はぁ…なんでもねぇよこんなの気にすんな、」
叶は俺の話を聞かずに廊下にあ濡れた布巾を急ぎ足で取りに行き、俺の机を拭き始める。
「おま、ほんとにいいってば…!気にすんなって…」
俺は必死に叶の行動を止めようとするが叶は俺の言う事を聞かない。だから俺のことを妬んだやつにこういう事をされるんだ。いらない優しさ。
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今日もやっと一日が終わった、長く息苦しい1日だった、俺は必ず叶と二人で帰ることになっている。叶がいないと俺は外に恐怖心を抱くようになっていた
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「そんなに引っ付いて…どーしたの葛葉…?」
僕がそう問いかけると
「うるせぇ…外がこえぇんだよ…」
葛葉は少し顔を赤らめ少し恥ずかしかったのか僕と少し距離を置く、別に引っ付いてもらって構わないんだけどね。
「葛葉、僕の家でこれから暮らそう?」
突然の提案に驚いているようだった。
「葛葉は外に出なくなって大丈夫だし。」
「お前はそれでいいのか?」
少し困った顔で僕を見つめる葛葉
「うん、僕は歓迎するよおいで葛葉」
そして僕と葛葉は一緒に生活することになった、
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全て計画通りだ。葛葉は最初人気者だったんだ、なぜそんな葛葉が虐められるようになったのか。
その理由は簡単だ、最初は葛葉と仲良くしたい程度だった。でもいつしか僕は葛葉の事を欲しくなっていた。
人気者の葛葉が他人に見せる表情に腹が立つ、そこで僕は考えた。葛葉を孤立させればいいんじゃないか?我ながら名案で笑ってしまった
そう葛葉のありもしない噂を流したのは僕だ、色々な人に協力してもらったよ、罪悪感?もちろんあるさ、けれどそれ以上に葛葉が僕の物になるのが嬉しくて堪らなかった。
葛葉を救えるのは僕しかいないだろう?葛葉の逃げ道は僕たけなんだ。葛葉これは正しいんだよ。
コメント
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主さんの書くやつ性癖にぶっささります…たすかる…