2回目。データ消えるの。
なんでだよ、
注意
構造と構造と構造
ひよはキャラみんな好きです
彰人が病んでる
えななん推しみるの注意かも
モブは後で56す
えなななんが歌ってる
パンケーキ(彰人)が絵を描く
えななななんがビビバスに行く(予定)
ツンデレパンケーキ(彰人)がニーゴに行く(きっと)
東雲姉弟の才能が逆説大好きなやつが書いた
いいかたは見ていいよ((
歓声が響いていた。
俺たちが歌う…俺が歌う時とは明らかに違う歓声が。
それを向けられているあいつは、今まで見てきた中で1番の笑顔。
観客に体を押され、思うように動けない。
あいつらの所へ戻れない。
戻りたくても戻れない状況だ。
焦ったりするだろう。
だが俺は、別の意味で焦っていた。
なぁ、
どうしてお前がそこにいるんだよ。
えな、
俺は喉を壊して、一日だけ練習を休んだ。
一日だけなんだ。
喉を壊すとは言っても、俺には慣れたことだから、練習に参加しようとした。
だが、冬弥が必死になって止めるから、仕方なく練習を休んだ。
休みたくなかった。
練習を一日でも休むと、あいつらに置いていかれるから。
こはねたちにはもう5歩くらい遅れをとっているのに。
これ以上離されてどうするんだよ。
だけど、冬弥が休め、と言うから俺は折れて練習を休んだ。
家でも少しだけ…1時間ぐらい練習をしようとしたが、杏から絵名に伝えていたらしく、絵名に止められてしまった。
絵名は、その日手が汚れていなかった。
おかしいな、絵を描いてるはずだ。
それを指摘すると、ばっと手を隠し、
絵「い、いいのっ!気にしなくていいから!ほら、さっさと休みなさい!」
そう言われてしまった。
俺は大人しく部屋に入った。
だけど、練習をサボっても暇だから、音楽を聴いていた。
次歌う曲だ。
予習ならいいよな、
そう言って音楽を聴き続け。いつの間にか寝落ちしてしまった。
隣の部屋から綺麗な歌声が聞こえた気がした
翌日、驚きの速さで喉が回復して、俺は驚かせてやろうと思って練習の場所に行った。
喉なんか、前に沢山壊したんだ。今更。休んでもしょうがないだろ、
そういうことを言っても冬弥には効かなそうと判断した。だから言わなかった。
こはねに怒られそうだしな
でも
こんなに言った方が良かったかもしれない。
そんなふうに思ったのは初めてだった。
音割れしていたこはねの高音
感情に身を任せすぎた杏の歌
2人の声をかばいすぎていた冬弥の低音
それを俺がカバーしていた
そうだったはずなんだ。もちろん、アイツらが下手なんじゃない。パートに音をはめられていなかった。
一昨日までは。
こはねの優しく包み込むような暖かい高音が
杏の一筋のしっかりとした。思いのこもった1音1音が
冬弥の2人をかばいすぎない、力強い低音が
俺がいない間に団結していた。
俺がいないと、これができていた。
カバーについて行く、他の人を見る
そんなことをする必要はなかったのだ。
あれ、
おれいらないじゃねーか
そのような考えが浮かんできてしまい、ハッとする。そんなこと考えるなんて俺じゃねーな。
彰「よッ、」
杏「え…彰人!」
俺がよ、と声をかけると、3人が振り返る。一番に声をあげたのは杏だった。
冬「彰人、喉は治ったのか?」
こ「東雲くん、しっかり休んだ?」
続いて2人も心配してくれた。
はは、いいヤツらだな
彰「おう、ばっちしだ」
にかって笑えば、3人は微笑んでた。
杏は生き生きとした表情を隠しきれていなかった。きっと、さっきのに俺を合わせれば完璧!とでも思っているのだろう。
…おれがいちゃだめなんだよ、
そう言おうとした口を噤む。
杏「じゃあ、練習再開だ!」
…俺も負けらんねぇな!そう心意気を残して練習に参加した
そのはずだった。
近くで鳴り響く歓声。
その歓声は近くから聞こえた。
なんだ、これは。
俺たちの好奇心をくすぐるそれは、たちまち俺たちの目を輝かせた。
あそこに行ってみたい。
俺たちの心がひとつになった瞬間だった。
冬「行ってみよう、」
冬弥の声がして、俺たちは冬弥の後に続き、裏路地の方に入っていった。
うぉぉぉぉ!
ライブハウスでよく聞くようなその歓声。
よく響く高い歌声。どこかで聞いたことのあるそれは、耳に馴染んだ。
歌声はイキイキとして、自分を見て!楽しいでしょ!と言ったような感情がわかる。
悔しいが、俺達もその周りにいる1人の観客になっている。
愛のように
サヨナラもいえぬまま泣いた
この曲はなんだっけ
そう、姉が参加しているサークルで歌っていた気がする、フォニイだ。
フォニイ…か、
姉…絵名の歌を聴いた時、俺は現実を見せられた。
絵名は将来画家になりたいと言っていた。上手く描けない、と暴れ、俺に八つ当たりすることもあった。
もう慣れたけどな、
絵名には歌の才能があると思う。
俺とは違う、
練習しなくても俺のレベルをすぐに超えられそうなその歌声。
俺はたちまち魅了されて言った。
それと同時に、嫉妬もしてしまった。
努力も何もしてないくせに
「努力してないくせに!」
それをめざしてもないのに
「どうしてアンタが!」
その才能を
「その絵を」
持ってるんだよ
「描けるのよ!?」
観客がわっと体を押してきた。
小さな場所なのに。
こ「東雲くんッ!」
俺は押されて3人と離れてしまった。
戻ろうにもギュウギュウになっていて…
歓声がうるさい。
そして、小さな路地裏の通りだと思っていたそこは
路地裏なんかじゃなかった。
路地裏の奥に、小さな部屋があった。
その部屋だった。
おかしいな、ストリートを見ている気分だった。
そこはしっかりとした防音加工がされていた。
計画をねっていたのだろう。
…俺達も練習しないとな、
体を戻そうとしても、帰れない。
完成は大きくなるばかり。
諦めて、歌っているやつを見た
それが間違いだった
「造花だけが知っている」
歌っているのは
「秘密の」
なんでなんだよ、
どうして歌ってるんだ?
そんなに楽しそうに。
「フォニィッ」
えな、
「最近ビビバスすげぇよな」
すげぇだろ、いいだろ?
俺の仲間
「あの3人才能あるよ」
あいつらは才能もあるし、努力もしてるんだよ
「でもなんか違うよな、」
…なにが?
「なんか彰人がお荷物になってる気がするんだよ」
「努力だけでカバーしているし」
「思ったんだけどさ、」
「彰人、いらなくね?」
ぁ…
気づくと、ライブは終わり、観客は暑さを残したまま、帰りかけていた。
絵名はもう居なかった。
しばらく立ち止まっていたら、冬弥たちが来た
杏「さっきの凄かったね!!」
杏が興奮するように言った。
あぁ、凄かったよ
こ「私たちもあんなふうになれるかな?」
こはねたちならできると思う
冬「儚いけど、力強い歌声だったな」
凄かったな、とっても
こ「…東雲くん?」
どうしたんだ?こはね、
杏「…?彰人、話してよ」
話してるだろ?
冬「…ッ!彰人!息をしろ!!」
…いき?
彰「──ッあ゙ッ!?」
息をしようとすると、空気がなだれ込んでくる。
いきなり入ってきた酸素たちを抑えるのに精一杯で、上手く吸う、吐くの手順ができない。
咄嗟に冬弥におぶわれた。
自分と対して変わらない背丈の俺を持って、転ばないだろうか。
心配しながらも、小さな部屋の端に降ろされた。
彰「ぁ、ッは、ぁあッ」
息を吸いたくても吸えない。
息ってどうやってするんだっけな
考える暇もなく、頑張って吸おうとする
冬「彰人、吸うんじゃない。吐くんだ。」
杏「彰人…」
吸う、吐く、違う。
吐くんだ。吐く?
息が出来ないのにどうやって吐くんだ?
こ「東雲くん、私の息に合わせてッ」
こはねが近づいて、すー…はー…と息をしている
頑張ってそれを真似てみる
彰「すッはッ…はッぅぁ…ッは…はぁッ」
呼吸が落ち着いてきた。
しばらくすると、呼吸の仕方を思い出して俺はひとりで呼吸ができるようになっていた
彰「はッ、は…。お前ら、さんきゅ…」
冬「彰人、何があったんだ」
冬弥が俺の肩を掴んで聞いてくる。
絵名が居た。
なんていえずに、俺は黙っていた。
言いたくないことって察してくれよ…
珍しく、杏がハッとしたように、急いで口を開く
杏「と、冬弥!人が沢山いたでしょ?それでさ、息が出来なかったんじゃないかな!?」
必死に言う杏を見てると、少し笑えてくる。
が、我慢して俺は咄嗟にその言葉に頷いた。
こればかりは感謝するぞ、あんな。後でなにか奢ろう。
冬「…それは本当か?」
ぶんぶんと音がなりそうなくらいに、首を縦にふる。
冬「なら、いいんだが…」
冬弥は納得してくれた。
彰「ほ、ら。練習…いこーぜ?」
ぎこちなく喋ると、3人は大人しく跡を着いてきてくれた。
絵「…。彰人…?」
後ろに、青い顔をした姉がいるにもにも気づかず。
こ「じゃあ、曲流すねっ!」
曲が流れる。
いち
にぃ
さん
し
こ「~~~~」
こはねのパート
杏「~~~~~」
杏のパート
冬「~~~」
冬弥のパート。
そして、次は俺のパート。
彰「 ッ!?」
は?声が…でな、い?
こはねが急いで今日を止める。
困惑したように顔を向ける。他のふたりもそうだ。
どうして歌わなかったんだろう、という表情。
俺だって分からない。
なんで歌えないんだ?
今すぐ声を出したいって言うのに。
彰「なんで、俺、歌って…」
普通に声は出るのに。
歌声は出ない。
その場で俺のパートを歌ってみようとしても。
その歌声が聞こえない。ほかの3人にも聞こえていない。
冬「あき、」
帰りのチャイムがなった。
なんとも言えぬ雰囲気のまま、俺たちは解散した。
彰「た、だいま」
絵「…おかえり彰人」
リビングに直行すると、いたのは今1番顔を合わせたくない相手だった。
絵名。
その時、俺の口が勝手に動いた気がした。
彰「絵名、お前今日どうしてあそこで…」
この続きなんか言いたくない。考えたくもない。
だが、俺の性格上、続きを言わないとパッとしない。
でも、言いたくない。
話したくない。
ここで止めると絵名が後でしつこくなるだけかもしれない。
どうしよう、
しかし、
俺はこの続きを絵名に聞いていた。
聞いてしまった。
彰「歌っていたんだよ…ッ」
絵名の元々大きい目が見開かれた。
その後、悲しそうに顔を歪ませたあと、俺に言った。
絵「…私の部屋に来て。」
そう言い、階段を昇って行った。
バタ、
その音がした後、俺はどさ、とその場に崩れ落ちた。
あぁ、絵名の部屋で何が起こるんだろう。
歌っていた事について?
手が綺麗だったことについて?
あそこにいた事について?
もうつかれた
いやだよ、えな
進まぬ足を持ち上げて、絵名の部屋の扉を開く
絵名はベッドに座っていた。
少しだけ微笑んで、「こっちにきて、」と言った。
とすっ、と座った。
絵名は、理由を話し始めた。
絵名が言っていた話をまとめると、こうだ。
絵名は俺の美術の絵を見た。俺は適当に描いて、偶然しょうを取ってしまった。だが、その賞は絵名が努力して取ろうとしたけど取れないものだった。
それに落ち込んだ絵名は、絵を描こうとしたが、鉛筆や消しゴムなどの絵を描く道具が触れなくなった。正確に言うと、触るのが怖くなった。
落ち込んで、気分転換に歌を録画して別垢で投稿してみたところ、沢山の褒める言葉が。アンチするものもあったが、たくさんの応援コメントがあった。
そして、絵を描くのをやめ、サークルをやる意味もなくなって、最後の挨拶とやりたいことを言ってから、そのサークルを抜けたらしい。サークルメンバーは、えななんのやりたいことが見つかって良かった。と、言っていたらしい。
あそこで俺に会ったのは、本当に偶然だったらしい。
絵「…アンタも歌、やってんのね」
絵「いい声、持っていそうじゃない。あの子たち。」
絵「私、歌うわ。」
絵「…私、才能あるかもだから!」
ぱりん
しちゃいけない音がした。
俺は歌えなくなった。
ミ「MEIKO!MEIKO!」
M「あら、どうしたのミ…」
MEIKOがやってきて、ミクの指さした方を見ると。
CDが
炎に
包まれていた。
燃え広がらないその火は
悲しそうだった。
彰人の思いが
ストリートの世界から消えた。
絵名の話を聞いてから、どうやって部屋に戻ったのかは分からない。
意識がはっきりすると、CDが割れていた。全部、全部。
不自然な割れ方をしていたから、俺が割ったのか…
だが、どうとも思わなかった。
絵名には才能がある。
歌の才能が。
俺にはない。
俺は、絵名の欲しかった才能
絵名は、俺の欲しかった才能を持っていた
ふと、セカイに行きたくなった。
音楽ファイルを見ると、『rady steady』が消えて、UNTITLEDに戻っていた。
ミクやMEIKOさんに会いたい、
その一心で
UNTITLEDに戻っていることなど気にせず、それをクリックした。
行ったセカイ…なのか?
その場所には何も無かった。
何も無い、と言うより、色がなかった。
前までの俺なら落ち着けなかっただろう。だが、今となってはものすごく落ち着いた空間になっていた。
誰も俺を否定しない。
アンチしない。
他のやつを応援するファンの声も聞こえない
もちろん、俺に向けられる歓声も、だ
だが、それが聞こえないことで、これだけ心地よくなるとは思わなかった。
そこら辺にぶっ刺さっているなにかに背を預け、座り込んだ。
いきなり入れたこの世界。この世界は俺を否定しない。歌を歌わなくてもいい。
優しいような
怖いような
その空間が気持ちよくて。
沈んだ俺を包んでくれるように、
俺は眠りについた
…なんか、ピンクの髪のアイツが見えたなんて。
そんなことねぇよな笑
絵「どういうことよ…ッ」
私、東雲絵名は、自分のスマホを見て言った。
前までニーゴの世界に行けた『悔やむと書いてミライ』が消えていた。最後にミク達にも伝えようとしたのに。
瑞希にでも頼んでおこうかな…
でも、『悔やむと書いてミライ』の代わりに、前まであった、UNTITLEDがあった。
好奇心に誘われて、私はそれを押した。
そこは、前までいた何も無い世界とは違う、色の着いたセカイのようなものだった。
キラキラしていて、すっごく綺麗!
綺麗と言うより、楽しそうなセカイだった。
前までの私の雰囲気はあそこがあっていたけど、今ではここの方が会うのかもしれない。
そう思うと、どんどん楽しくなってきて、少し歩いてみることにした。
このセカイは私を応援してくれるような、そして私も頑張ろうって思えそうなところだった。
でも、だんだん足が疲れてきて、建物の横で休もうかな、と思った。
ふと見つけたカフェの壁によっかかる。
ずっと絵を描いたままで疲れていたのか、眠気が襲ってきた。
そっと目を閉じる。心地よかった。
弟の…彰人の相棒くんの気配がしたけど、気の所為だよね?
続けたい
コメント
6件
続きまだかな…(((o(*゚▽゚*)o)))
好きだ……
神……ですね…✨