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夕食時のジェラシー
〜撫で待ちの君〜
夕食の準備をしているtrskに、gonはさっきから話しかけようか迷っていた。
というのも、先程からtrskが楽しそうに電話をしているからだ。
電話の相手は恐らく、研究室のメンバーだろう。
いつも楽しそうに研究の話をしている。
しかし、少しだけ、ほんの少しだけgonは面白くなかった。
gon(……楽しそうだな)
gon『trskさん、もしかして今お忙しいですか?』
trsk『あれ、gon。どうしたの?電話中だったから、何かあったのかと思って心配しちゃった』
gon『いえ、あの、少しだけお話したかったんですけど、迷惑でしたらまた後で……』
trsk『ううん、全然迷惑じゃないよ。ちょっと待ってね。…..ごめんね、今ちょっと手が離せないから、後でまたかけ直すね。うん、ありがとう。じゃあね。trskはそう言うと、電話を切った。』
trsk『それで、どうしたのgon? 珍しいね、君から話しかけてくるなんて』
gon『いえ、あの……その…..』
gon(なんて言えばいいんだ。trskさんが他の人と楽しそうに話してるのが、ちょっとだけ嫌だったなんて、言えるわけない)
trsk『もしかして、僕が電話で誰かと話してたのが気になった?』
gon『えっ……?』
trsk『ごめんね。もしかしたら、少し寂しい思いをさせちゃったかな?』
gon『そんなこと……』
trsk『gon』
trskはそう言うと、gonの頭に手を置いた。
gon『…!』
gon(あ……)
gonは目を閉じ、trskが頭を撫でてくれるのを待った。
gonはtrskに頭を撫でられるのが好きだった。
優しくて、温かくて、安心するから。
gon(お願い……撫でて……)
gon
(もっと、撫でてほしい……)
gonは無意識のうちに、trskの手に自分の頭を擦り寄せていた。まるで甘える猫のようだ。
trsk『はぁ〜、可愛いなあ、gonは。』
gon『え……?』
trsk『あ、ごめんごめん。声に出ちゃった?でもね、gonが僕に甘えてくれるの、すごく嬉しいんだ。』
gon(嬉しい……?trskさんが、嬉しい……?)
gon『そ、そうですか…….?』
trsk『うん。だってgonは、普段あんまり僕に甘えてくれないから。いつもmonちゃんと一緒にいるイメージだし。だから、こうして僕を頼ってくれると、特別な感じがして、きゅんとしちゃうんだよね。』
gon(きゅん……?trskさんが、きゅん……?)
gon『そ、そんな……そんなことないですよ!い、いつもtrskさんのこと、頼りにしてますし!』
trsk『ふふ、ありがとう。でも無理しなくてもいいんだよ?僕はgonが素直な気持ちを話してくれるだけで、十分嬉しいから。』
gon(素直な気持ち……か)
gon『……あの、trskさん。』
trsk『ん?どうしたの?』
gon『さっき、電話してたの、誰ですか……?』
trsk『ああ、研究室のメンバーだよ。今度、新しい論文を発表することになったから、その打ち合わせをしてたんだ。』
gon(やっぱり、研究室の人だ……)
gon『そ、そうなんですね……お忙しいのに、ごめんなさい。邪魔しちゃって…..』
trsk『ううん、気にしないで。gonが僕のことを気にかけてくれるのは、嬉しいから。それに、こうしてgonと話していると、研究の疲れも吹っ飛んじゃうしね。』
gon(疲れが吹っ飛ぶ…..)
gon『……あの、trskさん。』
trsk『まだ何かあるの?今日はどうしたんだろう。なんだか素直で可愛いね。』
gon『…..その…..あの….』
gon(言いたいこと、ちゃんと伝えないと……)
gon『…..少しだけ、trskさんが他の人と話してるのが、嫌だった…..です。』
gonは、顔を赤く染めながら、やっとの思いで言葉を紡いだ。
普段は冷静で大人びた彼からは想像もできない、子供のような率直な告白だった。
trsk『え…..?僕が、他の人と話してるのが、嫌だったの?』
gon『……はい。その……だって、trskさん、すごく楽しそうに話してるから……
僕が知らないことを、たくさん知ってる人と……』
trsk『ふふ、そっか。gonは、僕のこと、そんな風に思ってくれてたんだ。』
gon(どうしよう……笑われた……?)
trsk『ねえ、gon。こっちにおいで。』
trskは、優しく微笑みながら、gonを手招きした。
gonは、少し戸惑いながらも、trskのそばに歩み寄る。
trsk『あのね、gon。確かに僕は、研究室の人たちと話すのも楽しいし、新しい知識を学ぶのも好きだよ。でもね、gonとこうして一緒にいる時間がいちばん大切なんだ。』
gon『…!』
trsk『だってgonは、僕にとって、特別だから。一緒にバカなことをして笑ったり、真剣な話で盛り上がったり、時にはケンカしたり……そんな風に、僕の感情を揺さぶってくれるのは、gonだけだよ。』
gon『trskさん…..』
trsk『だからね、gon。他の誰かと話している僕を見て、不安にならないでほしいんだ。僕の心は、いつもgonのそばにあるから。』
trskは、そう言うと、gonの目を真っ直ぐに見つめた。その瞳には、嘘りのない、深い愛情が宿っていた。
gon『……はい。信じます。trskさんのこと、信じます。』
trsk『ありがとう、gon。大好きだよ。』
gon『……僕も、大好きです、trskさん。』
二人は、しばらくの間、言葉を交わさず、ただ静かに見つめ合っていた。
そして、ゆっくりと顔を近づけ、そっと唇を重ねた。甘く、優しいキスだった。