酔いどれ本音、鳴海弦行き
嫉妬、独占欲、自分で言うのもなんだが割と他の人よりかは強いと思う。愛が軽いという訳じゃないが、単純に『好き』という思いだけで生きられるのはちょっぴり羨ましい。そもそもその好きになる人にもよるかもしれない。
鳴海弦:第1部隊隊長かつ日本最強戦力。性格は置いといて顔よし声よしスタイルよし。
こんなの誰にでも広まる。自分だけなどない。鳴海さんのことが好きな人なんて世界に何万人とも居るはず。鳴海さんも鳴海さんでアホだからすぐそーゆーの真に受ける。
毎日毎日嫉妬だけが満員電車。どこが終点かも分からずひたすらに走る。ドアが空いても降りるなんて選択肢は無い。ただただまたドアが空いて乗客が乗るだけ。行先もなく終点もなく走るだけを繰り返す。決して降ろすことなんてない。でも満員電車も乗りすぎると壊れる。どうする??ぜーんぶアルコールで流して過去を忘れる。気持ちを忘れられる程度。本気で酔うとどーなるか分からないから。ちゃんと大丈夫な範囲だけで。ドアは開けない。そのまま消してくだけ。誰にも言わないしもちろん本人には尚更。
最近こんなんずっと考えてる。
何がどうあれ今日は絶対に飲む。明日は非番。家に鳴海さんもいるから連絡だけいれる。
今日だけは、チャンスは今日だけ。
ちょうど1週間前。第1に伺った時。鳴海さんに用があって隊長室に向かった。でも珍しく隊長室にはいなかった。だから色々と探しに行った。
ふいに、食堂から声が聞こえた気がする。鳴海さんが食堂行くなんて珍しい、、もしかしたら他の隊員何人かといるのかも、と思ってとりあえず覗くだけにした。
他の隊員何人か。いつも決まった小隊長数人といるからてっきりその思考回路で思い込んだ。
2人きり。正面同士で座ってすらなかった。隣同士。鳴海さんと女性隊員。
身長は150後半ほど。スラッとしたスタイルに小さい顔。一つ一つのパーツが可愛らしくて、愛嬌がある。髪の毛は長く綺麗な茶色、肩甲骨ちょっとぐらいまである。声も高く可愛らしい。さっきから可愛いとしか言ってないが、『可愛い』と言うよりか『美人』と言った方がしっくりくる。美人……。。すごくモヤッとした。鳴海さんの顔が美形そのものだから、、、すごく、…すごくお似合い、…だなあ、……と思ってしまった。きっとそう思ったのがダメだった。普段以上に心の深く底から煮えたぎるような嫉妬がうまれた。自分が9号と同じ能力を持っているのなら、確実にフォルティチュード9.5以上というバケモノ級の怪獣を作ってしまったであろう。渡さなきゃいけない資料。話したかった内容。全てを忘れてその場から早足で離れた。
妬み、独占欲、不安、怒り、悲しみ、好意
全てどの感情が正しいのか分からない程に全部が全部深く底で混ざりあっている。まさに闇鍋。元々満員電車だったが、ほんとに……破裂しそうな程どんとのしかかってきた。心が重い。もはや自分自身がなんか危ないのでは??お祓いに行った場合自分に取りついてる霊とかじゃなくて自分が祓われるレベル。嫉妬深くて独占欲強め。
だから壊れそうな時はアルコールを使わないとダメ。それ他の発散方法が思いつかないから。
最初の話に戻るが、ほんとに『好き』という単純な気持ちで居られるのが羨ましい。
愛が軽いとかじゃなくて、。
「保科?」
「ぇっ、あ、はい、??」
「大丈夫か?」
「ぁ、すみません、……ちょっと、、」
「無理は良くないぞ」
「お気遣いありがとうございます。亜白隊長」
満員になりすぎると自身も衰える。特に亜白隊長はなんでも気づくのが早いから心配なんてかけてられない。
ねくすと100
またじかい✩.*˚
コメント
6件
今回も神作の予感……!!! 続き待ってます!!✨✨
神作ですわね
今回のお話も神作の予感‼︎ 保科さんの気持ちの部分、K氏様の語彙力がすごい!尊敬です🫡