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#音駒高校マネージャー
アウラウラ
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第3話 ガーベラ記念日
高校三年生になる少し前。
中学三年生。
春。
俺は母さんの手伝いで。
ある場所に来ていた。
海辺の丘。
色とりどりの花が咲く庭園。
「ガーベラの丘。」
母さんが経営している場所。
昔から。
たくさんの人が訪れる場所だった。
でも。
その日は違った。
人影は少なく。
夕日だけが静かに沈んでいた。
「……。」
その時。
一人の女の子がいた。
制服姿。
一人で。
花の前に立っていた。
最初は。
ただ綺麗だと思った。
夕日に照らされる姿が。
花よりも。
ずっと印象に残った。
でも。
次の瞬間。
その子は。
手を合わせた。
「お母さんが。」
「ずっと元気でいられますように。」
小さな声。
そして。
「潔子と一緒に。」
「烏野高校に通えますように。」
その言葉に。
俺は少し驚いた。
普通なら。
自分の合格や未来を願う場所なのに。
この子は。
自分のことより。
大切な友達との未来を願っていた。
「みんなが笑っていられますように。」
最後に。
そう付け加えた。
俺は思った。
この子は。
どれだけ優しいんだろう。
🌼
「ガーベラの花言葉って知ってる?」
俺は思わず聞いていた。
女の子が振り返る。
「え?」
「ガーベラ。」
俺は花を見る。
「希望。」
そう答えると。
女の子は笑った。
「そうなんだ。」
「だから好きなのかも。」
「希望って。」
「辛い時でも、前を向ける言葉だから。」
その笑顔を見た瞬間。
胸が苦しくなった。
理由は分からなかった。
ただ。
もっとこの人のことを知りたい。
そう思った。
コメント
1件
あおいです🤍 第3話、とても心に残りました。ガーベラの丘で出会った女の子が、自分のことより友達との未来を願う姿……その優しさに、読んでいて胸が熱くなりました。特に「潔子と一緒に烏野高校に通えますように」という言葉、彼女の中にどれだけ大切な人がいるんだろうって思いました。主人公が「もっと知りたい」と感じた気持ち、すごくわかります。花言葉「希望」がこんなに素敵に響く場面、久しぶりに出会えました。続きが気になります🌷