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四季凪が裏で1人行動をしていて、軽い怪我を負っているお話。今回はヴォルタメンバー中心ですが一応 セラ凪です。
カタカタカタカタ
四季凪はいつものように事務所のパソコンで作業をしていた。キーボードを叩く左手には包帯が巻かれている。
「…..ねえ、アキラあの怪我どうしたの?」
事務所に遊びにきていた奏斗がセラフに訊ねた。
「わかんない。聞いても教えてくれない」
セラフはためいき混じりに答えた。
最近四季凪は1人で行動することがあり
先日手に軽傷を負っていた。
セラフが怪我の理由を訊いてもはっきり答えず大したことないと言うだけだった。
「アキラが怪我してるのなんてあんまり見たことないかも」
「最近なんか1人でコソコソやってるみたいなんだよね」
「なんかって何?」
「それも教えてくれない」
「セラにも話せないなんてよっぽどだな」
「アキラー!コーヒー淹れたから少し休もうぜ!」
キッチンでコーヒーを淹れていた雲雀の元気な声がした。
「ああ、そうですね。ありがとうございます」
「…アキラそれ手怪我したん?」
「なんでもありません。大したことないです」
「….ふーん、そうか」
さすがの雲雀も何かを察したのかそれ以上は言及しなかった。
後日、雲雀、奏斗とセラフの3人は最近の四季凪の行動について議論を始めていた。
「しかしなんやろなあの怪我は。別に大怪我ではなさそうやったけど」
「アキラが1人で行動しだしたのっていつ?」
「うーんと….2、3週間くらい前。一度だけ後をつけてみたんだけど気づかれて撒かれた」
「アキラは勘がいいからなあ」
「じゃあ俺ら全員で探りを入れれば成功率上がるんじゃね?」
「うーん、どうかな。やってみる価値はありそうだけど」
「今日アキラは?」
「用事があるとかで出かけてる。もうすぐ戻ると思う」
「じゃあ帰ってきたらそれとなく探り入れてみようぜ」
しばらくして四季凪が帰宅した。
「ただいま戻りました。おや、タライと奏斗もいたんですね」
「お疲れーアキラ」
「おまえ相変わらず忙しそうやね。ちゃんと寝とる?」
さっそく雲雀が行動を開始した。
「ええ、大丈夫ですよ。ちゃんとそれなりに寝ています」
「….そういえばこの間の怪我は治ったん?」
「そうですね、大したことはなかったので。包帯もとれました」
「…そっかあ」
会話カードが切れた雲雀は奏斗とセラフに視線を送った。
(おまえらもなんか言えよ!)
「….でもさあ、手に包帯巻くなんて何したの?力仕事?」
奏斗もつづけて質問をした。
「まあそんなところです」
(はっきり答えないのは詮索するなってことか?セラ、おまえもいけ!)
「普段怪我なんてしない君が包帯してて、大したことないわけないじゃん」
セラフの真剣な口調に奏斗と雲雀は四季凪の反応を伺った。
「….もう怪我は完治してるんですから別にいいでしょう?」
四季凪はこれ以上触れるなと言わんばかりにバッサリ答えた。
「よくないよ!俺らの仲間が、相方が怪我してたら心配するよ!それに凪ちゃん最近ひとりで何かしてるみたいだし」
「せらおも俺と奏斗も心配しとるんよ?俺ら仲間なんやからあんまりひとりで抱えこむなって」
雲雀が四季凪の背中を優しくポンポンと叩いた。
「……はぁああ、もうおまえたちは/////」
四季凪は緊張が解けたのか少し泣きそうな声をしていた。
「んで?何してたんだ?
白状しろアキラァ!」
奏斗が四季凪をヘッドロックで締め上げた。
「痛だだだだだ、わかりました!話しますからそれ以上は首絞まるからやめてください!」
「わかればよろしい」
奏斗から解放された四季凪はソファに腰をおろし今回の事について語り始めた。
「….以前四季凪家にスパイの仕事を依頼していた少々厄介な人物が最近また接触をしてきまして、今回私がある仕事を引き受けるかわりに今後は一切関わらないということになったんです。手の怪我は潜入先の敵さんと軽く格闘したときにちょっとやられました」
「そいつは信用できるの?ただ凪ちゃんに危ない仕事をやらせてるだけじゃないの?」
「それは大丈夫です、私も奴が嘘を言っていないか裏をとりましたから」
「それでその仕事は終わったん?」
「ええ、もう終了しました」
「アキラ、もしまた僕らに内緒で危ないマネしたらヘッドロックだけじゃすまないからね♡」
奏斗は笑顔で四季凪に警告をした。
「…..はい、すいません」
「よかった、もう二度と怪我なんかしないで。君が傷つくなんて嫌だ」
セラフは先日包帯が巻かれていた四季凪の手に触れながら訴えた。
「はい、心配かけてすみませんでした」
「さあて!腹も減ったしみんなでラーメン食べに行くべ!」
「僕最近見つけたラーメン屋あるからそこ行きたい!当然アキラのおごりで!」
「いいねえ、俺らに心配かけたお詫びにおごってよ凪ちゃん」
「…..はぁ、まあいいですけど」
「さすがアキラくん、太っ腹」
セラフは奏斗と雲雀に見えないように四季凪をそっと抱きしめキスをした。
チュッ
「もう俺が知らない間に怪我なんかしないで」
「はい、すいませんでした」
四季凪もセラフにキスを返した。
「後でつづきしようねアキラ」
「…..はい////」
セラフは四季凪の手を握って雲雀と奏斗の方へ向かった。
「俺今日はラーメン何杯食べようかな♪」
「あなたたちあまり私の財布を破産させないでくださいね」