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12月24日クリスマスイブ

サンタさんからプレゼントを貰うために手紙を書いていた時、翼くんから声をかけられた

「ゆずたん!何書いてるの〜?」と聞いてきたから「サンタさん宛の手紙!」と素直に答えたけど翼くんはびっくりした顔で「さ、サンタさん!?」と大きな声で言ってきた

「う、うん…そうだけど?」

「サ…(ダメダメ!ゆずたんは信じてるんだから!)サンタさんに何書いたの?」

「えっと、ペンが欲しいって書いたのと、Ωから、βにして欲しいって書いた」と言うと翼くんは困った顔をして「うーんと、さすがに最後のお願いはサンタさんでも無理じゃない?」と言ってきた

「サンタさんは神様でもないんだから…その…ね!そのお願いはやめよう!」

「そっか…これで一条様と運命の番が解消できるかなと思ったんだけど…」このお願いは、僕の叶えたいお願い5以内に入るくらい重要なお願いごとなんだけど、確かに翼くんが言ったようにサンタさんは神様ではないか…

「ペンはなんで欲しいの?」

「ちょっど、中学生の時に買って貰ったペンが壊れちゃったからさ、しかも、僕には少し高いけどサンタさんからしてみればおもちゃとかよりかはお金がかからないし…」

「確かにね!ゆずたんは真面目だね〜」

「そんなことないよ!あ、翼くんは何を頼むの?」

「え!?ぼ、僕!?あぁ…か、考えてなかったけど、多分悪い子だから貰えないよ〜」

「翼くんが悪い子だったら僕も貰えないかも…」

「そんなことないって!あ!でも!ペンじゃなくてもっと高いものをお願いしたら?多分…いや、絶対ゆずたんの願い事を叶えるサンタ知ってるから!連絡してくる!」と言って急いで出ていこうとした時「あ!高いもの!教えて!ほしいもの!なんでも!沢山!いっぱい!」

そんなこと言われても…「高くはないかもだけど、これから寒くなるから手袋とマフラーが欲しいな」と言うと「わかった!」と言って出ていってしまった

翼くんサンタ知ってるんだ…しかも、なんか複数いるぽい…?と思いながら必死にサンタさんの手紙を書いた

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一条side

ゆずは今何をしているんだ…と考えながら生徒会の資料に追われていた

今年も学園でクリスマス会をするんだそうだ

こんなくだらないものをするぐらいだったらゆずのことを眺めたい。まぁ、ゆずも参加するんだがな…

今年のクリスマスのケーキはプリンケーキにしよう。ゆずの喜ぶ顔が待ち遠しい。と思い浮かべていたら扉が開いた

「おい、入るならロックしろ」と言うと息を上げながら「すみません」と部屋に入ってきた

こいつは確か…ゆずと同室の翼と言う人だったか?

「どうしたんだ、手短に話せ」

「ゆずたんのクリスマスプレゼント!一条様サンタ!」と言われた

「いいですか!一条様!ゆずたんはサンタさんがずっといるって思ってるんです!その夢を壊さないためにも!一条様がサンタさんになるしかないんですよ!」

「サンタになることは別になんとも思っていないが、何を願ったんだ?ゆずは」

「ええっと、ペンだそうです」

「それは万年筆なのかボールペンなのか鉛筆なのか、どれだ?」

「そ、そうですね…シャーペンだと思います!この前壊れたって言ってたんで!あ!でも、ゆずたんのために全部買ってあげてもいいんじゃないですか?最近はガラスペンも流行ってますよ!!綺麗なのでゆずたんにとっても似合うと思います!」と言われたが、ゆずに万年筆は必要なのか?ガラスペンと、ボールペン、鉛筆、シャーペンは分かるが…

「まぁ、わかった、揃えよう。以上か?」

「ゆずたんは手袋とマフラーが欲しいそうですよ!」

手袋とマフラーか…付けたら可愛いだろうな…

「わかった。ゆずに似合うものを買ってこよう」と言ったらすぐさまありがとうございました〜と言って帰っていった

教えてくれるのはありがたいが…騒がしいやつだなと思いながらも仕事に戻った

━━━━━━━━━━━━━━━

ゆずside

30分したぐらいだろうか、翼くんがにこにこで帰ってきた

「ただいまぁ〜ゆずたん!」

「おかえり〜翼くん!サンタさんはどうだった?」

「とってもとってもかっこよかったよ…じゃなくて、いい話し合いができたと思う」と言いながらグットポーズとドヤ顔をしてきた

「そうなんだ、良かったね〜」みたいな他愛もない話をして今夜は学園でクリスマスパーティーがあるみたいだからそこへ向かった

相変わらずお金持ちって感じでクリスマスパーティーは豪華

見たことない食べ物まで並んでるし…ステーキだってシェフさんがついて焼いてる。美味しそう…

食べ物を見ていたら、一条様がステージに立って「皆、今日クリスマス会に集まってくれて感謝する。楽しんでいってくれ、メリークリスマス」と言うとΩが普段は出さない高い声でメリークリスマス♡と大きな声で言った

「相変わらず大きな声〜ゆずたんには適わないのに」と隣に居た翼くんが言う

「僕は、あの人たちと一条様が結ばれればいいのにって思ってるよ?運命の番を超えてこその真の愛!運命の人!僕は田舎に帰ってのんびりしたいし!」と言うと何故か隣に居た一条様に聞かれてしまった「ふーん、まぁ、運命の人というやらもいい感じの雰囲気になる前に殺してやるから」

「いつから居たんですか!一条様!殺したら一条様でも退学、罰せられますよ!」

「一条家は分家が沢山あってな、行政、医療系、司法、警察あらゆる人と関わりがあるんだ。裏では沢山の取引がされてる。これだけ権力者がいればそこら辺の‪α‬なんか粉々にしてやる」

「けど、そんなの人頼りじゃないですか?」

「俺は一条家の次期当主でもあるし、一条グループの副社長を今もやってる。一条グループを動かすことだって赤子の手をひねるようなものだよ」

「ふーん、別に興味無いですけどね!!!!」

「次期当主の奥様だろ?」

「違います!ならないんで!そこら辺のΩ捕まえてください」と真面目に言うと「いいや、ゆずがいいんだよ。この先何年も何十年もゆずと話していたい」と言うキザな発言をしてしやがった

うぅ…寒気がする

「僕はごめんです!一条様と喋ってるとイライラするし!」と言うと「そんなこと言う子にはサンタさんは来ないかもな?」と言ってきた

「も、もう、サンタさんもきっと準備してますよ!」

「それはどうかな。準備してたとしても他の子にあげるかもしれないな」

そ、そんなことある?でも…僕の頼んだものは誰でも欲しがるものだし…でも、謝りたくないので「ごめんなさい…」と小さい声で言った

「ん?聞こえない」

「ごめんなさい!」と今度は少し大きな声で言うと「態度で示してもらわないと…」と言ってきた

「態度とはなんでしょう?」

「ごめんなさいのキスは?」と聞かれた

どうせそんなことだろうと思った。付き合ってもないのになんで求めるかなぁ〜なにかキスしない方法は…と考えた結果…何回考えてもキスするしかなかった

沢山考えたのに論破されてすぐ流されてキスするのが目に見えている。だったら素直に従っておこうと思って考えるのをやめた

「分かりました。はぁ…どこにすればいいんですか?」

「もちろん、口」

だと思った。仕方ない、王様の要望は聞かないと

「じゃあ、しゃがんでください」と言うと渋々「仕方ない」と言ってしゃがんだ

「はぁ…サンタさんのため…サンタさんのため」と呪文みたいに唱えながら顔を近づけてキスをするとキャーーーーと悲鳴が起こった

「僕の一条様が…」「私の…一条…様…」と崩れ落ちていくΩも居たし「一条様になんてことを!許さない!許さない!!!!」と叫ぶΩも居た

そ、そういえば…会場のほぼ中心部だった…

どうしようもできなくて、立ち尽くしていると一条様が立ち上がって「うるさい。クリスマスぐらい好きな人と過ごさせてくれ。うるさいんだよ、黙れ」と言ったら一気に静まり返ってしまった

‪α‬までもが恐怖で怯えている

隣にいた僕も重い空気に飲み込まれて立ち尽くしてしまった

数秒ぐらい立ち尽くしたあと、一条様から「怖がらせてすまない。ゆずの前では優しくしたかったんだが…腹が立ってしまった」としょんぼりしながら言ってきた

「前のように接してくれ」と言われて「あ、当たり前ですよ!!!!第一ビビってなんかないですからね!!!」と強気で言った

「なら良かった」と抱きしめられて頬にキスされた

「な!みんなも迷惑してるんですから!絶対、これからはダメですからね!!!」

「わかった、だけど口出しされるのは癪に障る」

しゃく…?

「まぁ、とにかくみんなに声掛けてください!」

「・・・わかった。皆、すまなかった。楽しいパーティーを始めよう。じゃあ隣の人とプレゼント交換をしようか」と言った

この前、翼くんにパーティーに行くにはプレゼント買わないといけないよと言われて強制的に?プレゼントを買いに行った覚えがある

まさか、この騒動も計画通り!?

すぐさま逃げないと…と思い、忍足で逃げようとしたら腕を捕まえて捕まえられた方を見ると笑顔で一条様に引き止められた

「どうして逃げるんだ?」

「いや…渡したい人がいるから」

「どこのどいつ?」とさらに笑顔が増したのと気味悪さが倍増した

「いや…その…翼くん!!!」と言うと「それを思っていたのはゆずだけだったみたいだぞ?」と目線が奥の方に行ったのでその目線の方を辿ってみると翼くんは彼氏さんと、その隣にはかおりくんも、唯くんも交換していた

「で、どこの人に渡すんだ?」

「・・・分かりました。どうぞ」と渡すと高そうな包み紙に入ったプレゼントを渡してくれた

「僕のは高いものでは無いですからね!!ただのマフラーと手袋ですから!」どの人にあげてもいいように実用的なものを買った

「大切にするよ。毎日付ける。ゆずのはネックレスだよ。あんまり付けないかもしれないけど、飾ってくれれば嬉しい」と言われたけどつける予定もないし…つけない絶対付けてあげない!

「まぁ、飾っておきます」

「あぁ、俺はこれで失礼するが、好きに食べて行ってくれ」と言ってどこかに行ってしまった

言われた通りにお腹いっぱい食べて、パーティーが終了した

部屋に帰ってきて翼くんと一緒にサンタさんが来るといいね〜と言ってベットに入ったけど、寝付けなかった

それでも、疲れていたのか寝てしまった

━━━━━━━━━━━━━━━

朝目が覚めると一目散に靴下の中に入ってないかを確認した

“あった”

「やった!!!!サンタさんからだ!!!」と言うと先に起きていたのか翼くんが「よかったね〜」と言ってくれた

プレゼントを開けるとちゃんと手紙に書いたマフラーと手袋、と沢山の描きやすそうなペンと緑と黄色のグラデーションのガラスペンが入っていた

ゆずっていう名前だから果物のゆずの色合いなのかな?好きな色だからいいけど…問題はマフラー

なんだか、一条様にあげたマフラーに似ている気がする…。それでも大切に使おう

来年もサンタさんが来るといいなと思いながら翼くんとプレゼントについて話し合った

全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡【一次創作】

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コメント

6

ユーザー

サンタさん信じてるの可愛すぎる!私なんか小4のときに気づいてお父さんにサンタさんはぱぱなんでしょ?とか言ってクリスマスプレゼント買った店の袋とかで普通に置かれてて笑っちゃってたな笑笑懐かしい、てかキスってもう可愛すぎるまた心臓潰れそうになっちゃった笑 グハッってなって頭後ろの壁にぶつけて結構痛い笑笑

ユーザー

メリークリスマス! サンタさん信じてるゆずちゃん可愛い!プレゼント貰えて良かったね! 初めてゆずちゃんからのキス!超かわいかった! 面白かったです!(*^-^)続き待ってます!o(*⌒―⌒*)o

ユーザー

由紀ちゃん!クリスマスプレゼントありがとう!! 最高だったよ!!

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