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mtk🍏番外編

7 - 仕掛けたのはどっち?⑦n×m END

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2025年06月15日

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眩しさで目を覚ます。

厚いカーテンの隙間から漏れる朝の光が、視界をゆっくり染めていく。


ベッドの上、 体温がまだ、シーツに残っている。





「……ん」





重なるように、隣から低い寝息。

振り返れば、そこにいたのは――二宮和也。


昨夜、ふたりの距離が消えた夜のあと。

どちらが仕掛けたのか、もうどうでもよくなっていた。





(……やっぱ、ズルい人だ)





目を閉じたままの顔は、どこか無防備で。

あんなに余裕そうに揺さぶってきたくせに、今はただ静かで、穏やかで。


そのままそっと、指先で前髪をかき分ける。

少し熱っぽかった肌が、夜のことを思い出させる。





「……おはよう、元貴」





目を開けるよりも早く、声が届く。





「起きてたんですか」


「うん。ていうか、ずっと起きてた。

なんか……寝るの、もったいなくて」


「……ふふ、何言ってるんですか」


「元貴の寝顔、ちゃんと見ておきたくて」





くすぐったくなるような言葉。

でも、それが嫌じゃない。





「ねえ、元貴」


「……はい」


「昨日 ……お前があんな声、出すなんて思わなかった」





言いながら、唇の端だけで笑う。





「っ……あれは、二宮さんが意地悪だったからです」


「そっか。じゃあ、今日も意地悪していい?」


「……今日も?」


「だって、まだチェックアウトまで時間あるし。 もっと元貴の声、聴きたいなって」





その瞬間。

言葉じゃなくて、心臓が跳ねた。


“駆け引き”のはずだったのに。

今、この空間にはただ――

“好き”になりかけてる気持ちが、確かに存在していた。





「……ほんと、ズルいですよ、二宮さん」


「ありがとう。 元貴も大概、可愛いけどね」





軽く唇を重ねて、また笑う。


この朝が、

“ただの一夜”にならないように――


ふたりとも、それを望んでいるのかもしれなかった。







END






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