テラーノベル
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翌朝。
らぴすはいつも通り一番早く起きた。
みんなが起きる前に準備を終わらせる。
それがらぴすの日課だった。
らぴす 「……かゆい……」
腕を押さえる。
昨夜からずっと痒みが続いていた。
薬を塗ってもなかなか治まらない。
それでも兄たちには見せたくなかった。
らぴす 「今日も長袖で……」
傷を隠すように袖を引っ張る。
すると。
ガチャ。
心音 「おはよう」
らぴす 「ひゃっ!?」
心音 「なんでそんな驚くんだ」
らぴす 「び、びっくりしただけ……」
心音 「そうか?」
心音は少し不思議そうな顔をした。
その視線にらぴすは思わず腕を隠す。
心音は何も言わなかったが、その様子をしっかり見ていた。
・・・
朝食の時間。
ロゼ 「らぴす、食べろ」
らぴす 「あとで……」
ロゼ 「駄目」
らぴす 「でも……」
ロゼ 「駄目」
らぴす 「うぅ……」
らいと 「ろぜ強いな」
メルト 「でも正論」
みかさ 「ちゃんと食べないと倒れるぞ」
らぴす 「わかってる……」
そう言いながらも、らぴすは少ししか食べなかった。
兄たちの表情が曇る。
だが無理やり食べさせることもできない。
・・・
午後。
めておらの動画撮影の日だった。
今日は家の中で撮る企画。
だから問題ないはずだった。
だが撮影の途中。
メルト 「らぴすー!」
らぴす 「なに?」
メルト 「ほら!」
勢いよく腕を掴まれる。
その瞬間。
ズキッ。
らぴす 「っ!!」
メルト 「え?」
らぴす 「いたっ……」
思わず声が漏れる。
みんなの動きが止まった。
メルト 「ご、ごめん!」
らぴす 「だいじょうぶ……」
心音 「だからその言葉禁止だって」
らぴす 「……」
ロゼ 「腕見せろ」
らぴす 「やだ」
らいと 「らぴす」
みかさ 「お願い」
らぴす 「……」
逃げたい。
見られたくない。
だけど。
五人とも本気で心配している。
その顔を見た瞬間。
らぴすの心が揺れた。
らぴす 「……ちょっとだけ……」
ゆっくりと袖をめくる。
そして。
全員 「……っ!?」
腕には赤く荒れた皮膚。
掻き壊した跡。
痛々しい傷。
みかさ 「なにこれ……」
メルト 「こんなに酷かったの!?」
らいと 「いつから……?」
ロゼ 「……」
心音 「らぴす」
らぴす 「ごめんなさい……」
心音 「謝るな」
らぴす 「でも……」
心音 「病気か?」
らぴす 「……うん」
ロゼ 「なんの病気だ」
らぴす 「重度の……アトピー性皮膚炎……」
静まり返る部屋。
誰も責めなかった。
誰も怒らなかった。
ただ。
心音 「辛かったな」
その一言だけだった。
らぴす 「……え?」
心音 「一人で隠してたんだろ」
らぴすの目が大きくなる。
嫌われると思っていた。
引かれると思っていた。
なのに。
ロゼ 「隠さなくてよかったのに」
らいと 「俺たち家族だぞ」
みかさ 「ちゃんと頼れ」
メルト 「我慢しすぎ!」
らぴす 「みんな……」
胸が熱くなる。
だけど。
まだ秘密は残っている。
九つのうち。
知られたのは、たった一つ。
そしてその夜――
らぴすは誰にも聞こえないように呟いた。
らぴす 「あと……八つ……」
その表情は少しだけ苦しそうだった。
――続く。
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コメント
11件
最高! 続き楽しみだ(((o(*゚▽゚*)o)))
言い忘れてましたが このお話はご本人様に一切関係のない二次創作ですので勘違いをしないでください 不快に思われた方、地雷の方はブラウザバックしてくださいね、

アトピーだったんだ、、、
なぎさ STPRリスナー
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