テラーノベル
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アトピー性皮膚炎のことが知られてから数日。
兄たちは以前よりもっと過保護になった。
心音 「薬塗ったか?」
ロゼ 「痒くないか?」
らいと 「水飲めよ」
みかさ 「疲れてない?」
メルト 「何かあったらすぐ呼べ!」
らぴす 「だ、大丈夫だよぉ……」
心音 「だからその言葉は禁止」
らぴす 「うぅ……」
らぴすは少し困りながらも嬉しかった。
だけど。
まだ隠していることがある 。
・・・
昼食の時間。
ロゼが作ったご飯が机に並ぶ。
とても美味しそうだった。
メルト 「いただきまーす!」
らいと 「腹減ったー!」
みかさ 「今日も美味そう」
心音 「らぴすも食えよ」
らぴす 「う、うん……」
箸を持つ。
けれど。
手が震える。
食べなきゃ。
そう思うのに。
怖い。
気持ち悪い。
苦しい。
らぴす 「……」
結局。
ほんの少ししか食べられなかった。
ロゼ 「らぴす」
らぴす 「っ」
ロゼ 「またそれだけか」
らぴす 「お腹いっぱいで……」
メルト 「絶対嘘!」
心音 「らぴす」
らぴす 「……」
心音 「最近じゃないよな」
らぴす 「え……」
心音 「ずっと前からだろ」
図星だった。
らぴすは視線を下げる。
みかさ 「なんで言わなかったんだ?」
らぴす 「心配かけたくなくて……」
らいと 「今めちゃくちゃ心配してるぞ」
らぴす 「ごめんなさい……」
その時だった。
急に立ち上がろうとして。
ぐらっ。
視界が揺れる。
らぴす 「あ……」
心音 「危ない!」
倒れる前に心音が支えた。
心音 「大丈夫か!?」
らぴす 「ご、ごめ……」
ロゼ 「謝るな」
みかさ 「顔真っ青だぞ」
メルト 「病院行こう!」
らぴす 「やだ……!」
全員 「え?」
珍しく強い拒否だった。
らぴす 「行きたくない……」
心音 「理由は?」
らぴす 「……」
答えられない。
本当は。
病院で何度も言われている。
もっと食べなさいと。
体重が危険だと。
このままじゃ駄目だと。
でも。
食べるのが怖い。
どうしても怖い。
心音 「らぴす」
優しい声が聞こえる。
心音 「言えないなら無理に言わなくていい」
らぴす 「……」
心音 「でも一つだけ教えてくれ」
らぴす 「?」
心音 「食べられないのか?」
その言葉に。
らぴすの肩が震えた。
みんなが気付く。
らぴす 「……うん」
ロゼ 「理由は分からないけど食べられないんだな」
らぴす 「……」
みかさ 「辛かったな」
メルト 「一人で頑張りすぎだろ……」
らいと 「もっと頼れよ」
らぴす 「……っ」
目が熱くなる。
言いたくなかった。
知られたくなかった。
だけど。
兄たちは誰一人怒らない。
嫌な顔もしない。
心音 「これは秘密の一つか?」
らぴす 「……うん」
心音 「病名は?」
しばらく沈黙が続く。
そして。
らぴす 「……拒食症」
その瞬間。
部屋が静かになった。
二つ目の秘密。
それが兄たちに知られた瞬間だった。
だけど。
兄たちはただ優しく頭を撫でた。
心音 「教えてくれてありがとう」
ロゼ 「よく頑張ったな」
らいと 「これからは一緒に考えよう」
みかさ 「一人じゃない」
メルト 「絶対支えるから!」
らぴす 「みんな……」
涙がぽろりと落ちた。
だけど。
まだ終わりじゃない。
残る秘密は――七つ。
そしてその夜。
誰もいない廊下で。
らぴすは暗くなった電気を見て足を止めた。
らぴす 「……っ」
顔が青くなる。
呼吸が浅くなる。
兄たちはまだ知らない。
次の秘密を。
――続く。
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なぎさ STPRリスナー
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コメント
7件
最高! 天才!神! 続き楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))
毎回最高すぎます! 続き待ってます!
