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Aose Uta - 碧瀬 唄
現在編 START 。
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思った事をずっと口に出せないまま 。
今はもう高校生か …
🍳💠「 行ってきます 。母さん 」
「 行ってらっしゃい 。気を付けてね 」
毎日こんな返しだ 。
家から出 、歩を進める 。
… さて 、また出てくるんだろ 。
… 家から少し経つと 。決まって 、
「 やっほ 〜 !!! 唄 ち !!! 」
🍳💠「 何だよ 。毎日俺が家から出たら 」
「 此処ら辺で出てきやがって 。でしょ ? 」
… そう 。少し前に葬式を挙げた姉さん 。
🍳💠「 きっしょ 。俺の言う事分かるとか 。 」
「 はぁ !? 当たり前じゃん !!! 僕 唄 ちのお姉さんだよ !?!? 」
… いや 、
🍳💠「 はぁ 、兄さんその仮面本当何なの 。」
「 うるさぁい !!! 兄さん言うな !!! 姉さんだよ !!!」
🍳💠「 お前がうるせぇよ 」
… 何でずっと兄さんは …
彼奴の束縛から逃れられてねぇんだよ 。
「 お前はもう死んだんだから
彼奴の我儘に聞かなくて良いだろ 。 」
… また今日もこの言葉を心の奥に 。
ずっと仕舞ったまんま 。
🍳💠「 … まだ彼奴の事 ─── 」
🍳💠「 嫌 、何でもない」
あぁ … 誰にも言えてないや …
俺の世界はもう色が付く事はないって 。
また兄さんの目玉焼きが食いたいな 。
🍳💠「 … ねぇ兄さん … 俺 、母さんと二人で生きて行けるかなぁ … っ ? 」
一月の四日 。
ただ夜の冷たい公園のベンチで
そんな事を呟いた 。