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1件
スゥゥゥゥ…好きです。(真顔)
いらっしゃいませー!
今回はもとぱで学パロです
大森さん(攻め)陽キャ × 若井さん(受け)陰キャ
です!長いです
では早速、StaRt!
__________________
若井「ふぁ〜…眠い…」
俺の名前は若井滉斗。どこにでもいる高校生。
俺は完全夜型なため、朝は苦手だ。
そんな俺でも、早く学校に来たいと思える一つの
理由がひとつある。それは…
〈ガラガラガラ〉
??「…お!若井!おはよ!」
若井「大森くん…!おはよう…!」
そう。学校に来たいと思える一つの理由はこの人
大森元貴くん。明るくて優しい性格。
そんなんだから、男女問わずみんなに好かれてる。
俺もその中の1人。そういう意味で、大森くんを好きになってしまった。
ーお昼ー
大森「わーかい!一緒に飯食お!」
若井「えっ…」
大森くんが笑顔で俺の席にやってきた。
そんな…いいんですか…?
でも、大森くんって友達たくさんいるのに、なんで俺?
俺なんかと食べて嬉しいのかな
若井「他のお友達はいいの…?」
大森「うん!だいじょーぶ!
…っていうか、「なんで俺なんか?」って思ってるでしょ」
若井「えっ…」
なんで思ってることわかったの…!?
大森くんは心を止める能力
でも持っているのだろうか
俺の思っていることをぴったり当ててきた。
若井「なんでわかったの…?」
大森「だって、顔に書いてあるもん」
若井「えっ…」
顔に書いてある…?
それってどういうこと…!?
大森「あと、俺のこと好きって書いてある」
若井「へっ…!?」
ば、バレてる!?なんで!?
ま、まさか…本当に顔に書いてあるの!?
いろんなことを頭でぐるぐる考えていると、
クスッと大森くんが笑った。
大森「じょーだんだって 笑 あははっ 笑」
若井「え…」
な、なんだ…冗談か…
びっくりしたぁ…
ホッとして、手で胸を撫で下ろした。
大森「さ、お昼食べよ!」
若井「あ、うん…!」
大森「ん〜!んーまっ!」
若井「これも美味しい…」
大森くん、ずっともぐもぐしてる…
かわいいなぁ…
大森「……なに」
若井「へっ!?」
ずっと見てたのバレた!?
大森「そんな見ないでよ…ーーーーーー…」
若井「ぁ…ご、ごめん…」
いや、だったかな…
申し訳ないことしちゃった…
申し訳なさとそう言われた悲しさで
少し落ち込んでしまった。
まぁ俺のせいなのはわかってるけど…
けど、やっぱ悲しいな…
大森「…あ!その卵焼きうまそー!もーらいっ!」
若井「あっ、ちょ…!」
大森「…ん!?」
大森くんが卵焼きを口にした瞬間、
大森くんの表情が変わった。
若井「ぁ…えっと…美味しくなかったかな…?」
大森「…」
何も言わない…美味しくなかったかな…
実は、毎朝自分で弁当を作って
できたらそのまま準備して学校に行っている。
これはショックかもしれない…
大森「…ま」
若井「え?」
大森「うっっっっっま!?!?!?」
若井「へっ?!」
大森くんが大声を出して立ち上がった。
「うっま」って言った…?
…うわぁ、よかったぁ…
「まずい」って言われてたら立ち直れてなかった…
大森「え、やばくね!?これ、お母さんがつくってんの!?」
若井「ううん…俺が自分で作ってるよ」
大森「マジで!?」
ずっと大森くんが俺の方を見て
目をキラキラさせている。
しかもキラキラ笑顔で
ゔ、眩しい…かわいい…
大森「ねぇ、若井がよければだけどさ!
これから毎日若井が俺の弁当作ってくんね!?」
若井「えっ」
俺が…大森くんの弁当を!?
そんな、いいのかな…!
大森「あ、嫌なら全然断ってくれても…」
若井「ううん!全然嫌じゃないよ!つ、作るね!!」
「ほんと!?」と、もっと目がキラキラしている
嬉しいな、こんな喜んでもらえて
…と、決まれば!張り切って作らなければ!
絶対にまた大森くんをキラキラな満面の笑みに
してみせる!と、心に決めた時だった。
チッチッチッ…ボォッ…
若井「〜♪〜〜♪」
今日はなんだか、気分良くシャキッと起きられたな。
なんでかな…やっぱり、大森くんのおかげかな。
大森くんに聞いたところ、嫌いな食べ物はいちごとトマト、
アレルギーはりんごらしい。それを入れなければいいんだな!
いつもよりルンルンで料理ができている。
若井「…よし!できた!」
お弁当には、ふりかけのついたお米と卵焼きと唐揚げ
たこさんウィンナーブロッコリーミックスベジタブル
とかいろいろ。あとはデザートに家にあったみかん。至ってシンプル。
…喜んでくれるかな。
ー学校ー
〈ガラガラ〉
若井「んー、でもやっぱり眠い…」
大森「わーかいっ」
若井「うわぁっ!?」
目を掻きながら教室に入ると、
いつもは俺より後からくる大森くんが
俺より先にいて、俺の顔を覗き込んできた。
大森「あっはは 笑 びっくりしすぎだってー」
若井「び、びっくりしたぁ… 」
まず、俺は教室に入って誰からも話しかけられることはない
だから慣れていなかった。まさか、いると思わないし…
大森「…弁当、持ってきてくれた?」
若井「ぁ、うん…!持ってきたよ…!」
大森「ほんと?…ふふ、楽しみ」
大森くんは満足そうに席に戻って行った。
それを聞くためだけに俺の元に来たんだ…かわいい…
ーお昼ー
気づけばあっという間にお昼。
…楽しみ、ドキドキするなぁ。喜んでくれるかな
若井「おおも 」
女子「大森くーん♡一緒にお昼たーべよっ!♡」
若井「…!」
大森くんに話しかけようとしたら、
クラスの一軍女子が大森くんに話しかけた。
しかも、一緒にお昼食べようとか言ってる。
どうしよう…
大森「ごめん。俺…」
女子「わたしぃ、大森くんのために…じゃーん!
ほら見て!お弁当!作ったんだー!」
若井「ぇ…」
そう言って、一軍女子はカバンから
もう一つは弁当を出した。
可愛らしいものに包まれてて、
いかにも女子っぽい弁当。
女子「中身も見てみるー?……はい!どーぞ!」
若井「っ…」
可愛い…すごい、キャラ弁だ…
俺のとは全然違う…すっごく可愛いの…
それに、美味しそう…
女子「さっ!行こ行こー!」
大森「ちょ、引っ張るなって…!おい…!」
若井「ぁ…」
行って、しまった…
…あーぁ、俺もせっかく作ったのにな…
教室を出て、トイレに入り静かに泣いた。
あれから数日間、大森くんとは一言も喋ってない。
一応何度か 大森くんの方から話しかけようと してくれたことは
あったけど、 辛すぎて俺が避けてしまっている。
…一応、食べてくれるかなって思って弁当も
もう一つ作って持ってきているけど、やっぱり渡せない。
だって、あんなものを見てしまったんだもの
今でも忘れられない。あの可愛らしいお弁当。俺のとは大違い。
ーある日のお昼 屋上ー
若井「はぁ…」
俺は、1人寂しく屋上で涼んでいた。
もう学校来る意味もなくなっちゃった。
全然楽しくないや…トイレで昼ごはんを
食べようと、屋上を出ようとした。
その時ー
〈ガシッ〉
若井「ぇっ」
大森「若井…!」
若井「大森くん…!?いたの…!?」
大森くんに手を引っ張られた。
そして、それと同時に体のバランスが崩れて
転んでしまった。…目を開けると、そこには
顔面ドアップの大森くんが。
俺が下で大森くんが上。床ドン状態。
若井「ちょ、え…!?///」
流石に近すぎないか。
…って、それどころじゃない…!
逃げなきゃ…!俺、大森くんと話せない…!
話したくない…!
若井「っ、!」
大森「逃げないで。」
両手首を掴まれ、完全に捕まってしまった
大森「なんで逃げるの。俺のこと、嫌いになった?」
違う。そうじゃない。
大森「俺のこと、もうどうでもいい?」
違う
大森「それとも…」
若井「違う!!!」
大森「…!」
違う。そうじゃない。
俺は…俺は…
若井「辛、かったの…この前、大森くんにお弁当渡せなくて…」
そう。辛かった。
俺は辛かったんだよ
若井「それに、あんなに…っ、俺の弁当なんかよりっ
ずっとすごくて、とっても可愛くてっ、」
俺は涙を堪えきれず、泣いてしまった
視界がぼやけて、大森くんの顔も見えない
若井「おれっ、どうしたらいいかわからなくてっ、
っ、とにかく、つらくてっ、つらくってっ、」
もうなにを言ったらいいかわからなくなった俺は
とにかく辛かったことを言葉にした。
すると、その瞬間ー
〈ちゅ〉
若井「……へっ」
大森「わかった。もう、わかったよ…ごめんね…」
そういって、もう一度唇を重ねる
…今、なにが起きている…?
大森「…、おれ、若井が好きだよ」
若井「ぇ…?」
大森「好きなんだ。だから、悲しい顔させたくないんだよ」
体を起き上がらせて、座って
真剣な表情で俺に話す。
大森「本当にごめん。あの時…いや
あの時からずっと、辛い思いさせて。ごめんね。 」
そういい、俺を優しく腕で包み込む。
大森「好きだよ…」
甘い言葉を何度も何度も耳元で言ってくれる。
気づくと俺は、涙が止まっていた。
…想いを伝えるって大切かも
若井「……俺も、好き。」
大森「えっ」
若井「えっ、て…ふ、好きなの知らなかったのに キスしたの?」
大森「ぁ、たしかに…ごめん…。」
若井「…ふは 笑」
久しぶりに笑えた。
なんか可愛くて、笑ってしまった
大森「…ねぇ、俺たち、付き合おうよ」
若井「…!」
面と向かって、真剣な表情で
俺に告白をしてくれた。
返事は…
若井「うん…!よろしくお願いします…!」
ー土曜日 朝ー
〈ピンポーン〉
若井「はーい!」
今日は、大森くんの初めてのデート。
〈ガチャ〉
大森「おまたせ。…準備、できてる?」
若井「うん!できてる!」
大森「…じゃあ行こっか。」
若井「うん!」
行ってきます!
ーお昼ー
〈パカ〉
大森「うわ!すんげぇ…!めっちゃうまそう!」
若井「ほんと?」
大森「食べていい?」
若井「いいよ…あ、ちょっとまって」
大森「…?」
若井「……はい。あーん」
大森「えっ!?///」
若井「…食べないの?」
大森「たったべます!//」
若井「あー」
大森「あー//…ん!?んま!!!」
若井「ほんと?」
大森「ほんと!今までで一番美味しい!」
若井「それは言い過ぎ… 笑」
大森「ほんとほんと!マジで!ガチで!」
若井「…ふふ、ありがとう 笑」
大森「…あのさ、前「俺の弁当なんかよりすごくて」
とかいろいろ言ってたけど…俺は、料理に見た目は
関係ないと思うんだ。」
若井「…!」
大森「味が美味しければいいし、なんなら
まずくたって、愛情が入ってればそれでいいと思うんだ。」
…そういうところが好き。大好き。
優しいところ、かっこいいところ。
そういう言葉を素直に言えるところ。
若井「…ふふ、うん。そうだね…ありがとう…!」
大森「うん!…それじゃ、ウィンナーもいただきます!」
若井「ふふ、どーぞ!」
今までで、一番幸せだと感じた。
そんな日だった。
__________________
どうでしたかー!
良ければ感想コメントでください♪
では、閲覧ありがとうございました!
まったねー!