四限終わりの長い休み時間。ガヤガヤし始める教室で、ある1人を集中して見る緑谷出久。目線の先には、クラスメイトと談笑する麗日お茶子がいた
(麗日さん、楽しそうだな。あす…梅雨ちゃんと上鳴くんと、そしてかっちゃん。かっちゃんは上鳴くんに無理やり参加させられたのかな。何話してるんだろう)
「…緑谷」
「うわあっ!?…どうしたの?轟くん」
突然話しかけられ過剰に驚く出久
「この前借りたノート返しに……ボーっとしてたけど、何か悩んでることでもあるのか?それか体調悪いとか…」
「え!いや……特には」
「ならいいけど、何かあったら言えよ」
「う、うん!!わかった!!」
申し訳ないなと苦笑し、もう一度麗日の方へ目を向ける
(僕、麗日さんのこと好き…なのかな)
「ねえ、爆豪くん。デクくんと仲良くしよう?」
「うっせえ!!丸顔!!馴れ合うつもりはねぇんだよ」
「そうだぜ爆豪〜。仲良くしよう。な?」
「お前もか!!!!」
出久と仲良くしろと催促する麗日たち。そして、うぜぇと爆ギレする爆豪勝己
「爆豪ちゃん、やっぱりみみっちいのね」
「お前は正直すぎんだろ!!」
そう言ってその場を離れようとするも、上鳴電気に取り押さえられる
「あぁぁぁぁあ!!本当うぜェェ!!」
(あ、かっちゃん超怒ってる…)
会話内容は分からないが、それだけは目に見て分かる
(麗日さんとかっちゃん距離近いなあ。なんか妬けてくるかも)
嫉妬するが、気になって見てしまう……これはきっと人間なら皆そうだと言い聞かせる。
(麗日さん…可愛いし、かっちゃんが好きになってもおかしくないのかな。でも取られるのはいやだ。だってかっちゃんは僕の…………)
ん?かっちゃんは僕の……?違う。僕が好きなのは麗日さんで……かっちゃんは別に……。あれ、でも………
混乱する出久。
(さっき僕、麗日さんとかっちゃんのどっちに嫉妬した!?え、もしかして…………)
僕が好きなのは…かっちゃん…!??
コメント
2件
えーすきー! 続き待ってます!
最高です!💗