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私は自然と小型犬が固まっているゾーンの、ゲージへ近寄って行った、すると一匹のチワワが私の所へ来て匂いを嗅いだ
「ああ・・・その子はポポって言うんだけど、ダメダメ!難しい子よ 」
オーナー夫人が言った
「どうしてですか?」
私はこの白とベージュのツートーンのチワワから目が放せなくて聞いた
オーナー夫人によればこのチワワが一番貰い手を見つけるのが難しいらしく、小さい体の割には目が大きくて優しく、かわいらしい顔立ちをしているのだが、オーナー夫人は譲渡を困難にしている理由が二つあると言った
一つは年齢が10歳という事と、もう一つは元の飼い主に虐待をされていて、大きな物音がすると怖がって所かまわず、お漏らしをしてしまうそうだった
おまけにおなかの周りが皮膚病にかかっていて、月に2回の病院通いをしていて、お金がかかるらしい
「それにおばあちゃんだから、いつも舌を出しているから、数時間置きにお水をあげないといけないの」
オーナー夫人はその小さな犬を抱えたまま説明した
「餌とかはどうしてるんですか?」
「老犬用のやわらかいドックフードが売っているわ、それも割高なので・・・この子を飼うのはそれはお金がかかるのよ」
オーナーはチワワをそっと床におろした
「ほら!あっちで遊んできなさい ポポ!」
ポポはヨロヨロと子犬用ゲージに戻って行った、その姿があまりに頼りなく見え胸が痛んだ
「この子はあと4年と言うところでしょうね、友人の所のチワワは18歳まで生きたんだけど・・・」
ポポは不安そうにおずおずとこちらを見上げ、しっぽを一回そしてまた一回振った