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新シリーズだぁー!!本当にありがとうございます🫰🫰言葉での表現力が凄いですね!!大好きです🫶
新シリーズ大大大感謝です とても好
rbru/nmmn/ご本人様関係なし
rb→女性見掛けのポールダンサー
ru→客 という世界線のお話
ある程度の設定↓
お店の設定
広めの場所・少し大きめ・とあるビルの階段を降りて地下にある
店の仕組み↓
それぞれのポールダンサーへのチップ制度や特典の会話制度など(これらはドルパロに似たような物だと思って頂ければ)
逆にダンサー自ら話しかけることも可能🟣
世界観は固めたいと思っているので
徐々に追加していくと思います😭
シリーズものの予定
rbruで以前似たようなシリーズを出していたのでそれの逆バージョン的なものだと思って頂けると幸いです🙇
誤字あるかも/口調解釈不一致
あくまでパロディの様なものですので
完全に捏造です⚠
まだ展開の進み具合を決めてないので
急に話が進んだり、反対に全く話が進んでかない場合もあるのでそこは私のモチベ次第になってしまいます😭😭
これからのお話も楽しみにして頂ければなと思っております🙇
ーーーーーーーーーrb side
毎日、少し薄暗いこの部屋で光る視線に見つめられる。
華奢に、滑らかに体を動かす。
変わり者だと囁かれぬように、ただ自分の面と実力を見せつけるだけ。
もともと高い自分の身長でも、
美しく見せるためにヒールのブーツを履く。
最初は慣れず痛かったものの、今では慣れきったこの靴だ。
ただ、色気を漂わすように。
いつもは気にしない目線に、1つだけ変わった視線を見つけた。
同業なのかと思うほどの美貌を持ち、
俺を見てくる青髪の⋯⋯男性、なのか
そんな事を考えながらも、
お辞儀をしてダンスを終えた。
いつもは降りないステージを今日は降りていく。
よく見かける視線や、自分の事を女だと勘違いしている視線を通り抜け、
青髪の方の視線へと歩いた。
俺が目の前に立つと、少し瞳孔を大きくしながらこちらを見つめ返してきた。
『⋯⋯随分と珍しいお客様でしたので、少し気になりまして』
「ぁ⋯っす、お上手でしたね」
返された声の低さに驚くと同時に性をおよそで察する。
『ありがとうございます』
『なんでいらっしゃったんですか?』
「ここの店の前を通りかかって、興味本位で」
「男性⋯⋯、ですよね」
『はい、そうですよ』
「すごい⋯うーんと、滑らか、?に踊られるんですね。本当に綺麗でした」
『そうですか、嬉しいです』
ただの、興味本位。
自分でも珍しいことをしているなとつくづく思う。
『またいらっしゃいますか?』
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯そうっすね、また来ます」
『そうですか。お待ちしてます』
「次来たときは、お店のことについて教えてくれませんか」
『⋯はい、良いですよ』
『近いうちにまたいらしてくださいね』
『待ってます』
「はい、分かりました」
『あだ名でも良いのでお名前、教えて頂けませんか』
「⋯⋯⋯ぇーと、そうっすね、ロウてす」
『⋯ロウさん、ね。はい、またいらしてください』
去っていくのを見ながら、もう一度ステージ上へと戻る。
毎度ステージ後は何も喋らず舞台袖に戻る俺が気になっていたのか、幾つもの視線が向けられていた。
袖のフリルと手袋が、再度ポールに触れた。
ショーの、続きを舞い踊った。
まるで蝶になりそびれた蛾の様に。
髪と編んだ黒い100均のリボンを外しながら、同時に髪も解く。
髪を全部編んだほうが邪魔にはならないし謎に需要があるみたいだけど、
毎度編むのがめんどくさい。
誰か好んで編んでくれる人は居ないか。
俺の信用の範囲内で。
髪だって⋯まぁ、いわば商売道具。
それなりの手入れはたまーにしている。
だから謎の警戒心が発動して、髪に触れられるのが少し苦手。
ポールダンスだって簡単なものではない。
体感だって必要だし、女性のような滑らかな踊り方。
一般的な男性のポールダンスとは少し違うから難しいことも多い。
癖になってる髪の毛を見つつ、息を吐く。
『つっかれた⋯⋯』
瞼を下ろしたくなるが、家までは持ちこたえなければ。
ふと、青髪のお客さんを思い出す。
ロウ⋯、さん、だっけか。
とても綺麗な男性だったが、の声が死ぬほど低かった。
あんなに目を引くお客さんは初めてだった。
自分が、お客さんの目を引かせなければならないのに、つい見入ってしまった。
羨ましくなるほどに。
今日もいつものように、滑らかに踊る。
自分の魅力を最大限に引き出す。
今日は一番後ろの席に座っているロウさんを俺の目がが虜にさせられたように、俺も彼の目を虜にする。
これまで何度も何度もやってきた事だ。
自分ならば、きっとできるだろう。
音楽が止まるタイミングを見計らって、
青髪の彼に視線を向ける。
まるで手を差し伸ばしているかのような、滑らかな踊りを向ける。
いつもはしない踊りの種類だが、
案外いい感じに出来た。
まだまだ、ショーは続く。
でも、終わったらまた青髪の彼に話しかけに行くというちょっとした楽しみがある。
もっと彼を知りたい。
なんて興味本心が騒いだ。
『こんばんは』
「うゎ、こんばんは」
『隣座らせて頂いても良いですか?』
「良いですよ、お店のこと教えて下さるんですよね?」
『はい、みっちりとお教えしますよ笑』
「お願いします」
そこからは簡素ではあるが説明をした。
『⋯⋯っていう感じです』
「な、るほど⋯⋯」
「ちなみに、星導さんってやっぱり人気ですよね」
『⋯?何でですか?』
「こっちに向けられてる大量の視線が教えてくれてますよ」
『⋯あぁ、そういう⋯』
「⋯ちなみに、これ、頼んでみても良いですか」
「この、指名権?」
『良いですけど、俺が好んでこっちに来てるだけなのでわざわざお支払い頂かなくて良いんですよ』
「まぁまぁ、授業料として払わさせてください」
『⋯なんか俺も罪悪感あるので、青髪さんがしてほしいことあったらできる範囲で何かしますよ』
まぁ、こう言えるのは彼の言葉の節々や外見からの完全なる偏見。
だけどきっと変なことは言わない人柄の方だと思う。
「⋯⋯⋯じゃあ、この髪のリボン解いて結び直させてもらっても良いですか」
『⋯⋯?別に大丈夫ですけど、なんか結び方変でした?』
「そういう訳では無いっすよ」
「綺麗な髪だったので」
『へぇ、良いですよ』
青髪の彼に背中を向ける。
自分の髪が解けていくのを感じると共に
どこか手慣れているなと感じた。
『妹さんとかいらっしゃるんです?』
「ぇ、居ないですよ」
『結ばれるの上手じゃないですか?』
「⋯ぁー、自分も髪長い時期があったりで多少は結べるんですよ。 」
『そうなんですね』
少しの間、沈黙が流れる。
「⋯出来ました、完全に結んではないんですけど大丈夫ですかね」
『どうやっても良いですよ』
「なら良かった」
「三つ編みにリボン混ぜただけなんですけど、邪魔にならないです?」
『なりませんよ、大丈夫です』
「髪さらっさらですね、ほんと綺麗」
『青髪さんもじゃないですか』
「その青髪さんってなんすか」
『だって綺麗な青⋯髪?じゃないですか』
「この前名前教えたじゃないですか」
『なんか慣れ親しくなるかなと思って』
『わがままなん ですけど、苗字とかお教えしてもらえませんか?』
「小柳です」
『小柳さん、⋯、これから小柳さんって呼びますね』
「はい笑」
ーーーーru side
しなやかな踊りを見せつつ、
視線を向けてくる。
異常なまでに、目を奪われた。
男性とも女性とも言えない彼の見かけが、
奇妙な雰囲気を醸し出していた。
それでも、話すときのあの優しく美しい雰囲気は
うまく言えないけど、正に「彼」の性格だった。
自分の中にこれまで感じた事のなかった
興味心が湧いてくる。
髪も、何だか気になってしまった。
彼がどういうダンサーなのか、
これまでにないほど気になってくる。
少しタイトな服を着ているからこその
華奢さと、男性ならではの体の形が見えた。
本当に、人をこれまで気にすることなんてなかったのにとつくづく感じる。
隣に座った恥美な紫髪のその人に見つめられる。まつげがばっさばさで、綺麗な目の色。伏し目。
こんなに麗しい目など存在するのか。
自分の脈がドクンと跳ねたのを感じながら、少しの間見つめ返した。
「髪、似合ってますね」
『小柳さんが毎回編んで下さいよ笑、自分じゃこんなに綺麗に出来ない』
「専属ヘアスタイリストですか笑」
「考えておきます笑」
『是非』
「もうそろそろ帰ります」
「また来るので」
『はい、待ってます』
席に座った彼に、見送られた。
fin