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rbru/nmmn/ご本人様関係無し/口調不一致
誤字あるかも/rb『』 ru「」
ポールダンス要素は少なめなんですけど、
もどかしいな!!って私は叫んでしまう感じに距離を縮めさせました。
ーーーーーーーーーrb side
『⋯はー、本当どうしよっかな』
手に持ってる書類を見てため息をつく。
毎年やってくるこのシーズン。毎回仮病で誤魔化していたのに、今回は雇い主に釘を差されてしまった。
まぁ簡単に説明すると、
バディを作って一緒に踊る。
お客さんの中からでも良いからバディを作って、それぞれダンサー達が手取り足取り丁寧に教えてコンテストをやるみたいなものだ。
お客さんの中から作るだなんて嫌だったし、何よりめんどくさかった。
でも、今回は逃げられなくなってしまった。
本当憂鬱でしかない。
『バディ作れって言われてもなぁ⋯、』
まず多少なりのダンス経験がある人でないとバティにできない。
ステージの見栄えを良くするのなら美人な人を選ばなければならない。
それでいて、信頼が多少なり出来る人。
なんだこの面倒臭い条件は。
まぁ俺が我儘言っているのは分かるが、
本当にそれくらいの人じゃないとやる気も出ない。
『⋯てことで小柳さん。どうです?』
「唐突すぎません?」
『仕方ないじゃないですか!お綺麗だしダンス経験もあり。』
『それと⋯⋯⋯⋯これは良いや』
『まぁ、そういう感じで本当にお願い出来ませんかね⋯⋯⋯ 』
「えぇ⋯⋯⋯⋯⋯?」
『本当にお願いします〜!!』
「俺そんな綺麗にしなやかなダンス踊れませんよ⋯⋯?」
『大丈夫です。基礎ある人は大体出来ます。』
『しかも別に俺がリードしながらするダンスなんで。本当にお願いします。』
「⋯えぇ、?」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯まぁ、良いですけど」
『本当ですか!?!?』
嬉しさのあまり、握手してしまう。
「ちょ、手が」
『ぁ、すいません』
『本当にいいんですか!?』
「まぁ、こんなにお願いされたら断れないですって⋯」
『それはすいません⋯』
『本当にありがとうございます、 』
『また詳しく説明するので⋯、』
『⋯⋯良ければ連絡先交換しません?』
「ぁ、良いですよ」
『良かった〜、じゃあお願いします』
「はい」
という風にトントン拍子で小柳さんがバディで決定になった。
何だか、少しづつ楽しみになってきた。
小柳さんと、ダンス練習する日が楽しみだ。
彼の実力を目に出来るというのだ。
『⋯⋯楽しみだなぁ』
「期待しないでくださいよ」
『きっと小柳さんなら期待以上ですよ』
「ぇー、本当にがっかりしないでくださいよ。星導さんから誘ってきてるんですからね」
『分かってます。』
でも、彼ができなかったとてきっと努力をしてくれる。
それが分かっていたから誘っているのだ。
まだ会って数回のお客さんに対しては信頼しすぎかもしれないが、こういう時の俺は大体当たっているのだ。
「じゃあ、連絡してくださいね」
『はい、またのご来店お待ちしてます』
「また」
『ご来店ありがとうございました。 』
夜、シャワーを浴びた後スマホを触る。
早速開いてる日にちを聞いておかなければと思い、小柳さんのラインを開く。
<こんばんは。早速なんですが、練習内容や注意事項を軽く説明しておきますね。
また、練習したいので開いてる日にち.時間があれば教えて欲しいです。
その時に詳しく説明したりしますので、
という文面を送った。
なんか少し堅苦しくなってしまったが、まぁいいだろう。
そこからある程度の詳細を送って、スマホを閉じた。
この前、小柳さんに褒められたこの髪。
ケアしてた甲斐があったな、と少しだけ思った。
きちんと櫛を通して、オイルを軽く染み込ませてドライヤーをした。
ドライヤーが終わって、音楽を聴いたりなんだりして時間を過ごしていると
スマホの通知音がした。
ちょうどよく近くにあったため、
スマホを取り通知を開く。
小柳さんからの返事がきていた。
<こんばんは。
了解です。説明助かります。
星導さんが仕事終わりでも良ければ大体の日は練習出来ます。
ただお疲れだと思うので、もしお休みの日などあったら教えて欲しいです。
⋯とのことだった。
何だか気遣いが文の隅々から溢れ出していて少し笑ってしまった。
<お気遣いありがとう御座います。
仕事終わりでお願いできますか?
一応休みは今のところ〜日、〜日くらいです。
すぐ既読がついてくれた。
<了解です、明日またお店行く予定なのでそのまま練習な感じで良いですかね?
星導さんお忙しいと思うので、
俺が先に一人でスタジオとか行って後で来てもらうって感じの方が良いかもです。
<有難う御座います、めちゃくちゃ助かります。スタジオ予約しておきますので、
また連絡させてもらいます。
これから何度も夜中に練習付き合わせてしまうと思うので、ゆっくりお休みください。
<了解です、お仕事お疲れ様でした。 おやすみなさい。
という感じで会話は終わった。
スタジオも俺がポールダンスの練習の際に使っていた常連まがいのお店がある。
そこに頼ませて貰おう。店主とも顔見知りだし丁度いい。
ソファにもたれて、完全に力を抜く。
小柳さんのダンス、楽しみだなぁ。
まぁ楽しみなんて言ってられないくらいの難易度ではあるのだが。
雇い主が張り切ったせいで微妙に広いステージでやらなければならないし、
しかも普段より定員数が多い。
不安というわけではないが、
⋯うーん⋯、
まぁ、練習の小柳さん次第だ。
とにかく明日を楽しみにしよう。
ベットまで歩き、
寝転んだ瞬間寝落ちした。
夜、
ポールを使って舞う。
何だか最近ポールダンスへのやる気が湧いてきて、パフォーマンスのレベルも日に日に上がってきている。
音楽が止まって、お辞儀をする。
いつものように小柳さんの席へ向かう。
『いらっしゃいませ』
「相変わらず凄いですね。あのレベルの人と一緒にやるなんて冷や汗ですよ。」
『っはは!ありがとうございます笑』
少し汗ばんで邪魔な髪を耳にかける。
『スタジオ予約したので、俺の名前伝えてください。』
「ぁ、はい。分かりました」
『後⋯⋯⋯その、昨日伝え忘れてたんですけど⋯⋯⋯』
「はい?」
『なんか騙す感じになってしまって本当に申し訳無いんですけど』
『今回のそのイベント?のテーマが舞踏会で、俺達が踊るの⋯⋯⋯ワルツなんですよね⋯⋯』
「⋯ワルツ?」
『まぁ、要はその⋯⋯⋯うーん⋯』
『観客をドキドキさせると言いますか⋯、』
「ぁー、俺が女性らしい動きが多くなるとかそんな感じですかね?」
『ぁ。そんな感じです』
「まぁスパルタ星導先生に特訓してもらいますよ」
『ちょっと、スパルタって言わないでくださいよ!笑』
「冗談です笑」
『⋯そう言えば、エクステ付けたんですか?』
「あぁ、これですか?」
「⋯んまぁ、エクステ?ですね、星導さん髪長いし踊る時俺も髪長いほうが綺麗に見えるとかあるかなと思って。 」
『⋯なるほど? 』
『いいですね。似合ってます』
「ありがとうございます」
「じゃあ、スタジオ行ってるので待ってますね」
『ぁ、はい。リンク送っておいたのでそれで向かってみてください 』
「分かりました、また後で」
『はい、また後で。』
思ったより店から出れられなくて遅れてしまった。
急いで走って向かう。そんなに遠くもないからすぐ着く筈だ。
『すいません、予約した星導何ですけど』
〔同伴様がいらっしゃるということでお間違いないでしょうか?〕
『はい、多分数十分前に来られたと思うんですけど』
〔⋯⋯はい、確認できました。〕
〔どうぞごゆっくり〕
『ありがとうございます』
ゆっくり部屋の前まで歩いていく。
ドアが少しだけ空いてて隙間から小柳さんが見える。
キレよく動いていて、とてつもなく才能を感じる。
どこまでこの人は俺の目を惹かせるのだろうか。
『すいません、遅くなりました』
「ぁ、星導さん。お疲れ様です」
『今少しだけ覗いてたんですけど、結構の間ダンスやられてたんですかね⋯?』
「数年ですよ。」
『ひぇ⋯⋯⋯⋯』
『あ、それでダンスの主な趣旨についてお教えしたいんですけど』
「はい」
『ワルツ混ざりでキレが良く⋯⋯っていうのがざっくりとした物です』
『ワルツは俺もあんま経験がないのでお互い足を踏みながらやってくしかないですね笑』
「まじっすか笑」
『ポールダンスはあんま関係ないのでただイベントに参加するっていう心持ちで良いかなと思います』
『よし、頑張ってきましょうか』
「まず俺はワルツの学習からですね⋯」
『んは、そうしましょうか笑』
「なんか音楽とか流したりするんですか?」
『あ!ありがとうございます。それなんですよね。』
『課題曲って言ったらおかしいんですけど、まぁ俺達が決めて流すみたいです。』
「あ、なるほど」
「じゃあまたそこら辺も追々ですね」
『はい』
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
fin
次回→ダンス練習
コメント
1件
めちゃくちゃもどかしい!!!って感じですね🫶🫶次が楽しみすぎます🤩‼️