TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

共依存してます。(多分)目をくり抜きます。

ちゅうや、かわいいね。


まつけが長くて、夏の朝のような青色を、ぎゅぎゅっと詰めた瞳。太陽にさえ敵わない紅蜜柑色の髪。


少し触るだけで、びくっと反応する淫らな体も、全部私が教えたんだな、と考えるだけで幸福感が心の底から湧き出てくる。


でもね、何かがたりないの 、

もっと、もっと。ちゅうやがほしいの。ちゅうやを、私だけのものにしたいの。

「ちゅうや。」


私がそういうと、遠くにいたちゅうやはぱぁ、と顔を輝かせ、ゆっくり、そして確実にこっちへ向かう。



「どうした太宰。なにかあったか?」



そう心配したような顔でいう。


これを言っても怒られないか、ちょっと心配。



「ちゅうや、私ちゅうやの目、ほしい。きらきらで、ちゅうやにしかない輝き。私だけのものにしたい。」



嗚呼、言ってしまった。そう思いながらも目尻をするり、撫でると少しだけちゅうやは反応する。




「片目、かため、だけならいいよ。」

そういうちゅうやは、まるで聖母マリアのような、あたたかい目をしていた。

ありがとう。だいすき。わたしだけのちゅうや。


ちゅうやに痛い思いはしてほしくなかったから、ちゃんと、ちゃんと麻酔を打ってたらしたよ。


これが、ちゅうやの目。ちゅうやのうらがわ。


きらきら、無邪気に草原で遊ぶ、こどものようなきれいで、純粋な瞳。


なぜそうしたのかわからないが、私は口の中にころりと瞳を入れる。


くるりくるり回して、じっくり味を堪能する。


しょっぱい。それしかなかった。


食べるのは勿体ない、とおもい、すぐに口の中から出した。


私という汚い存在によごされても、きれいなままで。


すごいなぁ。ちゅうや。ふふ、これからもずっといっしょ。


片目がなくとも、私はずっとちゅうやの味方だし、ちゅうやのことすきだよ?だからちゅうやも私の事ずっとすきでいてね。

loading

この作品はいかがでしたか?

143

コメント

2

ユーザー

初コメ&フォロー失礼します!全部通して読ませていただきました! 主さんの作品の雰囲気大好きです!これからもがんばってください!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚