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「」アヤメ 『』ショウタ、リョウ
〜数カ月がたち、保健室生活も慣れてきた時〜
「ふぅ…今日の仕事終わり!」
『お疲れ様』
「ありがと!」
ショウタに笑ったその時、保健室のドアが勢い良く開くのが分かった。僕とショウタは、すぐに奥に行き、見つからないようにした。その理由は、そのドアを開けた人が、リョウだったからだ。
『おぉーい!!もう長い間休んだんだから、もういいでしょぉー?さっさと教室来なよノロマー』
「……、」
『……サスサス』
僕は、リョウにされた色々な事を思い出してしまい、うずくまって泣いていた。それをショウタが気づいたのか、背中をゆっくりとさすってくれた。
『…なら、ショータクーン!きっといるんだろぉ!!君の近くにいる気持ち悪い女の子なんて気にせず、一緒にまたあそぼうよ!!あの時みたいに! 』
『…っ!』
「……」
僕に、居場所は無いんだって思った。
「…っ!!」
『あっ待って!アヤメ!!』
僕は奥のドアから保健室を抜け出した。ショウタもそれに気づき、すぐに追いかけて来ていた。
『…良し、これで2キルぅ!!』
舌なめずりをしながら、二人の廊下を走る背中をずっと見ていた。