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もか@リムるな🫶小説コン開催
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第1話:朝の挨拶はベンチプレス
マッスル学園の朝は早い。登校ラッシュのピークを迎える午前8時、校門前では体育教師の轟先生が校門そのものをベンチプレスしながら遅刻者をチェックしていた。
「おい、そこの! あと3秒でチャイムが鳴るぞ! プロテインのシェイカー振る手を早めろ!」
登校してくる生徒たちも一筋縄ではいかない。背負っているのはランドセルではなく、10kgのダンベルが入ったトレーニングリュック。廊下は「歩行禁止」であり、移動はすべてランジ歩行かアンダーハンドカールの体勢で行わなければならない規律が存在する。
教室に入ると、2年B組の黒ガネ陸(くろがね・りく)が席に着いた。彼の机は特注の鉄塊でできている。教科書を開く前に、まず行うのは前腕筋のウォームアップだ。
「よお陸、今日の『朝練』の成果はどうだ?」
声をかけてきたのは、幼馴染の筋野マッスル(すじの・まっする)。彼は毎朝、自宅から学校までの5キロを片足ホップで通学している猛者だ。
「悪くない。今朝は上腕三頭筋が心地よい悲鳴を上げてる。……それよりマッスル、今日の1時間目は何だったか?」
「忘れたのか? 筋肉国語だろ。『走れメロス』の解釈について討論する時間だ」
チャイムが鳴り、国語担当のバルク佐藤が入室してくる。佐藤先生はチョークを持たず、黒板に指圧で文字を刻み込み始めた。
「よし、全員座れ。今日のテーマは『メロスはなぜ走ったのか』だ。陸、お前の意見を聞こう」
陸は立ち上がり、胸筋をピクピクと跳ねさせながら堂々と答えた。
「はい! メロスが走ったのは、友情のためではありません。有酸素運動による心肺機能の強化と、下半身の筋肉量を維持するための超回復サイクルを計算した結果です!」
教室全体から「素晴らしい!」「まさに正論!」「ナイスバルク!」と喝采が巻き起こる。佐藤先生も満足そうに頷き、黒板(に刻まれた穴)に二重丸を付けた。
「その通りだ! 筋肉こそが真実、筋肉こそが正義! では次の時間までに、メロスの走破距離に合わせたスクワット500回を宿題とする!」
こうして、マッスル学園のいつもと変わらない、熱い一日が幕を開けたのだった。
コメント
1件
読み終わりました〜!🥀 マッスル学園、今回も安定のバカバカしさで笑っちゃいました(笑)「走れメロス」を筋トレ視点で解釈するとか、陸くんの発想がシュールすぎて好きです。教室の移動がランジ歩行って発想がもう…徹底してるなあって。エコさんのユーモアセンス、本当に光ってますね🤍 次はどんな筋肉理論が飛び出すのか、楽しみにしてます!