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少し風が暖かくなってきた今日このごろ、私市ノ瀬美都里は、中間テスト当日の朝…
クソ焦っています。
やばいやばいやばい!覚えられる単語は全部覚えた…あとは文章問題とグラフ問題を完璧にする…はずだった!
深瀬さんとのモヤモヤを解決し終わったあと、私はなるべく深瀬さんと一緒にいるように心がけた。毎晩通話して、昼食も一緒に食べて…
そうしていくうちに、勉強の時間はどんどん減っていった。
でもこれは決して深瀬さんのせいではない。いやこれマジで。私が毎回誘っているのだ。これマジね。
焦りながら参考書を読んでいると、カバンの中に入っでいたスマホ振動しているのに気がつく。
一瞬イラッとしてしまったが、画面に写る名前を見て、その感情はどこかへ飛んでいってしまった。
「はい、深瀬さん!どうしました?」
『あ、もしもし市ノ瀬ちゃん…?あの…謝りたくて…私のせいで勉強時間減っていったでしょ?今言うのも迷惑かと思ったんだけど…私のこと嫌いになる前に言っておきたくて…』
その声を聞いて思わずニヤけてしまう…。深瀬さんは悪くないのに、そんなことで嫌いになるわけないのに…。
「深瀬さん、深瀬さんは何も悪くないです。だからそんなに気にしないで。それに、ぶっちゃけると私勉強より深瀬さんのほうが何億倍も大事なんで!」
『え…』
すると、校舎にチャイムが鳴り響く。
「あ、じゃあこれで失礼しますね!お互い今日は頑張りましょう!」
そう言い、通話終了ボタンを押す。
焦って切ってしまったけれど、大丈夫かな。まあいいか…。
すぐに会いに行こう。
〜おまけ〜(電話終わったあとの深瀬さん)
2年2組の教室にて
「深瀬さん、ずっと俯いてるけど大丈夫かな…。」
「大丈夫だろ。それぐらい勉強余裕なんだって。俺らはやばいから勉強しような。」
…
(大丈夫なわけない!!////何あの子かわいすぎでしょ、私の方こそ市ノ瀬ちゃんのほうが何億倍、いや何千億倍それ以上に大事よ!!はあ〜!かわいい今すぐ抱きしめたい!キスしたい!!)
深瀬さんの熱が冷めるのはテストが始まる直前だった。